表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】転生少年の錬金術師道  作者: ルケア
オーモンド伯爵領領都オルソン編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

191/201

191話 30歳 アニーセ旅立つ、アリスのお願い

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/

 もう春になりましたね。レイドの季節ですね。僕は起こしませんが。4月の上旬ですよ。どうも、ヘルマンです。


 30歳ですよ。早いですねえ。子供もどんどんと大きくなっていきますし、時間が過ぎるのが早く感じますね。


 アニーセは無事に冒険者になり、魔境に旅立っていきました。別の町で騎士爵を取るそうです。ここでいいのになとは思ったんですが、まあ決めたことを尊重しましょう。


 アニーセの才能は斧使いの才能に星7つ、耐光属性の才能に星2つ、脱兎の才能に星1つ振られたそうです。光属性は他の領に行かないとないですが、魔境はコックス大湖を選んでいるので、関係ないですね。


 パーティーを組む他の子供たちも、無事に戦う系統の才能に才能が振られたようで、何よりでした。欲しい才能かどうかは知らんけど、魔境で戦うのには十分な才能でしたよ。


 鞭使いに守護者、剣士に棒使いでしたかね。盾を使う人がパーティーにいるだけで安定感が違いますからね。頑張ってくれるといいんですが。


 とりあえず、才能に愛して貰えるまで訓練を施し、他の町へ旅立って行きました。そのうち騎士爵を取るとは思います。うちの子だけ星の川を持たせましたが。


 11個の奴もちゃんとありました。数が少なかったのでなかったらごめんねとは言っていたんですが、有ったので良し。武器もちゃんと作って貰いましたし、支度金も十分に持たせました。


 後は本人が努力する事だけですね。まあ、才能から考えても、最低僕以上にはなるとは思いますがね。サクッとミズチを倒すんではないでしょうか。


 さて、僕の錬金術については進捗無しです。品種改良は野菜は出来るんだけど味がなあ。えぐみがあったり、ひたすらに苦かったりと良いこと無しです。


 そもそも育たないことも多々ありますからね。下手な鉄砲ですよ。鉄砲なんて無いけど。そんな訳で、品種改良は進捗無しです。


 魔通話はそもそも作ってすらいないからな。素材が入ってこないんですよ。実験で2回位使ったら無くなります。基本的に地産地消でしょうからね。


 溢れたものが領都に入ってくるだけですから流石に多くは確保できない。まあ、構想も無いので何ともならないんですが。暗号化の目途が全く立っておりません。


 何をすれば暗号化されるんでしょうか。……一応考えていることはあるんですが、それだと魔水の方が良いのかもしれないですね。


 届いている音が魔力の特定の波長を検知していると考えて、送信側で魔力鎖を複雑にして、その魔力鎖を受信側で受け取れるようにすると上手くいくと思うんですよね。


 魔力は指方魔石晶を真似させてもらって、受信機の方向に向かうように指して進むように送信機を上手いこと作り上げないといけないんですが、それで行けるのかどうか。


 暗号化と平行して作り上げないといけないので、素材の吟味が絶対に必要だし、ブラックダイヤが少なくとも2つ必要だから実験の回数がそもそも少なくなる。


 実際は機構を作り上げるのにブラックダイヤを7つほど使うので、年に2回か多くて3回実験できるかなと言ったところ。回数が制限される実験は長期になるから大変ですよ。


 まあ、素材があったって、金が無くなるんですが。沢山持っているって言ったって、ブラックダイヤを爆買いすれば飛ぶ位しか持っていないんだからさあ。


 その辺は考えて使わないといけない訳ですね。お金があってもどんどん無くなっていく。錬金術なのに金が失われるんだもんなあ。まあ、開発出来たらお金が入ってくるんですけどね。今回は確実に赤字を叩きだすとは思いますが。


 そんな朝からいつも通り星の川を作る作業を行っております。まあ、主に魔水作りですね。11個の奴をどんどんと量産していっております。


 そんな日の夕飯時、アリスから錬金術の依頼が入った。


「何か小さい錬金生物?」


「そう。普通の家で飼える奴。小さい方が良いの」


「ペフタン位でいいのか?」


「ペフタンよりも小さい方がいい。手のひらに乗るくらいで作って欲しいの」


「うーん、作れなくは無いかなあ。でもなんでまた?」


「来年には家を出ないといけないでしょ? 1人だと寂しいなあって。だから何か小さい錬金生物を飼いたいなって思ったの。だから錬金術で作って貰えないかなって」


「そりゃあ作ってくれと言われれば作るけど……小さい錬金生物か。うーん、ベースはネズミになりそうだけど大丈夫?」


「餌が快命草になって欲しいんだけど、大丈夫? テイマーギルドで働きながら餌を用意するとなると快命草になると思うから」


「ネズミは何でも食べるから大丈夫だとは思うよ。強さは求めてないんだね?」


「別に強くなくていいかな。戦わせないし。私も魔境には行かないから。あ、小食なのがいい。仕事で外に出るときに沢山ご飯を置いておけば大丈夫なように」


「小さいから小食なのはまあ、そのままになるとは思うけどね。うーん、何を混ぜたもんかなあ」


「パパって何でも簡単に作ってるように思ったんだけど、考えるんだね」


「そうかな? 結構悩んで作ってるんだよ? 作るときは色々と考えないとひどい目に遭うからね。ペフタン作った時なんかは何にも考えてなかったから10日もかかったし」


「そうなんだ。何時頃に出来そうかな?」


「うーん、5日くらいは欲しいかなあ。まずはネズミを何匹か取ってこないといけないし」


「やっぱりすぐに出来るんじゃん。夏まで待ってとか言われると思った」


「繁殖は考えてないんでしょ?」


「考えてないよ。増えられても困るかもしれないし」


「ならそんなに難しく考えなくても大丈夫かなあ。普通のになるか解んないけど」


「普通のじゃないって何?」


「いや、何か生産が出来るのにならないかなあと思ってさ」


「別にそんなのじゃ無くていいよ。普通ので」


「それだと普通に作ればいけそうだからさあ。何か考えたいなってさ」


「ネズミでしょ? 何か取れるようになるの?」


「さあ。解んない。何が取れるようになるんだろう?」


「皮とかはやめてよ。飼うんだから」


「うーん、流石に皮はなあ。生きたまま取れる方がいいんだよね」


 うーん、ネズミだろ。何か取れるようにならんものか。生きたまま取れるもの……歯とか爪か? 爪がいいかなあ。爪を切ったら何になればいいんだ?


 爪が宝石になればいいのか? いけないことは無いと思うんだ。致風石と花水晶を混ぜて……手のひらよりも大きくなるかもな。両手で持てるような感じになりそう。


 でもペフタンよりは小さくなりますね。ペフタンが家では一番小さいが、一番強い……多分。大きくならないと弱い訳ではないが、大きい方が強いだろうな。


 それはさておきだ。ペフタンでも両手で抱えないといけないから、小さい、両手に乗る感じで作ろうかな。そうすれば爪を多少大きくなる様に……手を大きくするのもなあ。


 爪が伸びるようになればいいですかね。そう願いながら混ぜるとしましょう。1年に1度か2度位、爪きりで宝石の爪が取れるようにすればいいんじゃないか?


 面白そうですね。宝石の取れる錬金生物。ネズミですが、まあ、いいでしょう。食べさせるものの指定もあったな。快命草も混ぜた方が良いのかもしれないな。


 宝石にしたいんだからスティナラニアの水晶鱗も少し入れたいな。青じゃない方がいいから1枚とかでいいな。1瓶も要らない。


 そうなると光属性とかも欲しくなりますね。闇属性は要らないかな。……星彩茸とかどうかな。月光茸と違って闇属性は含まれてないし。


 どちらかといえば黄緑になりそうかな。竜巻草も入れたいね。風属性寄りにすれば緑系統になるんじゃ無いかなあ。


「パパ、考えこんじゃった」


「こうなったら長いから先に食べ終わってしまいましょう。多分いい錬金生物が出来るわよ」


「……ちょっと心配になってきちゃった。パパ、大きさとかご飯とか考えてくれてるかな?」


「多分大丈夫よ。ちょっとお値段がいい感じになるかもしれないけれど」


「パパー。大きさは手のひらに乗るくらいだからね。ペフタンよりも小さくしてよ」


「……解ってるからちょっと待って、考えをまとめたいから」


 アリスの声は聞こえてるし、頭にも入って来てます。手のひらサイズで餌は快命草だろ? そこは大丈夫大丈夫。ちゃんと考えてますよ。……両手のひらじゃ駄目か?


「両手に乗るくらいじゃ駄目か?」


「両手? 乗るならいいよ」


「解った」


 なら、このままの構想でいいかなあ。出来上がりはちょっと小さくて、育てば両手のひらに乗る感じで。年に1,2回爪を切ることが出来ると。うんうん、いいんじゃないですかね。


「明日、ネズミを取ってきてそのまま作って見るよ。多分大丈夫」


「ほんと? 手のひらに乗る?」


「多分ね。成長したら両手に乗せるようになると思うけど」


「大きくなるのは大丈夫。……ペフタンよりは大きくならないでしょ?」


「恐らくね。こればっかりは作ってみない事には解らないかなあ」


「……アラクネはあれ以上大きくならないんだけど、そういうのは作れないの?」


「アラクネはベースが無いからねえ。今回はベースがあるからね。普通のネズミくらいの大きさにはなっちゃうかな」


「普通のネズミ位なら……いいかな。それでお願いします」


「うん、いい感じに作っておくよ。エイミーにテイムしておいてもらうから、帰ってきたら受け取るんだよ」


「うん、解った」


 いい感じに構想が組めたんじゃ無いかなあ。まあ、明日に期待だな。ネズミか。ネズミ狩りも久しぶりだなあ。底辺冒険者諸君は狩ってるのかなあ。狩れれば割といい仕事なんだが。


 うーん、ついでに自由市もふらふらしましょうかね。明日はノルマは無しで行きましょう。ネズミ作りに専念しましょう。さてさて、どんな錬金生物になりますかね。

面白かった面白くなかったどちらでも構いません。

評価の方を入れていただけると幸いです。

出来れば感想なんかで指摘もいただけると、

素人作家の私も文章に反映できると思います。

…多分。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 毛が紡げるのはアンゴラウサギだったかな チンチラも毛の手触り良いですよ~
[一言] 地元で働いて居るなら結婚するまで実家暮らしでも良いのにね。
[良い点] 親子関係が淡々としがちだから、おねだりするのよかった。家を出たら全然会わないから、お仕事であまり会えないとほんとに親子関係が希薄になりがちな世界よね……。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ