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one handred story  訪問者

龍崎が校舎裏で絡まれた次の日の朝。


龍崎は家の前に居なかった。

まぁ、昨日一日でほとんどクラスになじめてるから、一人で大丈夫なんだろうけど・・・。


昨日見たく一緒に学校に行けると、淡い期待を抱いていた私には少し悲しかった。



「まぁ・・・いいことだよ・・・、うん。」



私は自分に言い聞かすようにそう呟いた。







学校への道のりは、とても長かった。











「おっはよ〜奈緒!!と馨君って・・・、あれ?」



下駄箱の前で恵里が声をかけてきた。


「おはよ〜恵里。」


私は恵里に笑いかける。



「・・・・かおる君は?」


「ん〜・・・、教室じゃない?靴あるし。」


龍崎の靴箱に収まってる靴を指差す。

恵里は少し意外そうな顔をした。


「ふ〜ん。私、てっきり一緒に来てるかと思ってた。」



キュゥッ



恵里の何気ないその一言が、私の胸を締め付けた。



なんで?いいじゃん。龍崎が一人で学校にいったって・・。

私、こんなに独占欲強かったっけ?


なにが、こんなに不安なんだろう?




恵里と一緒に教室に上がった。


教室には、自分の席で男子達と楽しそうに騒ぐ龍崎が居る。

佐々木の言葉に笑う龍崎。

その顔は私の好きな顔だった。



「おはよ!龍崎!元気よさそうじゃないか!!」


私は龍崎に駆け寄って声をかける。

龍崎は私の声に気づいて、ゆっくり顔を動かす。



「・・・・・ああ。お早う。」



―――――えっ?



龍崎は一回見た私の顔から目をそらし、また佐々木たちに話しかけた。

私を見たときの目は全てを遮るかのように、冷たかった。

・・・・、いつぶりだろう。その目を見たのは・・・。






それを私に向けられたのは初めてだった。






「りゅっ・・。」


「わり、ちょっと、便所行って来る。」


龍崎はいすから立ち上がって、教室から出て行った。


残った佐々木たちは私に悲しそうな目を向けて、席に戻っていった。

同情が溢れていた。



「奈緒・・・。」


「優香・・、恵里・・。」



優香は私を抱きしめた。


「大丈夫。そんな不安そうな顔しないで。きっと、何かあるんだよ。」


優香は静かにそう言った。


「やだな。大丈夫だよ?優香こそ、そんな悲しそうな顔しないで。・・・恵里も。」


私は優香の腕の中からでる。


優香からも分かるほど、龍崎は私に冷たく当たっていた。


大丈夫。きっと、何かある。





私は、そう何度も何度も思い聞かして席に着いた。



沙織たちは何も言ってこなかった。

昨日、一緒に見に来てたからだからだろう。

それが恐怖からなのか、私の言葉からなのかわ、分からない。




龍崎は帰ってこなかった。







パンパかパーん!!

ついに、百話迎えました!!三日坊主女脱会です!!

これも、いつも読んでくださる、皆さんのおかげです。本当に、ありがとうございました。



馨君、どうしたんでしょう?・・・分かりやすいですかね?・・・。

これからも、宜しくお願いします!!

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