表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】転生少年の錬金術師道  作者: ルケア
オーモンド伯爵領領都オルソン編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

188/201

188話 29歳 トランプ世に出る、飯屋の開拓

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/

 魔境が落ち着きまして、今年のレイドも堅調に終わりました。10月の上旬ですよ。どうも、ヘルマンです。


 レイドも10回程行って来ました。3パーティーなので安定感が違いますね。レイドも沢山走っているし、問題ないですね。


 錬金術は相も変わらず星の川を作って、合間に花火を作っている毎日です。花火作りも手慣れたものですよ。紙は植物紙を使っているんですが、花火には必要なんですよ。皮紙じゃあ強すぎるんです。


 まあ、植物紙も使い道は殆ど無かったですし、花火に使えるんならいい感じなんじゃないでしょうか。……別の使い道もあるんですが、今日まさに必要になったわけです。


「なあ、ヘルマンさんよ。何かないか?」


「賭けを手軽にやりてえんだよ。リバーシやジェンガじゃあ時間がかかりすぎてよお」


「酒飲みながら楽しく賭けをやりてえんだよ」


「……なんでうちなんです?」


「そりゃあ実績があるからな」


「だいたいここにくりゃ何かあるだろうっつう信頼があるわけよ」


「他で探してる奴らもいるが此処が本命だろ?」


「そうですか。……まあ、無くはないですが」


「おおっ、やっぱりな。此処が当たりじゃねえか」


「それで、今度はなんだ?」


「簡単だと嬉しいんだがな」


「これですね。トランプという遊び道具です。まあ、色々と遊び方は有りますが、簡単なものにしておきましょうか」


 そんな訳で、トランプがついに世に出ていくことに。……もうちょっとジェンガが頑張ってくれると思ったんですが。酒飲みの気が短かったか。


 そんな感じで、ブラックジャックの21を25にしたものを教えました。絵札なんて無いからな。13を2枚連続で引いたらドボンですが、そんな運のいい人なんて滅多にいないでしょうし。


 1枚目をオープンにして、2枚目以降を自分だけ見てクローズドで重ねて行きます。1枚目と相手の表情を見て勝負するかどうか考える訳ですね。


 25に近い人が勝ち、同じ数字なら枚数の少ない方が勝ち、同じ枚数なら引き分け。両方ドボンも引き分け。こんな感じでいいと思います。


 これなら酒を飲みながらでも出来るでしょう。……計算が出来ない程酔っていたら知りませんが。まあ、その辺は自己責任だ。


「……成る程な。これなら簡単だな」


「表情の読み合いか。……酔ってる奴の表情が読めるのか?」


「まあ、これなら時間もかからねえし、何人でも遊べるな」


「10人とかは無理ですからね。52枚しか無いんですから。ああ、この2枚は抜いて遊んでくださいね」


「おう。……つうと何か? 遊び方が複数あんのか?」


「御明察です。まあ、飽きたらまた聞きに来てください。……トランプを折らないでくださいよ? 折ったら折れ目で次のカードが何か解っちゃいますから」


「分かった。……で、これが幾つあるんだ?」


「複数作ってんだろ? 全部出してくれよ。絶対に取り合いになるんだからよ」


「混ぜるなって言いたいんだろ? 解ってるよ。解ってるから出してくれ」


「はあー。まあ、ここに5セットありますから持っていってください。紙は頼まれたら作りますので、絵は絵画の才能持ちに書いて貰ってくださいよ」


「よっ、流石ヘルマン」


「解ってるじゃねえか」


「いよっ、太っ腹」


「まあ、賭けるのも娯楽の1つですから気持ちは解らんでもないですからね」


「だなあ。暇なのはいけねえ。楽しまねえとな」


「おう、ここで練習してくか」


「そうだな、練習な。幾ら賭けるよ」


「家は賭博場じゃ無いんですが……日が落ちるまでには帰ってくださいよ?」


「わあってるって」


「2,3回やったらルールを覚えらあな」


「そういやよお、この辺りで爆破騒ぎがあったって聞いたんだが、ヘルマンか?」


「ああ、花火ですね。そうですね。家の前の通路で打ち上げてますよ。大体夜の1時に打ち上げてますから見たい方はどうぞ。空に打ち上がりますので」


「なんでまた爆弾を上に投げてんだ?」


「綺麗なんですよ。来年以降のこの時期に祭りをしようと領主様に持ち掛けましてね。その夜にでも打ち上げようと思いまして。その練習中ですね」


「祭りか! 祭りはいいよな」


「丁度レイドが終わった時期か。いいんじゃないか? 俺も行きたいぜ」


「日取りの予定とかは決まってんのか?」


「詳しくは知りませんが、多分冒険者ギルドでお知らせがあると思いますよ。それと屋台が出来るでしょうから解るとは思いますがね」


「西通りも一段と賑やかになって来たしよ、良いことじゃねえか」


「最近だとあの宿屋だろ。また新しい料理を思い付いたとか言ってたろ」


「ちょっと聞き逃せない情報ですね。宿屋ですか? 昼食とかはやってるんですか?」


「おお? ヘルマンは知らなかったか。西通りの……何番目だ?」


「南側8番目だろ? あそこの飯は店屋と同じくらい美味いって評判だぞ?」


「料理店は回りましたが、宿屋でご飯を出してるところがあるとは知りませんでしたね。今度行ってみましょう」


「最近になって教会に通うようになってからだよな、あそこの飯が美味くなったのは」


「教会には料理の本がありますからね。僕が作らせてるんですけど」


「そうなのか? まあ、それを見て何かひらめいた見たいでよお。結構美味いんだよ」


「宿屋にしては、前から美味い飯を出してたんだがな。最近のはもっと美味いよな」


「酒も出すようにしてくれればなあ。あそこは酒は持ち込みだからなあ」


「成る程成る程、他には知りませんか?」


「あ? あー……裏街だがいいか?」


「いいですよ。買いはしませんが」


「場所は解ってんだろ? 西通り南側4番通りなんだが、なんて言ったらいいか」


「あれだろ? 1回増えた風呂屋の2軒隣り」


「あーあそこか。あそこも飯が美味くなったよなあ」


「風呂屋の2軒隣りですね。今度行ってみます」


「おう、基本的にはあそこは美味い飯を出さないからな。人の入りが少ないから解りやすいんだよ」


「……人の入りが少ないんですか?」


「そりゃあ料理よりも女だからな。美味い飯は高えじゃねえか」


「裏街に用のある奴らは基本的には女か男目当てだからな。料理を売りにしてもな。まあ最近はそうでもないみたいだがな」


「そうですか。盲点でしたね。宿屋に裏街ですか。基本的に食事は西通りでしかしたことが無かったので」


「まあ、基本はそうだよな」


「西通り南側1番通りにも美味い店があるぜ。偶には通りを外れてみな。割と飯屋はあるぞ」


「裏街は、最近は風呂屋目当てに行くやつも多いからな。そう言う客目当てに料理を出すところも出てきてるからな」


「そうなんですね。新規開拓に行ってみましょうかね。とりあえずは教えて貰った宿屋さんに行ってみます。当たりな感じですし」


 耳寄りな情報ですね。宿屋に裏街。確かに食べに行ったことがないですね。食べ物屋として見ていなかったですからね。


 それに南側1番通りにもあるんですか。北側には宿屋が多いですけど、……そっちも飯屋をやっていないか開拓していかないといけませんね。


 エイミーには悪いですが、開拓は1人でやりましょう。美味しかったら2人で行きましょうね。飯屋開拓も頑張らないと、娯楽が少ないですからね。


 そしてとうとう娯楽のストックが無くなってしまいました。遊び方はババ抜き、ポーカー、ハイアンドローなどなど色々あるのでまだまだトランプで遊べますからね。


 他にも何か考えないと。……トランプの親戚でもいいかな。UNOとか。まあ手軽なのはトランプですがね。何か良いものはないものか。

面白かった面白くなかったどちらでも構いません。

評価の方を入れていただけると幸いです。

出来れば感想なんかで指摘もいただけると、

素人作家の私も文章に反映できると思います。

…多分。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] そこらへんにいるネズミを捕まえてきて酒場の一角でネズミ賭博レースをさせればいいんじゃないかな? レースに使ったネズミはその場で調理するようにすればネズミ駆除も捗って一石二鳥よw
[一言] サイコロがあるならルーレット、酒場以外だったらじゃんけん広めてジュースじゃんけん的なものとかどうでしょう?
[良い点] ヘルマンの行動半径の外に知らない名店が! 酒飲み仲間もすてたものじゃない。 [一言] 均一に印刷する技術がほしいですね、トランプに関しては。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ