表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
128/128

飛翔せよ! アメリカンラーメン 完

 ――――後日。

  

「ふぅ。まさかライバル店が現れるなんて、思いもよりませんでした」

「これからもどんどん増えるんじゃない?

「これは、そろそろ潮時かもしれませんね」

「じゃあもう終わりにする?」

「いえ。最近は売上がかなり順調なので、後ちょっとだけ続けます!」

「う~ん。まあ桜が続けるっていうなら、後少しだけ付き合いますか」


 と、言う事で。

 今回はちょっとだけ早めに営業開始する事にしました。

 材料も半分くらい使い切り、一安心。

 

 ――――みたいに思っていたんですが、ここでまたもや緊急事態発生!? 


「きっ!? 緊急警報!?」


 突如アラート音が室内に響き渡りました。

 しかも音はどんどん増えていってます。


「あーーーもう。うるさああああい! アルティ、早く消しなさいよ!」

「は~い」


 あまりの煩さに耐えかねた忍さんがアラート音を強制ミュートして、ピタリと音が消えました。

 けど。異常事態が発生した事には変わりがないのでレーダーで状況を確認する事にすると…………。


「えっ!? こんなに!?」

「ちょっと、桜。いったいどうなってるのよ?」

「てっ、敵影多数です!」 


 レーダーには画面を覆い尽くすほどの敵影が映ってました。


「映像出たよ」

 

 シャンティが映像を表示すると、無数の屋台が空を飛びながらこっちへと向かって来ていました。


「…………どうすんの、これ?」

「こうなったら各個撃破です! 忍さん。この前みたいに、また横につけてもらえますか?」

「いいけど。あれ全部やるわけ?」

「もちろんです! さあ、行きましょう!」


 それから私は片っ端からeスポーツ勝負を挑み、1個ずつ確実に敵機を撃沈!

 

「くふふ。味では負けてもeスポーツでは負けません!」

「はあっ……はあっ…………。いや。味で勝負しなさいよ……」


 流石の忍さんも数が多くて疲れてきてるみたいですが、残りあとちょっと。


 ――数分後。

 そんな訳で全てのライバル屋台を撃破したので、残りの営業開始っと。


「では忍さん。またビル街に行きましょうか」


 ……おや?

 何故か忍さんからの返事がありません。


「――あの。忍さん?」

「…………も、もう駄目ぇ」


 忍さんは自転車からどさりと崩れ落ち、大の字になって息を荒げています。


「だ、大丈夫ですか?」

「ごめん、桜。ちょっと休憩させて」


 どうやら少し疲れただけみたいです。

 まあ忍さんなら少し休憩すればすぐに体力が回復するので、私は今のうちにラーメンの準備でもして待つことにしましょうか。

 

 そんな訳で冷蔵庫に材料を取りに行こうと思った瞬間。


 ガコン。

 と、突然屋台が斜めに傾きはじめした。


「えっ!?」


 それに外の景色を見ると、なんだが少しづつ下へと下がっていってるような。


「桜! 動力不足だよ!」

「動力不足…………? ああっ!?」


 この屋台は忍さんの自転車をこぐ力だけで浮いているので、その忍さんがこぐのを止めたら…………。


「た、大変です!?」


 やっぱり忍さんの言う通り自動浮遊システムを優先するべきでしたが、今はそんな事を後悔している暇なんてありません。


「こ、こうなったら私が!」


 私は忍さんの代わりに自転車にまたがり思いっきりこぎはじめましたが、運動不足の私がなんとか出来るはずも無く。


「あーーーーれーーーーー」


 屋台はそのまま下に流れている川に激突して、大破。

 

 そんな訳で再起不能になった私の「飛びます! 出張、拳剣軒」は閉店する事になっちゃったのでした。

カクヨムコンテストの為、1ヶ月くらいこっち優先


のぞみちゃんのダラダラぐ~たライフ!!!!

https://kakuyomu.jp/works/16816452218410301254


終わったらここでも公開するから好きな方で

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ