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one hundred fifteenth story

どこに行ったの?


私は家中を何回も探した。

トイレだって、お風呂だって、台所だって。

何回も。何回も探したのに、直哉さんどころか直哉さんの私物の一つも見つからなかった。

まるで、その存在が消えたかのように。



怖くなった。



もう、涙でぐちゃぐちゃになった。

あの時、私が直哉さんの傍にいたらこんなことにはならなかったのかな?

それ以前に、龍崎のことちゃんと支えられてたらこんなことにならなかったのかな?



自分を殺してしまいたいと思った。

いなくなればいいのは私だと思った。



ふらふらとおぼつかない足取りで、リビングの方へもう一度足を運ぶ。





何もない。


直哉さんの存在を私におしえてくれるものは、何もなかった。



酷いよ。

直哉さん。

何も言わないで消えちゃうなんて。


私は泣き崩れた。















どのぐらい泣いたんだろう?

もう、涙がかれてしまった。

私は、床に寝転んだまま動くことが出来なくなった。

ぽかんと開いた口からはかすかな吐息の音が聞こえる。

それが誰のものかもわからなくなってきた。


このまま、消えちゃえばいいのに。


本当にそう思った。




龍崎。

もし、このまま消えちゃうんだったら、最後に会いたかったな。

抱きしめて、その優しい声で「好きだよ」って言って欲しかったな。

優しいキスをして欲しかったな。






でも、無理だろうな。


それに、消えるんだったらこのままはいやだ。

龍崎の家族は、元通りになるんだよ。


龍崎が私の家を温かくしてくれたように、私も消える前に返さなきゃいけない。





でも、やっぱり、疲れたよ。

直哉さん。

龍崎。



少し、休ませて?




私の意識はそこで途切れた。






















「・・・・・・ん・・・?」




温かい。懐かしい温かさ。





眼を開けると、そこは誰かの部屋だった。

私は毛布に包まってベットで寝ていた。


部屋は私の好きな匂いで溢れていた。



龍崎の部屋だ。

龍崎の香りだ。




そうか・・・、私、人の家で寝てしまったんだ。

でも、リビングだったはず。


誰がここに?





「・・・・・・・・直哉さん!!」


そうだ!帰ってきたんだ!直哉さん!!


私はベットから飛び起きて、階段を下りた。

窓から見た外は真っ暗だった。




リビングのドアを開ける。






直哉さんはいなかった。



「なん・・・で?」


力が抜けて、しゃがみこんだ。


また、涙が出てきた。



「・・・・なんで、家にいたの?」




後ろから声がした。


その声は冷たく、重かった。



「龍崎・・・・・。」




そこには冷たく私を見下ろしている龍崎の姿があった。












すみません。

ちょくちょくはかいていたんですが、母の目が厳しくて・・・。


これからも、こんな調子です・・・。

すみませんでした。

なんか、薄っぺらくなってきてますね・・・。

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