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thirth story

今回は、2人からの視点です。

はじめは奈緒ちゃんじゃない女の子でーす。

さぁ、誰でしょう?


『・・・・ん。』


鞄を渡してくれた時のあの人の声と顔が頭から離れない。



あの人の足元に鞄を落とした時は、本当に殺されるかと思ってた。

だって、奈緒とか優香とか、クラスの皆『怖い』って言ってるんだもん。


でも、あれは誤解だったんだね・・・。

あの人はきっと、心はすっごい優しい人だって、今日分かったんだ。



でも、奈緒、どうしたんだろう?

今日、なんか変だったな・・・・。



「え〜り〜!ちょっと、おつかい行って来てくれない?」


台所でお母さんが叫ぶ。


きっと、醤油でも足りなくなったんだろうな・・・。


「・・・いいよ。何買えばいいの?」


「醤油!お願いね。」




私は、あの声と、あの顔がグルグル回る頭を抱えて、外に出た。

あの人のことを考えるとちょっと冷たい風も温かく感じた。


私、きっとあの人が好きになっちゃたんだ・・・。











「あっ!!何にやけてんの!!」


・・・にやけてたか・・・。


俺の顔を見て、神田はキーキー叫んだ。

顔中真っ赤にして恥ずかしそうに叫ぶ神田を見ていると、ますますおかしくなってきた。



「ぶっ、ははははっくっ・・」


俺は思いっきり笑っていた。

腹がよじれるほど笑ったのは何年ぶりだ?


「・・・ふふっ・・あははっ」


いつの間にか神田も笑っていた。

そして二人して笑っていた。


通行人が変な目で爆笑している俺たちを見る。

でも、そんなの関係無しに笑い続けた。





「くくっ・・・はぁ、はぁ・・・。」


息が切れるほど笑った。

もう、笑いすぎて腹が痛い。


それは、神田も同じようで、神田も腹をかかえ、涙目だった。


「・・・なんだ。龍崎も笑えるじゃん。」


神田はまだ出ようとする笑いをこらえ、言った。


「お前の顔が可笑しかったからだ。」


「うわっ!しつれー!!」


そして、また笑った。




「・・・飯・・・。おごってやる。」


笑いが完全におさまった頃、俺は神田に言った。


いつもなら、人のために金を使うなんてもっての他だったが、今日はおごってやりたかった。


「えっ!ほんと!?やったぁ〜」


神田は目をきらきらさせて飛び跳ねる。


なんだか、神田といる時は俺が、俺じゃないような感じがした。



                    *続く*

・・・お久しぶりです。

長らく書けなくて、申し訳ございません・・・。

この小説をご愛読なさってくださってる方、すみませんでした!


これからも、頑張ります!!

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