64話 13歳 5月2日 魔物の解体、エンドレス初級ポーション
修練場よりおはようございます。今日は5月2日ですよ。どうも、ヘルマンです。今日の午前中の授業は鉄迎派の授業ですよ。解体ですね。ゴブリンの死体とオークの死体を準備して待っています。…まあ、ガミラクラブの死体とコッコドリッロの死体も沢山あるのでこの授業でさくさくっと解体したいと思います。まあ、1回すれば覚えるでしょ。…こんなに死体は要らなかったような気はしますが。ゴブリンの死体だけで100以上あるんですよ? コッコドリッロの死体にしたって30はある。
解体のゴミの話をしたい。ゴミ捨て場が酷いことになるのは解っているが、錬金学術院にはスライムを作る授業がある。まあ、それができるんならビッグスライムもできるんだろう。ゴミ捨て場に沢山いるんだ、ビッグスライムが。造命派はテイマーの才能も持っているんじゃないかな。あとは幽明派もテイマーを持っていてくれ。何回もアンデッドを召喚してるんだぞ。制御不能のままにしておかないよな? 解らないんだよね。持ってない可能性も高いんだよ。これも前に話したような気がするんだけど、作ったアンデッドは意思を持たないからテイマーの才能は要らないんだ。問題は高位アンデッド、意思のあるアンデッドを召喚しようとしている奴ら。テイマーの才能を持っておいてくれよ。呼んで終わりじゃ無いんだからな。
授業でも最終授業に召喚の授業がある。…最悪の事態は考えておいた方がいいかもしれない。召喚のアンデッドはいう事を聞かないこともあるはず。低位のアンデッドでも召喚した奴は倒さにゃならんのではないか? 異常があるたびに教会関係者を呼ぶんじゃないかな。授業の度にありそうだけど。あり得ないとは思わないんだよなあ。幽明派だぞ? 大罪に呑まれてんだぞ? 無いと思いたいなあ。
さて、授業が始まったんだが、周りの先輩を頼るか、近くの先生を頼る様に。以上。じゃねえ、教えろ。少しは教えてくれ。ゴブリンの解体さえ覚束ない初心者なんだぞ。投げっぱなしじゃねえか。周りにいる先輩と思しき人はすでに解体を始めている。…見て覚えろってか? 職人気質か。しょうがねえ。周りの先輩らしき人に声を掛けよう。
「見させてもらってもいいですか?」
「ああ、見て行ってくれ。ゴブリンから解体してくから覚えてくれ。オークは後でやる。やることが多いからな。まずはゴブリンだ。」
「はい。」
…いきなり剣をぶっ刺してくり抜いて魔鉄を取り出し終了。…解らん。大体当たりを付けて魔鉄を取りだしゃいいのね。大体臍の辺りね。うんうん。次はガミラクラブ、足を全部切り落として、体を半分にして魔鉄を取り出し終了。…うんシンプル。次はコッコドリッロ、腹を裂いて内臓を穿り出して、胃袋だけ切り離して竜丹を端から取り出す。魔鉄も近くにあるからこれで終了。うんうん、まあ解る。竜丹と胃袋しか素材にならんらしいのよね。魔鉄は魔物には付き物だからこれもあって当然。次はオーク。首を落とし、腹を裂いて内臓を取り出す。この時魔鉄も回収する。次に雑に皮を剝いで行く。これは皮紙になる奴だな。腕なんかは無視、体の皮だけ。後は骨に沿って肉を剥がして、脂身だけを大雑把にバケツに入れていく。…バケツ作らないと。保存瓶じゃあ入りきらない。適当にその辺の土を集めてバケツにしよう。魔力茸で固めとけば問題なし。黎明派の授業で作っておけばよかった。
「一通りゆっくりやったが、解ったか? 解らなかったらもう一周ゆっくりやるが?」
「はい分かりました。後はやってみます。」
あれでゆっくりなのか? 鉄迎派は化物か? 十分に早い解体だと思ったんだが。まあ、僕もやるか。まずはコッコドリッロの死体から。どんどん行こうぜ。
みっちり3時間解体詰めでしたが、終わりました。これはあかんな。解体物が多すぎた。全部終わらんかった。特にオーク。時間が掛かりすぎます。幸いにして剣士の才能が解体にも作用するらしく、思ったよりは早かったんだが、バケツ一杯の油がとれてうれしいんだが、何ともなあ。コッコドリッロの解体は終わった。ガミラクラブも終わった。キープ分は一応残してある。ゴブリンはちょっとどうなるか解らんからキープ。そんでオークをひたすら解体してた。…何気にオークの腸が嬉しかったり。ホースが欲しかったんだよね。これで後はシャワーヘッドが欲しい。…黎明派の授業で作っとけばよかった。オークの腸の処理と一緒に後で作ろう。さて次は永明派の授業に行きましょうね。…血だらけだから着替えて行こう。地下なのに洗濯物もちゃんと乾くんだよなあ。地下なのに。
永明派の授業は1番棟の0601号室だ。快命草を任意の数用意すればいいだけだから今回も100本ほど用意して待っております。…今回は足りないなんて言われないだろう。快命草の特性の把握だけのはずだ、…多分。机の上の大量のポーション瓶なんて知らない。そんなこんな待ってたら授業スタート。快命草は3つの材料に分けられます。花、茎、葉に別れて特性が違う。花は染色液に、茎はポーションに葉はお茶として飲み物になります。…うん知ってた。実験したもんね。最初の方に。属性素材がまだもったいないからと色々考えてやっていたころですね。懐かしい。…んで授業としてはそんな感じで30分程度で終わった。…でも終わらなかった。じゃあポーション作りましょうね。という事で2時間半エンドレス初級ポーション。作っては置き、作っては置きの繰り返し。まーたポーションですよ。2回目。慣れた手つきでさくさくと作って行きます。大体ポーション瓶有りなら6秒で1本作成可能。その位修練されてます。作った数は1000本くらいいってるはず。何本かは数えてない。快命草が消費され次第補充されていくし、今回はポーションもその都度回収してた。なんで永明派はこう極まった人しかいない訳? もうちょっとまともな人をください。
くたくたになって自分の部屋に帰ってきました。シャワーヘッドは明日にしましょう。オークの腸の処理も。精神的に疲れました。今日はちょっと錬金術はしたくありません。まあ、今日くらいはゆっくりしましょ。先に服の洗濯をしてご飯を食べに行きましょう。何でか知らないけど、自分の錬金部屋の空調ってしっかりとしてるんだよね。洗濯物もよく乾く位には乾燥されてるんだよ。まあ便利なんだからいいんだけど。さっさと洗濯してご飯食べに行こう。勝手にシャワー部屋にしている洗濯部屋に入っていくのだった。
面白かった面白くなかったどちらでも構いません。
評価の方を入れていただけると幸いです。
出来れば感想なんかで指摘もいただけると、
素人読み専の私も文章に反映できると思います。
…多分。