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無職日常  作者: こーた
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考えるは職、金、時々、女・・・。

期待やら、希望やら、前向きな気持ちで起こした行動。

それがそもそもの間違いでした。

暑い夏が始まる少し前の季節。新入社員が怠慢になるといわれる5月。

一念発起して転職したのがそもそもの間違いだった。


「暑い・・・。」

今年は例年よりも早く、気温が30度を超す。背中にシャツが張りつく。

「飲みもん・・・。」

横に置かれるペットボトルから直に口をつけ、のどを潤す。外からは近くの学校に通う子どもの声とフライングをして土から出てきたセミの声が聞こえる。


私、仮に【タロー】とでも言いましょうか。私は現在、鋭意求職中のニート。働く気はあるから、フリーターでしょうか、格好良く言えば、求める者です。


「タバコ切れたわ・・・。」

昼過ぎ、某人気お昼番組も終わる頃、歩いてすぐのコンビニに行くために、戸締りをする。

実家暮らしで、飲食には困らないが、雑費やら、社会人時代の趣味のギャンブルがやめられず、貯金もだんだんに減っていく。


「しゃせー」

家の中よりも快適な店内。若い店員の「しゃせー」が気になるが、店員も「こんな昼になにしてんだ、コイツ」とか思ってるんだろうな、と思いながら目的の買い物を済まし、店内を出る。外の喫煙所で火をつけながら、歩いて行く人たちを見送る。


サラリーマン、主婦、サラリーマン、大学生、空き缶を自転車にたくさん載せているおじいちゃん・・・。この中で、私の立場はおじいちゃんに一番近いのかもしれない。


なぜ、こんな風になってしまったのか、遡ると今も詳細に思い出す。フツフツと腹の中がよじれるのを感じた。あの時、選択を間違えていなければ、もう少し、まともに生きたいたんだろう・・・。

実体験を元に色々と足しています。次回はこれまでに至った回想編です。

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