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11.報酬の内容
そういってこちらを見つめるジェリンナの目はゆれている。
「ふふふ、たしかにもっといいものではないかな」
シャロレッタがそういうと、ジェリンナはがっかりしたような様子を見せた。
シャロレッタはそんなジェリンナの姿を見て、にっこりと笑う。
「まあ、もっといいものではないけど、同じだけいいもの、ではあるかな。もし、今後も依頼を受けてくれるなら、これと同じだけの魔道具を定期的に提供しようと思っているんだけど」
シャロレッタがそういうと、ジェリンナはすぐさま依頼をひきうけた。しかも今後もできる限り協力してくれるそうだ。
ふふふ、楽しみだなあ。
ジェリンナが魔力回復室からでていったあと、部屋ではシャロレッタとじぃが残って話していた。
「まったく、おそろしいお嬢様ですな」
じぃが大きなため息をついた。