2つの力
意外と胸小さいな女神(仮)
「あなたは今から私の世界『ラグニル』に行ってもらいます。」
目の前の女はそう言った。
(……へ?今なんて言った?)
「だから、あなたは今から私の世界『ラグニル』に行ってもらいます。」
(と言うことは、異世界転移?)
「そうです。まぁこの場合は異世界転生ですが…。」
(あれ俺喋ってないよな?)
「そんなのどうでもいいじゃないですか。そろそろ転生について、話をしたいのですが」
(お、おうすまねえ。できれば今の状況の説明もお願いできるか。)
「はい。とりあえず柊斗さん、あなたは死にました。」
(やっぱりかぁ)
「あれ?あんまり悲しまないのですね。むしろ喜んでる?んんっ!それであなたに一つ謝らなくてはいけないことがあります。」
(謝らなくちゃいけないこと?)
「はい。地球の制御は複数人の神々でやっているのですが、(やっぱり神なんだこの人)ある1人の神がミスを起こしまして、地上に歪みが生じました。」
(歪み?もしかして、)
「はい、そうです。あなたの病気は、その歪みによって起きたものです。」
(ふーん)
「怒らないのですか?」
(うにゃ、怒ってはいるけどまだ続きがあるんだろ?)
「はい。そのお詫びとして、剣や魔法の世界である異世界に招待したいと思います。もちろん魔物などもいるので、生き延びるための、強力な力も与えます。本当は1個なんですが、今回はお詫びなので、2個差し上げます。何がいいですか?」
(2個かぁ。そうだな…)
「もちろんすぐにとは言いません。今から24時間後また聞きに伺います。」
(わかった。)
24時間後、女神らしき人はやって来た。
「2つの能力は決まりましたか?」
(ああ、魔法を全て使える力と魔力が尽きないようになる力をくれ。)
魔法特化型!!