第四閃:遭遇戦を終えてこれからは
日本から異世界にきた主人公と異世界の冒険者の遭遇戦が続きますが……
モンスターと思い込んだとはいえ先に仕掛けてしまった手前どうなることかと思いきや彼等は耳を傾けてくれた。
そう思うのは早計かも知れないが今は信じたかった剣を下げた少年と杖をこちらに向け警戒を解ききってはいない魔法使いの少女に?もう一人いたはずが……その問いの答えは直ぐに知ることになる一撃で
背後からの打ち下ろしで俺は開いたコクピットから落とされてしまう落ちた場所が柔らかくなければ危険だったろう。
「おいシズクなにやってんだ。っていつの間にそんなところに」
「咄嗟だったけど地面を泥にしたから落ちたダメージは無いとは……思うけど彼その大丈夫かしら」
落ちた箇所の柔軟性で落下による怪我こそ無い物の頭部が激しく裂傷し意識は闇に飲まれたのであった。
そして次に目が覚めた時には拘束されていた頭上は見知らぬ天井では無く見知ったロボットである事からして移動はしていないようだ。
縄で縛られてはいるが二の腕辺りをグルグルと雑に縛られているだけだが、抜け出せそうに無い。
言葉は何故か通じ理解も出来る以外と気さくな感じで話してくる。
三人は近くの村の冒険者だという赤髪の短髪に青い瞳オレンジのシャツに丈の短いハーフパンツの少年はリックと名乗った。
戦士だそうで剣と盾を持っており防具はプロテクターといった感じの鎧だが盾と共に革製で高価な物ではなさそうだ。
魔法使いの方の少女はエレナと名乗りリックより一つ年上の17歳。金髪のショートボブに切れ長の碧眼でやや気が強そうにも見える水色のローブに先端に赤い宝石のような物が付いた杖をもったいかにも魔法使いと言った装いだが上腕には木製の盾を装備してる。
「えっと……僕は真田、真田虎徹……職業は……学生かな行ってないけど」
リック達に続いて俺も自己紹介をするが、対話慣れしてないからボソボソとなるがリックは気にせず人の背中を叩き周りに目配ると縄を解いていく。
ここでリックが何かに気付いたような顔を見せ名乗らなかった少女にも自己紹介を促すが、どうも警戒されているのか距離を置いた位置にいるうえ腰の刀から手を離していない。
そんな彼女をヤレヤレといった感じに見た後リックから彼女の名はシズクだと聞きその小さな姿に目をやる。
リック達の村にいるが別の国から来たらしく二人と違い黒く艶のある長い髪に黒い瞳で親近感を持てる外見だが、やたら警戒されている。
ショートカットで右側を何か紐のような物で束ねたサイドテールの和装を思わせる装いの幼げな少女だが彼女も武器を帯びている。
そんな一行の手の内に自身の命があると思うと見が縮むも、俺の話を聞いた上で話し合いを始め鷹と思うとリックが背中の剣をスルリと抜くと俺の後ろに回る。
斬られるのか……何も分からぬままと過去の後悔がよぎるも、痛みはなく身体が自由になる斬られたのは縄だった。
「まぁなんだ。異世界とかはよく分んねぇけど害はなさそうだしな」
「そうね。それに彼……コテツ君だっけ?見たところ人族のようだしね」
「そんなことよりイセカイ?のこと聞こうよリック、エレナ」
異世界と言うのは理解を得られなかったいや異世界という概念自体が、この世界にはないのかも知れない。
そして人族というのは概ね人間のことで、昨日遭遇したようなモンスターなり魔物、シズクの国で言う所の物の怪とかが居るらしいく彼等の村に身を置かせて貰うはこびとなった。
出会った場所から少し歩いたロボットを多少の偽装をしたとは言え置いて聞く事に不安がったが、村で騒ぎになっている以上は仕方が無かった。
道中でリックのサブウエポンであるロングナイフを受け取るも、ワクワクよりも恐怖が先に来る刃物は使った事があっても武器なんて持った事も無いのだから
一通りの流れからメインに考えてたメンバーそろったわけですが
主人公は転生して転移してる異世界人だし異世界の異国人がいたり詰め込みすぎかな