飛ばされ、見知らぬ世界へ
俺、神谷 玄はこっちの世界でも元の世界でもいじめられていた。
元の世界では要領が悪かったから、いじめられても仕方がないと思っていたが、こっちの世界ではステータスが低いということでいじめられていた。
ステータスが低いのは俺のせいじゃないし、さすがに理不尽だと思っているが、なかなか抵抗できていない・・・もちろん、ステータスが低いからである。
あの日、俺は学校にある図書館に本を読みにいっていた。
俺は図書館で『魔法陣を発動させてみたら』という本を見つけたので、ペラペラとページをめくっていると、魔方陣が目に入ったので、そのページを開いてみた。
すると、本が勝手に浮かび、床に大きな魔法陣が出現した。
そこで、俺の意識は途切れたのだった・・・
だれかの怒鳴り声が聞こえてきて、俺は目を覚ました。
「ふざけるな!」「家に帰してよ」
「なんでこんな目にあわなきゃいけないのよ!」
「戦いなんてしたくねーよ!」「元の世界に帰してよ!」
クラスメイト達が見知らぬ人に向かって怒鳴っていた。
「な、何が起きてるんだ・・・」
全く状況を把握できない俺をおいて周りはどんどんヒートアップしていった。
見知らぬ人が大声をあげた。
「帰りたいなら、なおさら静かにしてもらおうか」
「なんの説明もなしにふざけるな!」
「そうだ、そうだ!」「説明しろ!」
「いまから、説明するから静かにしろと言っているんだ」
「みんな、とりあえず話だけ聞いてみよう」
クラスのリーダー格の隼人がそういうとみんな静かになった。
すると、見知らぬ人が話始めた。
「私の名前はディーだ」
「君たちは何者かが魔法陣を発動させた為にこちらの世界に連れてこられたのだと思われる」
「戻る方法はこちらにある魔法陣を起動させるしかないのだが、最近は迷宮などに潜って魔法陣を探すしかなくなっている」
「迷宮の奥には魔法陣の守護をしていると思われる魔物もいるから、今のままでは到底たどり着けないと思う」
「その為、われわれと一緒に鍛練に励んで貰おうと思っている」
「なにか質問はあるか?」
隼人が手をあげ、発言した。
「それで、俺たちは必ず帰ることができるのか?他の世界に飛ばされても困るだけだからな」
「その心配はいらないぞ、こちらの魔法陣は優秀だからな」
「他に質問はあるか?なければ、今から配る紙に魔力を込めてくれ」
「魔力を込めるのは力をいれるのと同じようなものだからだれにもできるはずだ」
「とりあえず、例を見せよう」
すると、紙が光だし、光が収まったときには紙に文字が浮かびあがっていた。
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ディー
レベル:62
HP:4350/4350 (最大値レベルにより増加)
魔力量:599/600 (最大値レベルにより増加)
筋力:450 (BPを割り振ることで増加)
耐久:400 (BPを割り振ることで増加)
敏捷:300 (BPを割り振ることで増加)
知力:250 (ほぼ変化なし、MAX値1000)
幸運:35 (変化なし、MAX値100)
スキル:スラッシュ、応急処置、魔法剣
適正属性:火
不適正属性:水
BP:3
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「私のステータスはこのような感じだ」
「一応、補足をいれると、
基本属性は火・水・風・土・光・闇となっている」
「適正属性は他の属性より威力が高くなり、不適正属性は使えない訳ではないがほとんど威力がでない」
「スキルはBPを消費することで覚えることができるぞ」
「会得難易度によってBPの消費は変わってくるがな」
「質問はないか?ないなら、紙に魔力込めてみてくれ」
戸惑いながらもみんな紙に魔力を注いでいった。
辺り一面が光り、眩しくなり、俺は目を閉じた・・・
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
次回は主人公とクラスメイトのステータスを公開します。
楽しみにお待ちください。
投稿予定は夕方です。