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twetyth story 

ーギィィー


鉄のドア独特の音がした。


「神田か・・・?」


神田が来たのかもしれない。


早く。早く。早く、逢いたかった。


いろんなことを聞いて欲しい。

何を言いたいのか、自分にも分からない。

昨日のこと?あの人の事?喧嘩の事?


頭がいっぱいだった。


「龍崎。あのね、今日、私の友達連れてきてるんだ。」


友達・・・。


気がつくと、神田のすぐ後ろに小柄の女子がいた。


その女はどうやら、前、俺が鞄を拾った時の女らしい。


ぜんぜん、覚えていなかった。



女は、何かをごちゃごちゃ言っていた。

俺は、とにかく帰って欲しかった。

神田と、話したかった。


『わりぃ。お前、帰ってくんね?』


そう、言ったのに。


「龍崎・・。いいじゃん、皆で食べよ?」


何だか、悔しかった。







それから、毎日、あの田上とか言う女は来た。


あの女がいると、話も出来ない。


俺の、胸の奥深くに何かが積もっていった。





太陽がちょうど真上に来た頃。

俺はわき道の方を、ぶらぶらと歩いていた。


最近は、屋上で食べることが嫌になり、学校自体に行かないことが増えた。

一日中、そこらへんをほっつき歩いていた。


こういうとき、仲間というものがあればまだ楽しいのかもしれない。


でも、いまさら、そんなつながりの薄っぺらい物はいらなかった。


親と子でさえ、すぐに崩れてしまうのだから、仲間なんて、・・・たかが知れていた。




いつの間にか河原へでていた。


俺は、その川の堀に腰を下ろした。


川の向こう側では、日が沈んでいた。



俺は、立ち上がり、また歩き始めた。












「はっ・・・はっ・・・」


俺は、暗い、暗い何も見えない場所を走っていた。


疲れた。足が重い。もう、走りたくない。


そう思っているのに、とまれなかった。


怖い・・・怖い・・・・




「っっ!!!」


目の前には、見慣れた天井があった。

―――夢―――

目の前の光景はそれを証明していた。


背中には、暑くもないのに、びっしょりと汗をかいていた。


そして、頬には暖かな水が流れていた。




                     *続きます*

読んで下さり、ありがとうございました。

今回は、あるお方に頂いたアドバイスに近づけるよう、頑張ってみました。ゆっくり、じっくり、話が進むように頑張ったのですが・・・。


また、アドバイスくださると嬉しいです。

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