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戦隊ヒーローユニバース〜now&forever〜(2)


 平和な世界に突如として現れた宇宙を終焉させるものと名乗る怪人、ビーグ・クランチ。

 戦隊ヒーローがビーグ・クランチに立ち向かうが、赤い月から怪人軍団が次々と降下していった!


◆◆◆◆◆


「ここはどこだ……」


 ヨシダは見知らぬベッドの上で目を覚ました!


「センパイ……目が覚めたんですね」


 ベッドのそばにはカリンがいた!


「カリン……ここは一体どこなんだ?」


 ヨシダはカリンに場所はどこかを尋ねた!


「ここは獣魂戦隊ワイルドジャーの秘密基地です……センパイ、半日ぐらい気を失っていたんですよ」

「もう半日がたったのか!? 怪人軍団はどうなったんだ!?」

「怪人軍団の数の暴力でワイルドジャーは一時、秘密基地に撤退したんです。その時に私たちも連れてきたんです」

「そうだったのか……」


  ヨシダは半日前までの平和な世界を思い出した。するとなんだか泣けてきた。


「おっ……意識を取り戻したのか」


 安堵した表情で白衣の男が入ってきた!


「あ、あなたは一体?」


「俺の名前はミノル。ワイルドジャーの医療スタッフだ」

「ワイルドジャーの医療スタッフ!?」

「まぁ……本業は獣医だけどね」


 ミノルはそう言ってニッコリと笑った!


「平和な世界にビーグ・クランチが現れて、世界は一体どうなっているんだ」

「世界は大混乱しています……何が起きているのか把握してないようです」

「本当に突然の出来事で俺たちも混乱しています」


 カリンが世界の状況を説明した!


「ところでワイルドジャーは?」

「体力回復に努めています」

「……そうか」

「俺たちはこれからどうするんだ?」

「しばらくはワイルドジャーの秘密基地に滞在してもらいます……秘密基地内なら安全ですからね」

「……そうか」


 ヨシダは静かに息を吐いた!


◆◆◆◆◆


 獣魂戦隊ワイルドジャーは機械化帝国との戦いを終えた後、機械化帝国がバラまいたセンタイコアを回収するために世界中を回った。なぜなら、センタイコアを放置していたら危険だからだ。

 ワイルドジャーの活躍でセンタイコアの回収は順調に進み、センタイコアを全て回収することに成功するのは時間の問題だった。

 しかし、ここに来てビーグ・クランチが襲来した。

 ビーグ・クランチが率いる再生怪人軍団はとても強力でワイルドジャーは撤退を余儀なくされた。


「くっ、突如として強力な宇宙の侵略者が現れるとは……」


 ワイルドファルコンは強敵の出現に歯噛みした!


「再生怪人軍団はパワーアップしてとても危険よ……ワイルドジャーだけの力で勝てるかしら」


 ワイルドドルフィンは戦力に不安を感じていた!


「こんな時にワイルドハンターがいてくれれば……」


 ワイルドパンサーは今はいないワイルドハンターの不在を嘆いた!


 しかし、ワイルドジャーは折れなかった!


「ビーグ・クランチに立ち向かうヒーローたちは諦めていないはず……希望は捨てないぞ!」


 事実、世界中でビーグ・クランチへに対する抵抗の炎が燃え上がろうとしていた!


◆◆◆◆◆


「ウワーッ!」

「ウワーッ!」

「ウワーッ!」

「ウワーッ!」


 怪人軍団が襲われる都市!人々は逃げ惑うしかない!


「ママーッ!」


 1人の子供が親からはぐれて、転んで動けなくなった!

 しかし、怪人はお構いなしに子供に近づいてくる!


「ククククク……これが恒久的平和のツケよ。平和が崩れればたちまち右往左往する烏合の衆になるしかない」


 怪人は不気味に笑いながら子供に近づいてくる!


「ママーッ!」


 恐怖で泣き叫ぶ子供!

 しかし、怪人は子供に近づく速度を緩めない!


「あの子はもう駄目だ……」

「もう助からない」


 人々が絶望に包まれたその時!


「待て! 怪人ども!」


 高らかに声が響き渡った!


「貴様! 何者だ!」


 怪人が振り向くとそこには5人の戦士がいた!


「貴様! さてはサムライジャーだな!」


 怪人は5人の戦士がサムライジャーだと見抜いた!


「サムライレッド!」

「サムライブルー!」

「サムライグリーン!」

「サムライイエロー!」

「サムライピンク!」

「サムライジャー! 見参!」爆発!


「ククククク……サムライジャーめ! 俺の邪魔をするなら倒してやるぞ!」

「それはこっちのセリフだ! 天に仇なす悪鬼羅刹! サムライジャーが成敗してくれよう!」


 怪人とサムライジャーが激突する!


「サムライジャー……頑張って!」


 泣きじゃくっていた子供はゆっくりと立ち上がりサムライジャーにエールを送るとはぐれた両親を探しにその場を去っていった!


◆◆◆◆◆


 轟々と火を吹き壊れる高速鉄道!

 破壊の中心地で怪人が高笑いしていた!


「フハハハハ!力が大変みなぎる!この調子なら恨みを晴らせそうだ!」


 怪人は強力な力を振るうことに酔いしれていた!


「待て!」


 その時、怪人の蛮行を咎める声が出た!

 怪人が振り向くとそこには正義の戦士たちがいた!


「ついに現れたか!」


 しかし、怪人は邪魔がはいることを待ちかねていた!


「タイガーフィスト!」

「チーターフィスト!」

「ジャガーフィスト!」

「ハウルフィスト!」

「タートルフィスト!」

「レオパルドフィスト!」

「武闘戦隊ガオフィスト!」爆発!


「ガオフィスト……お前たちが来るのを待っていたぜ!」


 怪人は全身から闘気を放つ!


「これ以上、お前たちの好き勝手はさせないぞ」


 ガオフィストたちも負けじと全身から闘気を放った!


「始めようか……数年ぶりの再戦を!」


 次の瞬間には善と悪の闘気が激しくぶつかり合った!


◆◆◆◆◆


 再び、ワイルドジャーの秘密基地。自然保護区に指定されている島に一機の宇宙船らしきマシンが降り立った!


「ここにワイルドジャーの秘密基地があるという島……」


 宇宙船らしきマシンから降りてきたのは一人の青年だ!


「ワイルドジャーに伝えなくては……ビーグ・クランチの秘密を」


 青年の瞳には強い意志が宿っていた!

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