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tenth story  あの人とアイツと・・・。

目が覚めたとき、太陽は少し西に傾いていた。


・・・2時ごろだろうか・・・?


目が完全に覚めた時、空腹でお腹が泣いているのに気がついた。

俺は神田にもらった袋を掴み、パンを食べた。


カレーパンではなかったが、空腹時は何でも美味しく感じた。


そして、パンを全てたいらげると、また横になった。


いつもこれの繰り返しだ。

ただ、昼食が有ったり、無かったりするだけで。


あの人は、いつも自分の事ばかりで、時々飯を作らなかったりする。

『あの人は、何もしてくれない。』そう、悟ったのは確か中1の頃。

それから俺は、時々食べることを忘れてしまう。

俺・・・早死にするかもな・・・。

冗談ですまないような事に、なんだか笑えてきた。


こんなことを考えてる間に俺の思考は鈍くなり、ついには闇の世界へ連れて行かれた。









肌寒さを感じておきたのは、6時ぐらいだった。

辺りは薄暗く、運動部の生徒もすでに帰っていた。


俺は、立ち上がり、そのまま学校を出て行った。




家は、暗かった。

リビングの豆電球が1つ寂しく部屋を照らしていた。

その光はとても、弱々しかった。


自分の部屋に上がろうとしたとき、リビングに人がいることに気づいた。

人といっても、ソファーに力なく座っているお袋だった。


目の前のテーブルの上には、一人分の弁当のカスが残っていて、俺の分はどう見ても無かった。


忘れられている・・・・。


そう思うことしか出来なくて、胸が苦しくなった。


「ずっと前から、あの人に期待なんてしてないのにな・・・。」


俺は自分に言い聞かすように、呟いた。




俺は部屋に行って、服を着がえた。

財布と煙草をポケットに突っ込み、いつものように外に出る。


廊下を歩いていると、ガッシャーンッと、皿を投げつけたような音がした。


きっと、またあの人が壁に投げてるんだろう・・・。

病気なんじゃないか?俺は、ときどき、そう思う。



俺はその様子を見もしないで、外に出た。


風が・・・冷たかった。


                      

                      *続く*

暗いですねぇ・・・。

もうちょっと、明るくした方が読みやすかったですか?

読んでいただいて、ありがとうございました。

これからも、じゃんじゃん書いていくつもりなので、どぞ、暖かいご声援を!!

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