おてがみ
あなたがこの手紙を見ているということは、私はもうこの世にいない。
こんなドラマや映画で見るような最後の手紙。
まさか私が書くとは思っていなかった。
そもそも、手紙なんて書いたことなかったね。
頑張ってるけど、上手く書けないし伝えるのが難しくて20回目 笑。
すべて諦めてしまい、これを書いているんじゃないよ。
まだまだ頑張るつもり。
でも、もしもの時のために感謝の気持ちを書きました。
ありがとう。
言葉を口にするだけでは残らないから、文字でここに残しておきます。
お前がいなくなったら、自分も・・・なんてあなたが言うから心配になります。
長く長く生きようね。
彼女が残してくれた大切なメッセージ。
伝えるのが難しくて、書いては家のあちこちに隠していたらしい。
この手紙は書斎にある机の引き出しが、二重底になっていてその中にあった。
彼女はやり過ぎなところがあって、隠すのも手紙を書くのも力を入れ過ぎだ 笑。
今回で18通目、残り2通はあるみたいだ。
「よっこらしょ」
最近、立ち上がるのも苦労する様になってきた。
冬の寒さは膝を痛めるので、春の暖かさが待ち遠しい。
君のところに行く前に、みつけられるかな。
携帯メールとは違う手書きの手紙。
昨今は年賀状もほぼ印刷だし、送ったり送られたりってないなぁ。