195話 31歳 新年祭、ドミニク才能を振られる
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今年も1年頑張りました。本当に1年は早いなあ。来年、再来年はもっと早くなるでしょうね。新年祭ですよ。どうも、ヘルマンです。
ジュエルラット作りに精を出しておりますが、1日8匹から9匹作れますね。睡眠時間は少し削りますが、まあその辺はしょうがないかな。コンスタントに8匹作って行けば終わる計算です。
新年になる前にアリスは家を出て自分の家を持ちました。費用はちゃんと持ちましたよ。その位は出すさ。支度金もちゃんとあげたし、問題なしかな。……隣に住んでるんですが。
それと時期を同じくして、リチャードの所のヨアヒム君とヘザーの所のトム君も独り立ちしました。家を何処に決めたのかとかは知らんけど、職場に近い所に住むそうだ。
ヨアヒム君はテイマーギルドの近くに、トム君は鍛冶場の近くに家を持ったそうです。まあ、流石にそこまで追ったりはしないから解らんけど。
まあ、独り立ち出来るならどんどんとしてくれればいいんですよ。これからは立派に生きていくんだよ。ご飯とかを抜いてはいけませんよ。
うちの家に関する事柄はそんなところですか。今回の星振りの儀でも家を出ていく子たちが増えるんですが。
うちの子のドミニクを始め、他の子たち4人も冒険者志望なんですよ。去年と同じですよ。5人でパーティーを組むそうです。また男女混合ですが、いいんでしょうか。いいならいいんだけど。
冒険者になったら何処かに行くのか聞いたら、この町で冒険者をするそうです。偶には店に顔を見せに来て欲しいですね。どんどんと子供たちが旅立っていくので寂しくなっていっているんですよ。
そして、他の子供たちにも何に成りたいかを聞いてみました。レイチェルは錬金術師に成りたいそうです。そう言えば雪が降ってる日にはよく工房に来てましたね。錬金術師に成りたいというのは嬉しいですね。帰ってきてくれる子候補ですよ。
ルーナとミーナは聖職者志望でした。教会が綺麗だったんだって。……教会というより勉強スペースが綺麗だったんだと思いますがね。比較的新しい建物ですから。
そんな訳で、子供たちの将来の夢というか欲しい才能を聞いたところ、そんな感じでした。錬金術師に成りたいというのは嬉しいですね。お店に帰ってきてくれると嬉しいです。
で、今日は新年祭なので食べて食べまくりますよ。カロリーを気にしたことは無いんですが、太らないんですよね。錬金術でカロリー消費してるんだろうか。
……エイミーも全然太らないんですよね。同じくらい食べてるのになんでなんだろう。体質かなあ。体質に頼ってると年がいくと辛くなっていくって話だからなあ。
やせ薬でも作ります? 作れない事は無いと思うんですよ。強制的に痩せさせるから火属性の毒のある素材を使った方がいいような気がする。
代謝を上げる薬じゃなくて毒で脂肪を壊す薬を作ればいけるんじゃないかなあ。過剰摂取は厳禁で。普通に弱い毒だから。
多分、胸が大きい人は小さくなるような気もしないでも無いが。冒険者には受けそうね。胸が邪魔な人もいるだろうし。戦うには邪魔というストイックな人もいると思うんですよ。さらしを巻いているんだろうか。
個人の趣向は置いておきまして。大きい方がいいという人もいると思いますから。お腹だけを引っ込める都合のいい薬は作れるんだろうか。代謝を上げても胸も落ちる気がするな。まあ、太っても気にはしないんですが。
一応、作りたいリストに入れておきましょうね。忘れたころに作りましょう。とりあえず、今は時間が無いからな。ジュエルラット作りが先。仕事が先。
でも作ったとして、実験はどうしましょうか。……いきなり人体実験は怖いなあ。ネズミで実験するか? それが無難だよなあ。食事を平等に与えてげっそりとするネズミが居れば成功ですね。
エイミーの協力も得ましょうね。多分テイマーの協力が必須だと思います。瀕死のネズミを何体か連れていかないといけないからバケツを用意しておきましょうね。『エクステンドスペース』が使えないのが不便だけど。
まあ、今は新年祭を楽しみましょう。何か美味しいものは無いかなあ。
「エイミー、何か美味しそうな物はあった?」
「見たことあるのばっかりね。探してるんだけど、中々無いわね」
「まあ、色々買って後で食べようね」
後で皆でがっつり食べましょうね。今年は目玉になりそうな食べ物は……あれはうどんか? あー味噌うどんかな。味味噌ががっつりと絡んだうどん。美味しそうですね。買っておきましょう。
「すみません。それを3皿ください」
「あいよ、3皿ね。お? ヘルマンさんじゃないですか。修業時代はお世話になりました」
「あー、あの時の。久しぶりですね。これは麦の麺に味味噌を絡めた奴ですね」
「さっすが。食わずに当てますね。卵を使わない麺を考えたんで作ってみたんですよ。中々いけますよ。卵を使う麺と違って、ちょっと作り方に癖がありますがね」
「いいですねえ。どんどん研究して納本してくださいね。偶には本を読むことをお勧めしますよ。色々な発想が出てくるでしょうから」
「当然読んでますよ。これも餃子から発想を得たんですから」
「いやー、流石ですね。おっと、色々回るんで、これで」
「はい、毎度あり」
うちで修行を付けた人でしたね。料理しか見てなかったです。名前は知らないが、顔は覚えてますよ。味噌うどんは美味しそうですね。後で皆で食べましょうね。
出汁がなあ。キノコ出汁しか無いからなあ。海が恋しい。昆布やカツオが欲しいなあ。遠いんだよなあ。
冷凍馬車とかも考えたんだけどなあ。馬車に結界を編み込んだつもりだったんです。結界は空間に刻み込むので、馬車が移動したからといって結界が移動してくれる訳じゃないんですよね。残念過ぎる。
でも昆布やカツオがあるのかすら解らないから注文のしようがないんですよね。出汁になりそうなものと指定しても、出汁を知らないと意味無いから。
直接行くにしては遠いんだよなあ。行って帰ってくるのに半年はかかると思います。そんなに家を空けるのもなあ。食材の流通網が恋しいですね。何ともならんのですよ。
そんな事を考えていたんですが、そろそろ時間じゃないかな? ……うん、そろそろ教会周りに行きましょうか。いい時間だ。
「エイミー、そろそろ教会の周りに移動しよう。時間も近いし」
「ふも」
「……食べてからでいいよ。移動しようか」
「んぐ。そうね移動しましょうか」
デュークも居るから見つかるとは思うんだけどなあ。まあ見つからないのは別にいいんですが。さてさて、どうなるかなあ。
教会周りに来まして、鐘がゴーンゴーンと鳴り始めました。去年は食べ歩きに夢中で忘れてたんだよなあ。今年は忘れずに来れて良かった。
10回鳴って子供たちが走ってくる。……お、見つけた。こっちに向かってきますね。良かった良かった。
「ママ、パパ」
「おかえり、どうだった?」
「英雄の才能に星が8つ振られたよ。後は嗅覚の才能に星が2つ振られた」
「おおー、いい才能じゃない。冒険者になるにはいい才能だよ」
「そうね。皆で冒険者になるっていう約束は守れそうね」
「うん!」
英雄ですって。良かったですねえ。武器は他の子の才能を聞いてから選んでも良さそうですね。盾使いがいないなら、盾を持った方がいいと思いますし。選択肢は沢山ありますね。
しかし、冒険者ねえ。直ぐに騎士爵は取るとは思いますが、星の川があるかなあ。最近作ってないからなあ。在庫にあればいいんだけど。
「皆合流したし、また出店を回りましょ。まだ全部回ってないもの」
「そうだねえ。皆も食べたいものが有ったら言うんだよ?」
そんな訳で、出店回り続行です。全部の出店を回るんだ。まあ、毎年の事ですが。色んな食べ物も出来て嬉しい限りです。どんどんと発展していけばいいんです。
面白かった面白くなかったどちらでも構いません。
評価の方を入れていただけると幸いです。
出来れば感想なんかで指摘もいただけると、
素人作家の私も文章に反映できると思います。
…多分。