第2話 『空白の本』
前回から投稿が遅れて申し訳ございませんでした。
前回の投稿後、パソコンの調子が悪くなってしまいました。その後に修理に出してたため遅れてしまいました。
楽しみにしてた皆さん申し訳ございませんでした。
これからの投稿は、なるべく早く出したいと思っています。
では、本編お楽しみください!
「ラウズ店主これは、伝説のエロ本何ですか?」
低い声で言ってきたからつい驚いてしまったが、俺の脳内ラウズ攻略本にはふざけて言えば、この怖い雰囲気も少しは消えると確信していた。だから、依頼の紙には目を向けずにその隣にあった表紙が白紙の本を馬鹿にした。
「ああ、実はこの本は伝説のエロ本なんだ……」
少しばかり、期待したが念のため確認をした。
「ガチですか?」
「そんなわけないだろうが!」
「ですよねー」
ラウズの大声が消えていくのと同時に、この本への期待も消えていった。
しかし、その期待は消えていったがその分本についての興味がより一層湧いてきた。
「じゃあ、この本はいったい何ですか?」
誰だって疑問を持ったらすぐに解決したくなる。俺は今その衝動に駆られている。
「ただ中身が真っ白な本だよ」
「そうなんですか」
この時の俺はごみの当てつけだと思っていたが、この本はごみではなかった。なぜなら、これを手に入れることが後の世界に大きく関わるとは、まだ知る由もなかった。
「とにかく、依頼した人が来るまでゼルはテーブル拭きとトイレ掃除をしといてくれ」
「わかりました!ハゲ店長」
ハゲというキーワードを言った瞬間、今まで静まってた怒りが暴れ始めた。
「うるせぇ!掃除の量増やすぞ」
「ご、ご、ご、ごめんなさい~」
余計なことを言ってしまったと後悔しながら、俺は掃除を始めた。
そして、掃除とお仕置きの時間合わせてもう4時間はたった。
「お疲れさん」
まるで予想道理に来たと思わせるような速さで、こちらに言葉を交わす。
「いつも思うんだけど一ついいですか?」
「うん?なんだ、いきなりどうした?まさか、仕事辞めたいなんて言うなよ」
「ラウズ店主は早とちりし過ぎなんですよ」
ラウズは結構人の世話をよくするタイプなのだが、何故か俺と話してると何というか落ち着きがない。
「すまん。じゃあ、何が言いたいだ?クソガキ」
「なんでいつも俺の行動がわかるんだ?ハゲ」
ただ、何でもないような単なる質問なのに、何故か言ってはいけないような質問にこのときは思えた。
例えて言うならば、もう死にかけの生き物に『あと何時間生きるの?』と同じ様な質問だ。
「やっぱり、そんなちんけな質問より俺の依頼者様が女か男かそっちのほうが気になる!」
よく考えれば分かることだ。人の行動というのは、長い間一緒にいればいるほどその人の行動は分かってくるものだ。しかも、ある程度分かるのなら予測すらできる。
結局のところゼルは人の行動の予測より、依頼者の性別のほうが気になる。なぜなら、男よりも女の方が男しては、嬉しいからだ。
「まぁ俺のことだから、きっと女だろう。うんうん、百歩譲って女だろう。神に誓って、女だろう。」
チラチラとゼルはしゃべりながら、ラウズの方を見る。その行動をラウズが見て、驚いた顔で一言いう。
「お前ホモじゃなかったの!?」
この発言で周りの空気は、よく冷え込んだ。