表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

第六閃: この世界の世界観って……

 

 引きこもって社畜になり不遇な人生の果てに命を落として転生したら異世界転移した男

そうそれが俺!真田虎徹だ……こんなにハキハキ話せるのは心の中だけだが……現実では


「あわわぁっちょっちょうえ。どないしたんや子供相手に殺気だっちゃって」


「おい子供って、あの耳に尻尾が見えねぇのかよ?……ひょっとして異世界ってマジ?」


「コテツあれは獣人って、とにかく今は下がっていて」


 そう上手く話すどころか挙動不審になるが、リックそしてエレナの反応から俺が彼等にとって当たり前の価値観を持っていない事から異世界人だっと理解を受けられる。

そう俺から見れば可愛いコスプレ少女に見えても、この世界に生きる人にとっては違うらしい。

俺も獣人とか亜人などは小説やテレビ等でぐらいなら触れた事はあるが

違う人種の人つまりは俺達から見た外国人のような存在そして別の種族つまりは俺達から見た害獣のような存在。

この世界ではどうやら後者の様だ。それも熊や虎と言ったレベルらしい俺だってハイキングの途中で小熊などに遭遇すれば例え子供であろうと怖いと言うことか?

 そしてシズクが察知した周りから近づく気配がある事を故に、リックは一気に間合いを侵略すると渾身の一刀を振り下ろす

その勢いに獣人の仔は飲まれたのか微動だにできず涙目を閉じたが、リックの一刀は二人の間に入った何者かによって阻まれてしまう。

 間に入ったのは少女と同じような耳と尻尾を持つ筋肉質で大柄な女性だった顔立ちや髪色も少女と同じ茶色い髪。

その防御する爪によってリックは吹き飛ばされるも踏みとどまり剣を構えエレナも掛けよりサポートに回るが


「リック殿!!不味いの。そろそろ来ちゃうの」


 焦るようなシズクの様子から状況はかなり悪くなろうとしているのは俺だけでは無く二人の伝わったように見えた。

数の有利が消えて逆に多勢に無勢になるの引いた方がと思ったが二人は引く決断が出来ないでいる様で引く事も打って出る事も無い中途半端な状態だったがリックが意を決した

 かのようにみえたが一瞬の迷いをついて獣人の女性は少女を抱きかかえ投擲で牽制し木の上に飛び移るとそのまま何処かえと姿を消してしまった。

 そうして何もしていない俺が一番に腰を抜かしてへたり込んで息を吐く緊張の糸が切れたのだ。

可愛らしい獣耳少女と喜ぶもどうやら異世界らしく多様な種族がいるようだが、関係は良好とは言いがたいようだ。

そこまで外見的な違いは見受けなかったが、骨格が人間の獣と言うより文字通りコスプレじみていた獣耳や尻尾はあるが体毛が多少ある程度に見えたが

ここは知った風な事は言わないでおいた……イヤ別に言えなかったわけじゃないよマジで


 こうしてこの世界の事情を知ってしまった俺はリックに連れられ彼等の村にたどり着くことが出来た。

けっして華やかではないが落ち着いたのどかな村に今はホッとする。

 そう大きくはない建物がチラホラだがゲームの様な武器屋だの防具屋などを見ると少しワクワクしてくる。

そんなゲームの最初の村の様な風景を眺めながら歩いていると周りと比べても異質な物を感じる建物の前に来ていた。


「とりあえず報告しておこうぜ!!コテツも心配すんなてばロボットだっけか?上手いこと言っとくからさ」


「ってリックも、まずは此処が何なの説明してあげなきゃ……もう~アッ大丈夫だからここは冒険者ギルドだから」


「おう。了解だぜ……」


 冒険者がたむろしている場所と当然ながら日本にはない施設だが、なんとなく物騒な輩がいるイメージがある。そう思うと気が重いが行く当ての無く了解したと言いついて行く。

リックを先頭にエレナそして俺が入っていくのだが後ろに、シズクがいるのに驚く何か警戒されているような気がする。

シズクは海を越えた先の別の国から来たと言うが、そもそも別の世界から来たわけで警戒されるような事は無いはずだが

異世界転移という物に懐疑的だし髪色から同郷の者と思われているのだろうか?黒髪はこの辺りには居ないらしいし……

だとしても同郷だからといって何故?海外を旅をしていて日本人に出会う……まぁ行ったことは無いけど嬉しいか気にしないかどっちかだよな。

よっぽど嫌な奴でも無ければだけど面識も無いしシズク側に問題があるのか故郷から追っ手がかかるような。

 なにかがあるのだろうと考えているうちにギルドの中にいた。飲食店のように見えるがガラが悪い印象を受ける酒場という奴のだろうか

 不安を覚えながらリック達についていくと役所の受付の様な場所に出るとエレナが受付のおばさんと話し始める。

おばさんはエレナの母親だと彼女達の会話の邪魔にならない程度の声でリックが伝えてくれ確かにエレナに似たおばさんだ。

娘のエレナと談笑混じりに報告を受けていた彼女がこちらを目を細め凝視してきた……俺大丈夫だよね

何か言いたげな視線に不安を感じずにはいられなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ