第6話 イカ焼きとたこ焼きと......
episode6
ゲームを一旦閉じて、大阪で買ったグルメを少し食べることにした。
カバンの中にはいったい何があるだろう......。
僕はカバンをあさった。
阪神名物イカ焼き......?
どうやら阪神百貨店梅田店というところで売っているリーズナブルな土産らしい。
1つ、200円しない。
冷凍イカ焼きというものもあって土産に最適なアイテムだ。
僕たちはイカ焼き、と言えば、祭りでよくあるイカの丸焼きっぽいのを想像した。
だが......そのイカ焼きは予想の180度反対を行った。
イカの形を全くしていない......。
食べてみると......中にイカが入っていた。
美味しい。これは友達にもおすすめできるグルメだ。
次......他、何かないかな?
たこ焼き?......有名なアレか。
丸っこくて中にタコが入ってるってやつ。
あんまり食べたことないんだよな......。
大阪にあまり縁がないから。
東京にもたこ焼き屋は在るけど本当食べないな......。
そんなことをブツブツ言いながらタコ焼きの箱を開ける。
1つ食べてみよう。
外はカリっと、中はふわっと、少し甘味もあるかな?
とても美味しい。8個全部食べちゃった。
しかし......ここは新幹線。
乗っている車両中にタコ焼きの臭いが......。
乗ってる人多いのに、あ~あ。
じゃあ、次!
臭いが蔓延しないもの!迷惑にならないもの!
ん?これは......?豚まん?
東京じゃ、肉まんか。
まあ、そんなことを言う前に、食べてしまえ!
肉汁の量がすごい!それに、肉が食べても食べても......
もう、肉の量が果てしない!
ふ~、美味しかった。
ん?あっ......やっちゃった......。
次は豚まんの臭いを蔓延させちゃった......。
ばれたら面倒くさい、どうしよう。
まあ、どうにかなるか。
今......名古屋停車中だし、臭いも出ていくと思う。
よし、開き直って、ゲームの続きをしよう!
そしてまた、僕は、携帯型ゲーム機を開くのだった。
さあ、ここまで見たならば、最後まで見届けよう。
「あの」場所に向かって逃げる、勇者と姫の運命を......。
続く。