198話 33歳 ルーナとミーナ星を振られる、無限魔力炉開発計画
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季節は巡り巡ってもう新年祭ですよ。……間違ってないよ。新年祭です。ちょっと飛びました。どうも、ヘルマンです。
だってさあ、ジュエルラットを作り終えたのが12月の下旬だよ? 基本的に8匹、面倒なときは7匹ずつ作って、偶に花火を作ってしてたらこんなに時間がかかったんだもの。
まあ、解っていたことなんですが。でもその所為でイベントは起きないし、ただひたすらにジュエルラット作り。それで今日まで過ぎてしまった。
暫くは錬金術を休みたいなあと思うくらいには作ったと思います。5000匹はやり過ぎだと思うんだ。僕以外にも作らせても良かったんじゃないかなあ。
漏れてもいいとは言っていたが、僕はもう作りたくないぞ。高級素材を引っ提げて来いよ。じゃないと作らないからな。ひたすらに面倒だったんだから。
それでも合間を見て花火を作ったりしてたさ。流石にそんな事もしないと飽きる。僕は現に飽きた。花火も去年程は作りましたよ。花火作りが癒しだったなあ。
品種改良も合間にやった。……だってさ、休みは必要じゃんね。休みでも錬金術をやっているのはご愛敬です。品種改良はジュエルラット作りじゃないから。
まあ、結果は知れてますが。まともな作物は出来ませんでした。美味しくないんだよなあ。何で不味くなるんだろう。毒なんかは入れてないんだけどなあ。
魔通話の実験も今年もやりました。……進捗無しです。いや、全く無い訳じゃないんだ。魔石を乗せて5分だったのが7分に伸びた。……それは誤差じゃないのか?
暗号化は終わってるし、通話自体は出来るんだ。後は魔石が長持ちしてくれればいいんだけど、効率化には限界がありそうなんだよなあ。何か別の機構を作らないといけない気がします。
呼び出しの機構も作らないといけないし、色々と改善点があるんですが、まずは魔石を乗せて1日持つようにはしたいですね。そうでないと使い物にならない。何か考えないと。
機構はブラックダイヤを使わないでもいいから単独で実験してもいいですね。これから頑張って行こうとは思います。後でくっ付ける形にしましょう。
何がいいだろうなあ。大型になるかもしれんけど、魔力炉みたいなのが欲しいな。消費魔力を上回る程に魔力を発生させる装置。……精霊樹の苗木をベースにするべきか。
竜脈に繋げられれば一番いいんだが、繋げる方法が解らんからな。……竜脈がある前提だけど、あると思うんだよね。
というかそんな方法が見つかれば、霊地を作ることが出来るんだよな。理論上はだが。そんな事が人間に可能なのかどうかだが、解らん。こればっかりはやってみない事には。
精霊樹を元に、空気中の魔力を吸い上げる装置を作りましょう。竜脈には流石に無理だろう。言い換えれば無限魔石と言った方が良いのかな。魔力が回復する魔石を作れればいいわけだな。
そうなってくると精霊樹の苗木に全属性の魔石を埋め込みたいな。最高品質の物の方がいいだろう。パイは出来るだけ大きい方が効率がいいと思います。
魔力は別に属性がついてなくてもいい。が、魔石は全属性だろうなあ。魔杖と同じようになるとは思うんだけど、それを元に作りましょう。……魔杖を混ぜた錬金術は誰もやってないんじゃないかな。
でも、空気中から魔力を吸収しようとすると、必要だと思うんですよ。魔杖を核にして……精霊樹の木材が必要かもしれないな。そっちは道場用敷地で確保しましょうか。
それさえ作れればずっと繋がっている機構が出来るはず。効率がいいようにしないと魔力が尽きる方が早いだろうから効率化もしていかないといけないだろうな。
……無限魔力炉と仮称しましょうね。それを作るのが先だな。出来ないことは無いと思います。直ぐにできるかは解りませんが。魔杖を核に……できると思う。
何はともあれ準備が必要だな。精霊樹の木材の確保や最高品質の全属性の魔石、その他色々な素材を集めないといけないですね。これもまた時間のかかりそうな仕事ですよ。
「毎度毎度、よく考えるわねえ。ちょっとは気楽に構えなさいな」
「ああ、また考え込んでたか。新年祭なのにね」
「そうよ。久しぶりに2人なんだから、もうちょっとゆっくりしたら?」
そうなんですよね。レイチェルは霊地回りに旅立っていったし、シリルも独り立ちしたからうちの子供たちはルーナとミーナ以外に居なくなったんですよね。
他のメイドさんの所の子供たちも独り立ちしてしまったし、ヘザーの所のカタリーナちゃんも自分のお店を持ちたいと言ったので、持たせてやることにしましたしね。
今は親組しか残ってないんですよ。ルーナとミーナも聖職者に成りたいそうだから家を出ていくんだよなあ。あんなに一杯居た子供たちが一気に居なくなっていったように感じますね。
寂しいけど、まあ仕方ないですね。この寂しさも親が味わう醍醐味の1つなんでは無いでしょうかね。嫌なんだけど。
「じゃあ、ゆっくりと回ろう……いや、もう時間か。教会の周りに行こうか」
「もうそんな時間? しょうがないわね」
教会の周りに陣取って、ルーナとミーナが出てくるのを待つ。暫くすると鐘がゴーンゴーンと鳴り始めた。うちの子供たちの星振りの儀もこれが最後か。
10回鳴り終えて子供たちが散らばる。……うちの子は来るかなあ。目印が無いから見つかるかどうか。
30分ほど待ちました。……あれか? あ、気付いた。こっちに向かってきますね。出店回りに戻る気満々だったんですけど、会えてよかったですね。
「「ママ、パパ」」
「おかえりー。どうだった?」
「「聖女に振られた!」」
「2人ともか? 凄いことだけど、珍しいんじゃない?」
「そう? 仲良く聖女で良かったじゃない。頑張ってお祈りしたもんねー」
「「うん!」」
聖女かあ。聖女は中央で政治にまみれそうなんだよなあ。今、マリー姉はどうしてるだろうか。ちゃんと権力街道を駆け上っているんだろうか。
うちの子は権力を欲するんだろうか。……嫌なら帰ってくればいいだけですが。ここの教会にも聖者様が居たもんな。出ていってないんじゃなくて帰ってきたっぽかったからな。
まあ、心配ないでしょう。上手くやるだろうさ。2人いるんだから。一杯悩んだり迷ったりしながら進んでいけばいいさ。
「じゃあ、出店回りを再開しようか。まだまだ回り切ってないし」
「そうね。ルーナもミーナも遠慮なく食べたいものをいうのよ?」
「「はーい」」
家族4人で出店を回りました。……今年は手で持って歩けるものが多いような気がするな。粉物が流行っているようで僕は嬉しいですが。
さて、まだまだ出店はありますからね。何を食べましょうかね。
面白かった面白くなかったどちらでも構いません。
評価の方を入れていただけると幸いです。
出来れば感想なんかで指摘もいただけると、
素人作家の私も文章に反映できると思います。
…多分。