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勇者とプレイヤー  作者: 雪瀬ゆの
2/9

第2話 エピローグ

episode2


僕は、今、夏の旅行に向かう途中で、新幹線に乗っている。

さて、昨日ラスボス魔王の一歩手前でセーブしておいたゲームを始めますか。

そう思いながら僕は携帯型ゲーム機を手に取り開く。


・・・その5分前、ゲームの中の勇者はゲームの中で愚痴をこぼしていた。


勇者「ねえ、まだプレイヤーっていう人は帰って来ないの?僕らこんな暗いダンジョンで一晩待ってるんだよ?」

姫「まあまあ。プレイヤーっていう人もきっといろいろあって忙しいんだよ。気長に待とうよ。」

カイ「腹減った…。」

勇者「じゃあこの肉食べとけば?はい!…って、あっ、あっ!勝手に肉がカバンに…!」

プレイヤーの指示がないとゲームの中の人は道具が使えない。ゲームの中って、大変だな…。


ゲームの中でそんなことを騒いでいる間に僕はゲームをロードした。


よし、魔王を倒しに行こう!…10秒でたどり着いた。

勇者「うわー、魔王デカい…。怖い…。」

ん?選択肢が出た。なんだって?今、どうするかって?


(戦うor勇者だけ逃げる)


…勇者も怖いって言ってるし、逃がしてみるか。

僕が選んだのは「勇者だけ逃げる」。

そして勇者は仲間を取り残し一人で逃げ始めた。

勇者「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」


なんとか魔王城の外までは出てきたけれど、一人で逃げてきたので当たり前だが仲間の姿はない。

一体どうなったのだろう。


・・・しばらく待つと、、、

姫だけが血だらけの姿で戻ってきたのだ。


勇者「ひ、姫!そんな、そんな血だらけで一体上で何があったんだ!?」

姫「そ、そうそう、カイは死んじゃったよ。体当たりでずっと攻撃してたけど、やっぱり魔王の方が強くて。私も、もう、力が、ない…。」

勇者「死ぬな、ここで死ぬな!俺は、俺は、姫の事がずっと好きだった。

もっと生きて、俺と一緒に住んでくれよ…!」

だけど、もう姫の意識は遠のきかけていた。


姫「嬉しい、私も、あなたのことが、ずっと好きだった。あなたと結婚する、その願いも、もう、叶えられないのね。今まで、本当に、ありがとう。」


そう言い残して、姫は息を引き取った。


勇者はしばらく黙っていたが、その後、叫び出した。


勇者「プレイヤー!この選択は間違いだろ!こんなのバッドエンドだよ!分かってる、分かってる。プレイヤーを憎んでも仕方ないってのは!でも、でもだよ!プレイヤー!」


この終わり方はちょっと悲しすぎるな…。

ん?また選択肢が出てきた…。


(このままエンディングロールを流すor最後のセーブポイントからやり直す)


…やり直すか。バッドエンドは嫌だし。


続く。



まず、読んでいただきありがとうございました。

ついに本編スタートです。作者のharuto(はると ペンネーム)です。

まだまだ続きます。ハッピーエンドってどんなものかというのを模索しながら。

ですので、次回以降もよろしくお願いします!

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