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3.爆弾犯と最強完璧超絶美少女
なぜかシャロレッタに動揺している様子のジェリンナを観察していると、彼女の口が開かれる。
「それが、どうかしたのかしら。わたしが爆弾犯よ、ええ」
シャロレッタはにやりと笑う。
「へえ、認めるんだね」
「ええ、誰も知らないはずのことなのに、それをいわれてしまっては、ね」
ジェリンナは自嘲気味にそういったあと、こちらを試すように強気な目で見つめてくる。
「それで、そうやって人の秘密を暴くのが最強完璧超絶美少女様ってわけなの?」
えっ?
これには、さすがのわたしも動揺した。
「えっと、なんだいそれは?」
シャロレッタはとまどいながらいった。
「あら、そこの執事がおしえてくれましたわ。うちの最強完璧超絶美少女様に逆らうとただではすまないぞって」
シャロレッタはじぃをにらむ。
じぃは横を向いて知らん顔をしている。
「ねえ、じぃ」
「おや、いかがなさいましたか、お嬢様」
じぃがダンディーな声で答える。
「うわっ、かっこつけ……」