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このことが夢でありますように。

そう思いながら、帰途につこうとしたが…


「朱莉」


ああ…会長がいた…

っていうか近づかないで下さい‼私が美形嫌いなの知ってますよね!?


「お前は俺の彼女になることを了承しただろう? なら少しは慣れろ」


「無理です…」


虐めにあっている人を助けたのだと思ったのに、助けたのは私が通っている学園の帝王である会長だった。

会長は武術も出来るという噂だから助ける必要性って全く無かったよね?

しかも知らなかったとはいえ、私から手を握って逃げた…

更に抱きしめられた…

気分は特撮で毎回出る怪人の被害者だぁ…


「行くぞ」


「行くって…何処に?」


まさか…


「朱莉の新しい住まいにだ」


新しい…住まい?


「ど、ど、どういうことですか?」


「お前、それは口癖か?さっきも言ってたぞ」


そんなことを言いつつ、会長に連行されていく。

とても豪華な車に無理やり乗せられて、そこで待っていたのは…


「朱莉ちゃんぁぁぁぁぁん‼」


サッ‼


危険を感じて避ける。

こういう身のこなしって普通の人よりも出来ると思うんだよね。


その人はクルリと優雅にターンして私を見る。


「えっ………瑞貴様?」


そこには生徒会の庶務であり、類い稀な美貌を持つ美女瑞貴朧様がいた。

そして見渡したら、副会長の暁修斗様や葛ノ葉馨様までいる‼

私は青ざめた。


此処にはたくさんの美形がいる。

美形美形美形美形美形美形。

段々と彼らの顔があの人達に見えてきて…


「朱莉‼ しっかりしろ‼」


はっ‼

また悪夢をみようとしていたようだ。

会長が声をかけて揺さぶってくれたお陰で意識を取り戻した。


「か、かいちょう?」


「良かった…もう大丈夫そうだな」


会長がもう放さないといいたいように私をギュっと抱き締めてくれている。

それなのに私は強張った反応しか出来ない。

でも、例え興味本位であっても心配してくれたことが嬉しくて、頑張って私も抱きしめ返す。

私を心配してくれる人なんてごく僅かの人しかいないからーー。





すみません…ここで終わりとなります。

見てくださった皆様、どうもありがとうございました。

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