表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/28

22話「なんとかドラゴンを撃退したい②」

お久しぶりです、かなりえずきです。二泊三日で旅行に行っていたため、更新が止まっていました。今日からまたいつものペースで投稿していこうと思います。読者の方も増えてきていて、作者としてもうれしい限りです。今後も応援よろしくお願いします。

「エイ、ロン様から手紙が届いています」

「あら、ほんと」


エイはサラから手紙を受け取る。封筒には赤色の朱印とともにロン・ポランと書かれていた。


「...かなり私のことを心配してるわね」


ロンからの手紙は、主にエイへの心配で構成されていた。ご飯はちゃんと食べているのか、規則正しく生活しているか、などなど...


「返事はなさらないんですか?」

「ん?まあ、いいわよ。どうせ明後日には帰ってくるんでしょ?すぐ会えるわよ」


エイはロンからの手紙を畳みなおし、封筒に入れる。しかし、相変わらず人への気遣いばかりの子だ。あの話のことはもう忘れてしまったのだろうか。


「これは、帰ってきたらもう一回話をした方がいいかしら」


エイは背伸びをし、外を見やる。きれいな星々。ロンも向こうでこの夜空を見ているのだろうか、ふとそんな考えがエイの脳裏によぎったのだった。









「打て!」


夜空に光が流れる。夜空を撫でた一線の光は、空を飛ぶドラゴンたちを照らし出した。これまで討伐してきたドラゴンに負けず劣らずの大きさ。しかし、とりわけ隊員たちの目を引いたのは...


「あれは...鎧か!?」


ドラゴンの体には皮と鉄でできたような装備が施されている。普通のドラゴンではない。それは誰の目から見ても明らかだった。


「ひるむな!魔法部隊!」


電気が空を舞い、ドラゴンに命中する。だが、ドラゴンたちは止まる気配を見せなかった。


「やはり物理攻撃でなければ効きにくいか...まずはあいつらを地面へ叩き落すぞ!」


夜空を電気魔法が飛び交う。その様子は、さながら流れ星のようだった。





「ハリスさん!僕らも応戦を!」


ロンが魔法を出そうと手の平をドラゴンに向ける。


「...あり得ない」


しかし、ハリスはドラゴンを見つめたまま固まっている。そして、意味深な言葉をつぶやいた。


「あいつらドラゴンじゃない...人だ」


通常、ドラゴンは知性的な生物ではない。かつて、人間がドラゴンを飼いならそうとしたこともあったが、ことごとく失敗した。長年の研究の結果、騎士団はドラゴンを使いこなす”倫理的な”方法はないと判断した。では、ドラゴンを意のままに操るにはどうすればいいか。その答えは...


「ハリスさん!」


瞬間、ロン達の頭上を、赤い光がかすめる。そしてロンたちの背後で爆発した。


「ドラゴンが...魔法を使ってる!?」


ドラゴンの目の前に展開される魔方陣、そこから繰り出される閃光が地面をえぐっていく。蹂躙。それ以外の言葉で、この状況は言い表せれないだろう。


「っ...!ロン!俺らも魔法を展開するぞ!」


ハリスは我に返り、ロン達に指示を出す。


「分かりました!ボルテクション!」


たちまち入道雲が表れる。そして、放たれた轟雷は、ドラゴンたちを間違いなく貫いた。そう、貫いたのだ。


「効いて...ない」


ドラゴンたちはロンの魔法に怯むどころか、傷一つついていなかった。


無傷。あり得ない。しかも、魔法自体の規模は、隊長にも負けず劣らずの威力だった。


「まさか...魔法の無効化...」


ヒナがぽつりとつぶやく。


「ご明察!」


突然、後ろからロン達に声をかけるものがあった。顔にはカラスのような面、服装はタキシードのようだ。そして、そのカラスをハリスは瞬時に弓で打ち抜いた。


「...!」

「ああ、すみません!まだ名乗っていませんでしたね!」


しかし、カラス男は矢を指先で止めると、何事もなかったかのように続ける。両手を広げ語るその姿は、エンターテイナーを思わせた。


「私はモーティス!魔術師兼、技術士兼、魔法研究者兼....ロン.・ポラン、あなたの生みの親です!」


カラスの面が星に照らされ、不気味に光っていた。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ