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162.魔力量
そして……シャロレッタを見て固まった。
シャロレッタは小声で「ふふふ」と笑う。
シャロレッタを見つめたままのオロバトスがつぶやく。
「ば、馬鹿な……なんだあの魔力量は……化け物か!?」
オロバトスの身体にあるどこかの骨がカタカタと音をたてている。
オロバトスとシャロレッタが見つめあう。
しかし、そんなことは関係ないといわんばかりに、シャロレッタはじぃに話しかける。
「そんなに警戒することはないよ、じぃ」
「し、しかし……」
シャロレッタの余裕の表情を見たじぃは少しとまどいながらそういう。
シャロレッタはそんなじぃに本当にたいしたことはないというように話をつづける。
「なんていったって、こいつは見た目だけだからね」
「み、見た目だけですか?」
じぃはオロバトスの方を警戒するように見つめる。
しかし、シャロレッタの言葉にオロバトスは動揺したような様子を見せる。