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47話 13歳 1月5日 幻玄派の授業? 戦闘訓練にて気絶

  4番棟0701号室からおはようございます。今日は1月5日2時55分ですよ。どうも、ヘルマンです。現在幻玄派の講義を待っている最中である。講義に来ているのは僕1人。素材の採取の方法なら即帰ってもいいんだろうが、1人で何を教えてくれるのか。おっ先生が来たぞ。


「ふむ、1人であるか。君、この本は読んだであるか?」


「ちょっと見せてください。―――錬金術ギルドで読みました。」


「ならば結構、これで授業は終了である。では。」


 …おい帰って行ったぞ。しょうがない。帰るか。帰って刺繍だ。この講義意味があるのだろうか? 魔境や霊地に行かない平民はいないと思うんだよね。素材の採取をして生活費と入学金を稼がねばならない。貴族様も貴族学校で採取に行くんじゃないの? 行かない人もいるから授業をやっているんだよな? まあ、終わったことだし、いっか。明水寮にも近いし、そこまで時間の浪費をした感は無いので許します。寛容の精神は大事。


 そんな訳で6時過ぎまで刺繍をして、現在修練場まで来ております。先生もすでに到着しておりやる気満々です。僕もブロードソードを帯剣して準備は万端です。レイピア? あれは才能で使えるからオッケーオッケー。まあブロードソードも才能で使えるんだけど。まあ問題は才能を超えた先にある技まで持って行かないといけない可能性があるってくらいだ。その技までは今回の授業では持っていけないだろうが、何か得るものはあるだろう。…幻玄派の様に使える、終了なんて事はないだろう。さて、時間になりました。全員で6人。何するんだろう。


「ふむ、今日は6人で全員であるか。では、剣を構え! 振れ! 振れ! ひたすら振るのだ!」


 鉄迎派の先生の言う通り言われるがまま振るう。才能に沿って剣をひたすら振るう。見える剣線も偶に外れの剣線があるのは知っている。決して間違いではないのだが、振り終わった後に隙ができる。それがないであろう剣線を選び続ける。レイピアよりも3倍ほど幅広なブロードソード。解っていても3倍重いのだ。まだ10分位しか振っていないがもう腕が疲れてきてしまっている。っく、レイピアならもう少し長く振り続けられるんだがな。休憩はなさそうだしともかく振り続ける。


「才能があるものは、まずは才能の話を聞くのだ。才能が無い者はともかく振って振って振りまくれ。それが筋肉になり、必ずや君たちの力になろう。才能があるものは才能の話を聞け。何度も言うぞ、才能の話を聞くのだ。疲れた時こそ会話への道筋。話ができるまで振り続けるのだ。」


 それって才能に身を任せるのとは違うんですかねえ。まあとりあえず、振り続けましょう。3択から1つを選ぶ、2択から1つを選ぶ、それの繰り返しだ。ただひたすらに、汗を垂らしながら延々と振り続ける。


「む、すでに話のついているものもいるのか。結構結構、君、君は才能と対話できると見える。そうではないか?」


「対話か! どうかは! 解りま! せんが! 身を! 任せる! 事で! 剣線は! 見えてます!」


「ならば結構、次は剣線が現れる前に剣線を選ぶのだ。技の習得には才能の先を行かねばならん。才能を追うことを辞めるな、追い越せそれが技への入口だ。」


「わかり! ました!」


 とは言った物の、そんな簡単な訳もなく、才能を追っていく。つかれた腕が重く、剣筋がぶれ始める。何とか修正しながら剣を振るっていく。その間も先生は生徒に激を飛ばす。


「疲れたからと言って剣を下げるな! 魔物は待ってくれないぞ! 死ぬ気で振るうのだ! でないと死ぬからな! 限界を決めるな! 限界になれば体が教えてくれる!」


 精神論だがともかく剣を振るう、振るう、振るう。剣筋がぶれることもしばしば、でも才能を追い越したことも偶にあった。…何分振っている? 解らん。とりあえず振るう、振るう、振るう。魔力操作で身体強化をしながら振るう、振るう、振るう。そして時間がどんどんと進んでいった。


 そして気がついたら気を失っていた。体が重い。最後の方は気力だけで振っていたという事は覚えているが、何時気絶したのかは覚えていなかった。


「君は平民だな。平民にしては振れていた方だ。貴族はすでに鍛錬の経験があるからな。君の振っていた時間は1時間10分だ。他の貴族たちの様に、3時間みっちりと振れるようにまずは慣れろ。魔力操作で身体強化をすることはいい。だが早すぎだ。まだ体で振れるのに身体強化に逃げるな。今回の貴族たちは君の様に才能と対話できているものはいなかった。しかし、戦場で最後まで立っているだけの体力はあった。君に足りないのは体力だ。今後も鉄迎派の戦闘訓練を受けろ。最低でも3時間は振れていれる様にならないと魔境で活動は厳しいぞ。連戦に連戦を強いられることだってある。奥に進むためには敵を避ける訳にはいかない。先があるのに体力が無いというのは悲しいことだ、これから何度でも授業で待っているぞ。3月一杯は戦闘訓練だからな。今のうちに慣れろ。以上だ。今日の授業の時間はもう過ぎているから、汗を流してしっかりと食事をし、ぐっすりと眠ることだ。何、平民で3時間も振れる方が珍しいのだ。時間はまだある。頑張るように。」


「…はい。」


 そう言って先生は帰って行った。…貴族たちは3時間みっちり振るえたのか。凄いな、そこまで努力してきているんだな。こんなところで傲慢さんに呑まれているわけには行かない。僕だって魔境で活動したいんだ。3時間みっちり振るえるように明日からも7時になったら修練場に来よう。今は、10時15分か。結構な時間気絶していたんだな。…まずはシャワーを浴びよう。…シャワーヘッドないけど。体力はまだ回復しきっていないが、気力を振り絞って寮に帰るのだった。


 さて、汗を流してご飯を食べて少しゆっくりした後、また刺繍をやっております。…明日で終わると思うんだよね。でもちゃんとした刺繡も始めないといけないんだよね。刺繍だけは学術院にいる間ついて回ってきそうなんだよなあ。しかし、ぐっすり眠ることと言われてはいるんだが、休めとは言われてないから良しとしている。でないと何時まで経っても刺繍が終わらないからね。さて、色々とあって短い1日ではありましたが、もうちょっと頑張ってから寝るとしましょうかね。

面白かった面白くなかったどちらでも構いません。

評価の方を入れていただけると幸いです。

出来れば感想なんかで指摘もいただけると、

素人読み専の私も文章に反映できると思います。

…多分。

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