first story 夜の街で・・・
「あなたは何でいつもそうなの!!」
「・・・・」
「ちょっとは、私を手伝ってよ!!」
「・・・・うるさい!!」
ー今日も聞こえる。あの人たちの叫び声ー
小学生のころまでは、その声を聞くたび泣いていたが、高校に入ってからは全てがどうでも良くなった。すべてが・・・
俺は、あの人たちの声を背に、玄関においておいたタバコをつかみ夜の街へと出た。
出たといっても、することなど何も無く、タバコをくわえながらぶらぶらと歩いていた。
高校生でタバコをすっていたら、補導されるが、今は私服。堂々としていれば大学生ぐらいに見えるだろう。
人ごみの中を歩いていると、道路と歩道の間によくある花壇に人が座っているのが見えた。
よく見るとそいつは、同じクラスの神田 奈緒だった。
神田は整った顔、背中辺りまであるサラサラな髪を持っていて、校内三大美女に入るらしい。
まぁ、俺にはカンケー無いから。とそのまんま行こうとした時・・・
「ねぇねぇ、お譲ちゃんどうしたの?こんな遅くに・・・。なんか悩み事があるなら聞くよ・・・・。ほら、一緒に行こうvv」
「はっ!?いいいいっいいです!結構ですから!!つーか、手はなして〜!!!」
後ろからどうも神田をナンパ(?)しようとしている中年男性の声が聞こえた。
そして、俺はついつい後ろを振り返ってしまった。
「あっ!!」
その声と同時に、今にも引きずられそうな神田と目が合い、 助けて と目で訴えられた。
俺にとってはこのまま無視しても良かったが、これで神田がどうかなって、面倒なことになるのは避けたかったので、重い足を引きずって、神田の方へと行った。
神田の腕を掴んでいた中年の手を、爪を立てて掴み、
「・・・・俺の女になんか用?」
と、おもいっきし睨んでやったら中年男は何も言わず走り去った。
「ほへぇ〜・・・・。ありがとう・・・えーと・・・・すっ・・鈴木・・・くん?「龍崎」」
「・・・・。YES.」
そういうと神田は、また花壇に腰を下ろした。・・・・帰れよ!!
「何してんの?帰れば、また変なの来るかもよ。」
「う〜ん。。。。」
神田は唸ると、ポンポンと花壇を叩いた。
きっと、座れという意味だろう。
俺は、ほっといて立ち去ろうと思ったが、歩くだけで何もすることが無いのを思い出し座った。
俺が座って、神田が口を開いた。
「ぴーぷるうぉっちんぐ。」
*続く*
読んでいただき、ありがとうございましたぁvv
どうでしたか?初小説なので、結構不安です;;
頑張りますので、どぞ、おうえんしてくらはい!!