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おてがみ

作者: onelabo

あなたがこの手紙を見ているということは、私はもうこの世にいない。


こんなドラマや映画で見るような最後の手紙。

まさか私が書くとは思っていなかった。

そもそも、手紙なんて書いたことなかったね。

頑張ってるけど、上手く書けないし伝えるのが難しくて20回目 笑。


すべて諦めてしまい、これを書いているんじゃないよ。

まだまだ頑張るつもり。

でも、もしもの時のために感謝の気持ちを書きました。


ありがとう。


言葉を口にするだけでは残らないから、文字でここに残しておきます。

お前がいなくなったら、自分も・・・なんてあなたが言うから心配になります。

長く長く生きようね。




彼女が残してくれた大切なメッセージ。

伝えるのが難しくて、書いては家のあちこちに隠していたらしい。

この手紙は書斎にある机の引き出しが、二重底になっていてその中にあった。

彼女はやり過ぎなところがあって、隠すのも手紙を書くのも力を入れ過ぎだ 笑。

今回で18通目、残り2通はあるみたいだ。

「よっこらしょ」

最近、立ち上がるのも苦労する様になってきた。

冬の寒さは膝を痛めるので、春の暖かさが待ち遠しい。

君のところに行く前に、みつけられるかな。

携帯メールとは違う手書きの手紙。

昨今は年賀状もほぼ印刷だし、送ったり送られたりってないなぁ。

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― 新着の感想 ―
[一言] せつなくて、ほっこりさせられました。 素敵な夫婦です!
2016/03/31 05:46 退会済み
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