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シャロレッタ・J  作者: 象徴界に棲むスライム
レグザイア・K
21/258

21.冒険者

「ああ、その点は問題ない。冒険者に行かせればいいさ」


「冒険者だと? そんな下賤なものに」


 レグザイアは顔をゆがめる。


 しかし、シャロレッタはかまわずつづける。


「冒険者にドラゴンを攻撃させ、弱らせたところを従わせる。そうすれば、たとえS級のドラゴンでも問題ないはずさ」


 レグザイアの表情は変わらない。


「それで、冒険者への依頼なんだけど……報酬制度をつかうのがいいと思うんだよね」


「報酬制度だと、なんだそれは」


「それについてはじぃが詳しい説明をしてくれるさ」


 シャロレッタがそういうと、じぃがぐいっと前にでてきて説明をする。


「報酬制度とは、貴族が冒険者に直接依頼するものですな」


 じぃがそういうと、レグザイアは顔をしかめる。


「俺は冒険者などと話したくはないが。まあ、トバイアス殿のように十傑に入るような豪傑なら話は別だが」

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