43話 13歳 1月2日 入学錬金学術院、闇管理棟に来てみました、購買はどんなところ?
毎度誤字報告ありがとうございます。小麦粉と直してくださった方もいらっしゃいましたが、この話の麦は小麦ではないので、麦粉で合ってます。でもしっかりと読み込んでてくれていると思うとうれしい限りです。
宿屋からおはようございます。とうとう今日が錬金学術院に入学の日ですよ。どうも、ヘルマンです。短かったようで長かった採取期間も終わり、とうとう入学の日ですよ。感慨深いね。さて、この宿屋の何の変哲もない朝ご飯を食べて引き払う。今日から寮暮らしだからね。錬金学術院に3万人も来るんだよ。凄いよね、貴族様も沢山いるだろうけど、平民はどれだけいるんだろうね、誰とでも仲良くするつもりではいるけど、鼻にかかるようなのは嫌だね。問題を起こされそうだし、パーティーには入れたくない。まあ、魔境に行く錬金術師は鉄迎派か戦える貴族様が多そうだから、貴族様とは何かとあるような気はするけどね。
そんな訳で、30分程歩いて錬金学術院の門の前。すでに馬車が何台か入って行ったり出てきたりしているから貴族様だろう。貴族様、朝早いのね。まだ日が昇って1時間も経ってないよ? 引っ越しに時間が掛かるのかもしれんけど、基本的には『エクステンドスペース』で事足りない? 知らんけど。そんな訳で僕も門の前に立っている人に挨拶、受付か警備の人だろう。
「おはようございます。」
「ああ、おはよう。早いね、平民では1番だよ。この馬車に続いて行くといい。皆総務窓口に向かっているはずだから。」
「ありがとうございます。」
総務窓口に行けばいいのね。馬車が止まっているところがある。あそこがそうか。…貴族様も大変だね。歩いて来れる距離なのに、多分見栄とかあるんだろうね。平民落ちするにしても家の評判とかに関わるって話だったし、舐められないために仕方ないのかもしれないけど。
馬車の切れ目位に滑り込むようにして中へ入る。ここで入学の手続きをするのか。…空いている場所はなし、並んでる列はある。多分あそこに並べばいいんだろう。ササっと並び列が進まないか見守る。…少し時間が掛かりそうね。何をしているか大変興味があります。名前だけ書いてはい終わりって訳じゃないってことは判った。長々と何かしら説明があるか、書かないといけないんだね。それでも少しずつ減っていく列、僕の番はあと2人前の人が捌けてから。…あと1人、よし僕の番だ、何処が空くかなー。…おっ空いた。ササっと窓口に向かう。さあ入学手続きだ。
「おはようございます。」
「はい、おはよう。さあ、これを読んでください。」
いきなり渡される紙、えっと何々、この学術院で講義中に起こった事故での死亡は保証できません。なにこれ、保証も何も死んだら終わりだよ? …多分貴族用なんだろう。ああ、魔境や霊地に行くから必要かもね。魔境は魔物にやられたら死ぬ事もあるだろうし、霊地でも火事で死ぬこともあるもんね。しかしそこは平民、保証も何も家が関係ないから問題なし。他もつらつらと事故やなんかの保証ができないとか、大体のことが自己責任だとか書いているが、そこは冒険者で嫌という程味わってきたことだし問題なし、そして最後の文章。これを読んだら理解できませんでしたと声を掛けなさい、と。…成る程、ここで文字の読めない人は弾かれるのね。まさかここまで来てこれを読んで理解できませんでしたって素面でいうやつはいないだろうからトラップだね。
「理解できませんでした。」
「よろしい、こちらを持ってください。」
「はい。」
「では、あなたは錬金術師に星を何個振られましたか?」
「7個です。」
「…結構。そちらを返してください。―――それではこちらにサインをお願いします。」
「名前でいいんですよね?」
「ええ、結構です。」
紙を差し出され、サインをする前に一通り読む。…書いてあることはさっきと同じ内容だね。ではさらさらっと、よし、これで後はなんだ?
「…平民ですか?」
「そうです。」
「では、少しお待ちください。」
そう言って奥へと入っていく総務窓口の人、何を取りに行ったんだろう? 疑問に思って直ぐに帰ってきて、箱を渡された。あ、これ錬金術ギルドで見せて貰った奴だ。錬金術師の居場所を知らせる錬金アイテムだ。
「この箱を常に『エクステンドスペース』に仕舞っておいてください。位置を知らせる錬金アイテムです。―――結構、こちらがこの学術院の地図と、これがあなたの寮の鍵になります。明水寮の09001号室です。それでは入学おめでとうございます。今日1月2日は授業がありませんから寮で説明を聞いてください。」
「ありがとうございます。」
明水寮は、4つある寮の内の1つだな。4つの属性の名前が入っているのか。僕の所の明水寮、涼風寮、黒土寮、油火寮と4つある。光と闇は管理棟に振られているな、光管理棟と闇管理棟。闇管理棟の圧力が半端ない。まあ、とりあえず明水寮に行きましょうか。手前にある油火寮を見ながら思う。8階建てだよ? 間違いなく09001番からは地下だな。それでも奥というのは有り難い。各学習棟が派閥ごとに分けられているんだけど、明水寮は4番5番6番棟の近く。それぞれ幻玄派、黎明派、幽明派と割り振られている棟の近くだ。因みに近くの管理棟は闇管理棟。こっちを使うことになるんだろうなあ。因みに1番棟が永明派、2番棟が造命派、3番棟が鉄迎派だ、3番と4番の棟の間には修練場がある。多分鉄迎派で使うのがこの修練場だろう。学習棟の奥には一面の畑兼実験場。各派閥で割り当てとかありそうだけど、何の素材を育ててるんだろう。基本的に属性素材は霊地か魔境付近でないと育てられないって聞いたんだけど、…疑似環境とか作ってそうだよね。ワクワクしてくるな。使うかどうかは知らんけど。あ、兼実験場って危ないものとかはここで使えってことなのかな?
寮まで10分弱、ほんと移動だけで大変だよね。漸く明水寮に着きました。入り口が端っこ真ん中その中間くらいと何か所もある。…多分端っこだろう。09001号室だもんね。端っこの方がどの学習棟にも近いし、いい番号なんだからそれくらいの役得はあってもいいよね。端っこから入っていくと08001号室、施設管理者室となっている。ここが寮母さんの部屋ってとこかな。呼びベルを鳴らすが、来ない。他の貴族様が案内されているのかな、ちょっと待ってみよう。するとすぐ横の08002号室、第一食堂となっている場所から案内されていたと思われる生徒3人と寮母さんであろう人が出てくる。
「これで案内は終わりだよ。後は自分の部屋を確認してきな。」
「「「はい。」」」
「さて、そこの子、こっちに来な。食堂の案内をするよ。」
「はーい。」
3人とすれ違いつつ、寮母さんの方へ、そして食堂に案内される。
「基本的には3種類の料理しか出さないよ。パンに粥にスープだ。ここに3種類の札があるからそのうちの2つをこの受付で渡しな。そしたらこっちでさっきの2種類を盆の上に乗せて席について食べる。席は自由だから空いてるところに座りな。んで、食べ終わったらこっちの回収場所まで持っていく。以上だよ。解らないことはあるかい?」
「札はパンの札2つとかでもいいんですか?」
「ああ、いいよ。最後の方になったら選べないかもしれないがね。朝も夜も早い者勝ちだ。昼は出ないよ。貴族様は昼も食っているみたいだけど、ここでは朝晩の2食のみだ。」
「平民なのでその辺は大丈夫です。他に解らないことは無いです。」
「そうかい。それじゃあ案内はこれまでだよ。何かあったら管理人室を尋ねな。この寮には管理人が5人いるから誰でもいいよ。部屋番的に私の所だろうけどね。食堂も第8食堂まであるから好きなのを使いな。さあ、後は自分の部屋を確認してきな。」
「はい。」
そうして第一食堂から出る。さあ部屋の確認だ。階段を降りて行って地下へ。どんな部屋かなあ。地下も照明があるので明るい。09001号室は階段を降りて直ぐの所にあった。何部屋並んでるんだろう。隣の扉が結構遠いから横は広そうだ。…鍵は錬金アイテム。錬金術大辞典に載っていたアイテムだ。棒を穴に突っ込んで鍵を開ける。扉を開くと少し廊下があって横にトイレがある。汚物は直接ねばねばの錬金生物に食わせるタイプだ。多分肥料を出さないタイプになっているんだろう。これも錬金術大辞典に載っていた。それにこれは…蛇口か? おおー水が出る。排水も問題無いんだな。どうやってるんだろう。体を洗うスペースみたいだ。風呂は平民には無い文化だから嬉しいが、シャワールームみたいだけど、風呂桶はない。小さい桶があるからそれで水を被るか布を濡らして体を拭くんだろう。その奥は。おー12畳位の作業場所だな。多分ここで錬金術を使ってもいいんだろう。2m以上四方の机があるからこれに錬金陣を敷けということだろう。錬金釜を置く場所であろう所もあるし、作業スペースって感じだな。さらに奥の部屋、こっちが個人のスペースって感じだな。石のベッドもあるし、机と椅子もある。大体8畳位。ベッドにお布団敷いて準備完了。お布団干したいときはどうしたらいいんだろう。干すところも探さないとなあ。
さて、時間が余ってしまった。闇管理棟に行ってみようか。管理棟に授業の日程とか載ってないかな。何処の何番の部屋に行けってやつ。恐らくあると思うんだよね。明日から授業があると聞いたけど、何処でとは聞いてないからね。それの管理をしているのが恐らく光管理棟と闇管理棟だと思う。さあさあ早速行ってみましょう。
という訳でやってきました闇管理棟。名前だけ見たら何処の裏組織の名前だと言いたくなりそうな建物名だが、まあいいか。闇管理棟も8階建ての建物、でも案内人くらいいるだろうということで部屋の名前を見ていく。ここに日付が書いてあるな。今日は1月2日と。…管理人室があるからここでいいよね、聞き込み。呼びベルを鳴らしてみる。
「はいはーい。何の御用かな。」
「闇管理棟がどんな施設なのかを聞きに来ました。」
「成る程成る程、簡単に説明するよ。ちょっとこっち来て。」
そう軽く言われて隣の部屋へ。だだっ広い一部屋になった空間、壁一面に貼られた皮紙の多いこと多いこと。なんぞこれ。
「ここはどの授業がどの部屋で何日に行われるか書かれたものだよ。基本的にはここは1月から3月までの授業内容を書いたものが貼り付けてある。2階は4月から6月、3階は7月から9月、4階は10月から12月までの予定表が張ってある。5階以上は各派閥の連絡事項なんかが貼り付けてあるよ。何処でどんなゼミを開くから集まってとかそんな感じ。5階が1月から3月、6階が4月から6月、7階が7月から9月、8階が10月から12月。1年生でしょ? 一年の内は1階から4階を使うことになると思うよ。こっちから日付が新しい順に並んでいるから大体どの辺に何がありそうかは使ってればそのうち解るようになるよ。で、君が欲しい情報はここだよ。明日の授業が何処で開かれるのか書いてあるのは一番端っこだから解りやすいでしょ。」
確かに見ると1月3日、永明派講義基礎、準備物無し、1番棟0405号室、朝3時から6時となっている。…成る程、ここの中から自分の出たい時間割を探せと。因みに時間は日が出る瞬間が0時、だからこの授業は日が昇ってから3時間後に1番棟0405号室で永明派の基礎の講義をやります。準備物は要りません、となるわけだな。これ魔械時計必須じゃないですかね? 僕は持っているのでいいですが、この近くだと素材が採れませんよ? 土属性の素材が要りますからね。錬金術ギルドで買うんでしょうね。それかそれくらいは準備して来いと? まあ、お金で解決の方ですよね、普通に考えたら。
さて、この中から黎明派の明日の朝の講義を探さないといけません。後、昼の講義は幽明派を選ぶ予定です。刺繍、頑張ります。お、ありました。黎明派講義基礎、準備物無し、5番棟0802号室、朝3時から6時、そうなっていますね。あ、幽明派の午後の授業もありました。幽明派講義基礎、準備物無し、6番棟0703号室、朝7時から10時、成る程、移動のために1時間あるという訳ですか。まあ隣なので直ぐ着きそうですが、待つ分には問題ないでしょう。さて、いったんここでの用事が終わってしまったわけですが、明日にはまた来ないといけないですね。時間割の確認のために。…日付を正確に確認したいですね。カレンダー的なものがいるでしょうか。…要らない気がするなあ。ここの管理室前に日付が出てたし、採取とかに行っていたら日めくりだった場合ずれる気しかしない。
さて時間が余ったぞ、うーん、購買に行ってみようか。何が売っているのか気になるし、購買は2か所、明水寮と油火寮の間と涼風寮と黒土寮の間、多分品ぞろえは一緒だろう。さて、8階もある購買なんだが、何処に何が売っているんだろうか。…多分在庫用の倉庫もあるんだと思うんだけどね、流石に全フロア商品が並んでいるとは思わんですよ。さてさて、レジにいる人にまずは聞き込みだ。
「こんにちは、ここの利用方法について教えてください。」
「はいはい、購買が初めてってことは新入生ね。ここは購買で1階から4階までがお店になっているわ。5階から8階は倉庫ね。行くことは無いと思うわよ。1階が生活雑貨ね。食器や衣服類、食材にその他いろいろ揃っているわ。2階は素材を扱っているわね。欲しい素材がある時は利用するといいわ。保存瓶に入っている素材ばかりだから解らない素材があったら遠慮なく聞くこと。聞くことは恥ずかしいことじゃないからね。素直に聞くこと。3階は金属製品を扱っているわ。剣や槍なんかの武器もここに売っているわ。4階は錬金アイテムを売っているわ。自分で作るのもいいけど、他の生徒が練習で作った物も買い取って売っているから、先に買っておくものがあるなら作るまで待つよりも早く手に入るわね。大体こんな所よ。」
「ありがとうございました。これは買っておくべきってものはありますか?」
「そうねえ、魔械時計かしら。手に持つものがまずは必要よね。それと家の中に置いておく分が2つあるといいかもね。作業スペースと個人スペース用に2つね。入学から最初は時間の管理が大変だと思うから。」
「ありがとうございます。錬金アイテムは4階でしたね。行ってみます。後は何で食材が売っているんですか? 食事は寮で出ますよね?」
「あらあら、あなたは平民だから知らないのね。貴族様はお昼を食べる習慣があるのよ。だからお昼は自分で作らないといけないの。別に食べなくてもいいんだけど、偶にお茶会なんかをやるみたいよ。貴族用のスペース1階から8階ね、そこにはお茶会用の部屋もあるの。まあ見栄やなんかで貴族らしくすることを求められているから大変よねえ。平民でも食べたいときに食べればいいの。作業スペースに料理ができるような場所があったはずよ。そこで料理をすればいいわ。火を使っても問題無いようにしてあるから。」
「お茶って何ですか?」
「お茶っていうのは飲み物のことよ。葉っぱや木の皮、実や種なんかを乾燥させたものをお湯で煮だして飲むものなの。美味しいのよ。平民は基本水しか飲まないけど、貴族様はお茶を飲むの。そんなに高いものでもないし、飲んでみてもいいと思うわよ。」
「ありがとうございます。機会があったら飲んでみたいと思います。じゃあ僕は魔械時計を買いに行きます。」
「はいはい、またどうぞ。」
魔械時計の置時計があるのか。買っておこう。直ぐ見られるのは便利でよさそうだ。それに時間を計りながらの錬金術を使うことがあるかもしれないし、あって損はないだろうしね。…既製品だから高いんだろうけど、その辺は仕方ないかな。
さてさて、4階にやってまいりました。見ても解らない錬金アイテムもあるし、知っているものもあるぞ。ピッタリ長靴も売っているし、あれは指方魔石晶の首飾りだろう。魔械時計は…このあたりか。手持ち用はあるから置くタイプの時計を2つ。…値段が安い方でいいや。装飾が豪華なのは高い。こういうのは貴族様が買うやつ。僕みたいな平民は平凡な箱型で十分だ。これを2つレジまで持っていこう。時計板が大きいものを2つ選んだ。見やすいのは大事よね。
「すみません、この2つをください。」
「はいはい。中金貨4枚ね。―――はい丁度ですね。ありがとうございます。」
置き型の魔械時計、中金貨2枚。ジュディさんところで作って貰ったときってこんなに高かったっけ? 素材持ち込みで中銀貨1枚とかそんなんだった感じがするんだけど。…素材コーナーも見ておこう。2階だったよね。もしかすると、錬金学術院の中って物価が他よりも高いんじゃないだろうか。
2階に来て素材コーナーを見て回る。…うん、高いね。普通よりも。ここの霊地と魔境でとれる素材は安く売られているが、遠くの素材はその分高くなっている。…まあ、それはしょうがないか。移送にも『エクステンドスペース』があるにしても人件費が掛かるもんね。まあ素材はいっぱい持ってきているからここを使うことは無いとは思うけど。
さて、ここは購買の1階だ。お茶というものに興味があります。前世の僕が美味しいと言っている。さて、色んなお茶があるぞ。…これが一番安いな。快命茶、快命草の葉っぱを使ったお茶だな。ポーションの材料の快命草、ポーションには葉っぱが要らないのかな。その葉っぱを乾燥させたもの。初級ポーションの味は緑の癖に意外とフルーティーだったからこれもそんな感じの味なのかな? とりあえず安いので購入。保存瓶で売られているが、保存瓶1つで中銅貨1枚。保存瓶が小銅貨2枚だったことを考えると、保存瓶の値段は考慮されてないな。…まあ小銭だし、わざわざそんなもんに金をだせとは言わんのだろう。…だって高いお茶は保存瓶1つ分で小魔銀貨1枚とかあるんだもの。何を使ったらそんなに高くなるんだよ。そんなもの飲みたいとは思わんぞ。後はお茶を入れる用のお鍋と食器類を購入。一応お客さんが来てもいい様に沢山買っておこう。美味しいものも作れるなら作ってみたいしな。…砂糖も売っているし、保存瓶1つで中白金貨1枚。こりゃ平民が手を出さない訳だ。…何か考えないとな。
そんな訳で色々と買って寮に戻ってきましたよ。他の貴族様も続々と来ているらしく、階段を上がっていくのが見える。さて僕は階段を降りて09001号室に入室。作業スペースにある棚に食器類を並べて置いておき、炊事場らしき場所にお茶用の鍋と三脚、お茶の保存瓶を置いておく。時計は、…ここかな。作業中に見やすい場所はここだろう。見にくかったらまた場所を変えればいいからとりあえずここ。個人スペースのはベッドから見やすい位置、机の上に置いておこう。…ここの明かりは消したり点けたりできんのかいな。…このボタンか? …おお、消えた。もう一回押すと点いた。便利だなこれ。まあ、錬金術大辞典に載っていたから自分の家を作るときには実装したいね。
そんな訳で、やることがなくなったので、スライム燃料を使いながらお茶の準備。とりあえず飲んでみたいじゃん。お茶の葉はこれくらいでいいのか? とりあえず一つかみ入れてみる。お鍋を沸騰させること5分弱、水に緑色が付いてきた。こんな感じでいいのかな。お鍋からコップに移し替えて一口。…ポーションのようなフルーティーな味の中に少し苦みがあるが、これはこれで美味しい。…鍋の残りは保存瓶に入れておこう。そうすれば飲みたいときに直ぐに飲めるだろう。…冷めるだろうけど、暖かいお茶以外認めないって訳じゃないからね。そうゆっくりしながら明日の授業の事を考えて、お茶を楽しむのだった。
面白かった面白くなかったどちらでも構いません。
評価の方を入れていただけると幸いです。
出来れば感想なんかで指摘もいただけると、
素人読み専の私も文章に反映できると思います。
…多分。