173話 27歳 他の子たちの欲しい才能、戦盤始動
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今年は暖冬なんでしょうかね。雪が降りませんね。子供たちが教会をお休みする日が無いんですよね。2月の上旬です。どうも、ヘルマンです。
もう文字も覚えたでしょうけど、託児所の機能もありますからね。……歩いて行かせてるんですが。6歳組が引率してます。
まあ、3歳になった子は春から向かわせますから、まだ家にいますが、今の3歳の子たちが教会に行くとうちの子しか残らないんですよね。皆3人から5人で産み止めましたから。
最近は子供と遊ぶ時間はなるべく取るようにはしています。……この冬は殆ど取れませんでしたが、色々と話は聞きました。
今年6歳になったミレーナは昔は錬金術師とテイマーの2つを欲していましたが、変わってないか聞くと変わってなかった。
家のペットの誰かを持っていくか話をしたら、自分で作りたいとのことだったので、このままエイミーのペットで居て貰いましょうね。
5歳になったシリルは服を作りたいそうです。……服飾の才能とかかな? 何になるか知らんけど、叶うといいな。今のうちに修行先を探すか、シリルに任せるか。
任せた方がいいよな。僕が探したところでだな。良し悪しが解らん。探してきた修行先に仕事を振るくらいで考えておこう。
一応、4歳になったばかりのアニーセにも聞いてみたが、冒険者がいいとの事でした。……武器と星の川の準備ですかね。星の川はなあ。直ぐに出ていくからな。残せないんだよ。何の才能に振られるか解らないから。
3歳になったばかりのドミニクはまだ何にも解っておりません。まあ、そんなもんでしょ。何に成りたいと言うかな。……錬金術師志望がミレーナしかいないが、まあいいでしょう。1人居てくれれば。
まあ、まだ4人もいるんだ、もう一人くらい出るんじゃないかな。もっと出てくれてもいいんだけど、お店も1つしかないしなあ。ミレーナが帰って来るだろうか? どうだろうなあ。
そんな感じで子供たちの進路も少しずつ聞いてます。変わるのも良いし、どうなるのかは分かりませんが。準備はしておきたいですから。
子供たちと遊ぶのと同時にエイミーともよく話をするようになりました。……今まで簡単にしか話してなかったのってやばいねって感じで伝えたら、今さらだよと返された。
まあ、子育てに集中したかったらしいし、そんなに時間は取れなかっただろうけどねと言っていた。僕の事をあまり考えて無かったと言われた。……似た者同士っすね。嫌な意味で。
まあ、今後子供が産まれることは多分無いし、ゆっくりとしましょうね。昼ご飯を食べに行くくらいしか娯楽が無いんだけどさ。
自由市を一緒に歩くのも良いしね。買いたいものがあれば買えばいいんだし。買いたいものがあるのか解らんけどさ。小物なんかも僕が大概買ってきたからな。
そんな訳で、10年も夫婦やってるとは思えない会話をしつつ、予定を話し合っていた。子供が10回産まれてるから10年は経ってる。2人とも何年たったかも覚えてなかった。多分、12年目。
子供たちとも遊んでいるが、今日はお客さんがお店に居るから僕もお店にいる。……リバーシをやりに来た客なんだけど。家でやるなよ。自分ちでやってくれ。
「しかしな、リバーシもやりつくした感があってさ。」
「そうそう、勝敗が解らないのはいいが、なんとなく見た感じのある盤面にばかり成っちまってよ。ある程度解ってきちまうとさあ。」
「だよな。如何に相手に思ったところを取らせるかの勝負になるからな。……下手な奴とやると勝負にならなくてな。」
「んな訳で、時間がかかってもいいからなんかないかと思ってよ。」
「それで何で家に来るんですかねえ。……まあ、ありますよ。時間がかかる奴。」
「おっ、流石。やっぱりあるんじゃねーか。」
「だなあ。何かしら此処にはあるもんだしな。積み石もここだっただろ?」
「ああ、ジェンガですか。そうですね。戦略方面に弱くて、多少酔っ払いでもある程度勝負になるものという感じの物でしたので。……今回のは僕もやったわけでは無いですから、ルールは追加しながら遊んでください。」
「分かった。……んで、何が出てくるんだ?」
「これですね。戦盤という遊び道具ですね。説明は書いてありますので、読みながら遊んでください。」
「分かった分かった。これに書いてあるんだな?」
「おう、多少難しいくらいで丁度いいぜ。やりながら覚えようや。とりあえずやってみてからだな。」
「んー、なあ王は最初におかないといけないのか?」
「始めはそうしてください。慣れてきたら違うルールでもいいですが、まずはそのルールが機能するかも確かめたいので。」
「そう言う事か。……俺がとりあえず先手を貰うぞ。王を置いて。」
「次は俺が王を置いて、もう一つを置くんだな。……向きはこの時点からいろんな方向にしてもいいのか?」
「いいですが、基本は前進する駒が多いので、メリットは無いですよ?」
「魔法使いを前進させたいときに使えそうだなと思ってよ。斜めしか前に行けんのだろ? まあ、臨機応変にやっていくか。」
「この1つしか置けない駒は2つ置きたくなったら追加で作ってくれ。」
「まあまずはこのルールで我慢してください。大駒を複数使いたい気持ちは解らんでも無いので。」
「これはやる奴とでかなり違いが出てくるだろうな。そいつの性格が出そうな遊びだな。」
「違いない。何を選ぶか性格が出そうだな。しかし、よくこんなもん考えたよな。」
「まあ、ジェンガを作ったあたりから作り始めましたからね。どうせリバーシにも飽きが来るでしょうから。」
「成る程な。酒場でやってる奴らは飽きてなさそうだがな。」
「ああ、賭けをやる分にはあのくらいの時間で終わる方がいいからな。これはじっくりやるタイプの遊びだとは思うがな。」
「酒場だと流行らんだろうな。ジェンガが今一番楽しい遊びだからな。」
「何人かで遊べるからな。まあ、奢る人間が増えるだけだが。」
「全くだな。……俺らは観戦するか。もう1つルールの書いたものはあるか?」
「ルールを書いた奴もとりあえず20用意してあるので持っていってください。戦盤も4つ準備してありますから、皆さんの分ありますので。」
「流石、用意が良いな。……まあ、追加で作れって言っても簡単に作れそうだがな。」
「簡単ですよ。面倒なので、駒が追加で欲しい時は鍛冶屋でもいいので作って貰って欲しいですね。専用の物も作って貰ってもいいですし。新しい駒も追加してもらっても構いませんので。」
「まあ、まずはバランスを見てからだな。よし、置き終わったし、俺からだな。」
「最初だから鉄板の戦術が無いのが楽しいな。これもある程度決まった形が出来そうだがな。」
「その辺りは遊びながら考えようぜ。動かす先もあるから考えて動かさないとな。」
「何もせずに手番を渡すのはありか?」
「無しでお願いします。何かしら動かして手番を回してください。」
「そうか、つーとこうするか。」
「序盤は取るというより陣形をどう敷くかにかかってきそうだな。」
「今回は大駒を中に入れすぎた。騎士もそうだな。密集させすぎたか。動かす駒の選択肢が少ねえ。次回からは考えねえとな。」
さて、戦盤が世に出てしまいました。どうなるでしょうね。そんなに流行らないとは思うんですが。一部の物好きたちの遊びになりそうですが。
……一応、領主様に献上する分はとってありますが。ルールの用紙も一緒に。軍師や将軍の人にやって貰ったら面白そうですよね。なんか強そうなイメージがある。
多分、献上しないといけないよなあ。明日にでも予約を取り付けに行きましょうね。……領主様がやる時間があるのかは知らないけど、割と軍向きの遊びなんだよな。
リバーシもジェンガもついでに渡してこよう。多分何かしらの伝手で持っているような気はしないでも無いが。一応ね。
「げ、そこに騎士がいたのか。」
「おう、そいつはおとりだ。大駒もらい。……取った駒は使えねえのか?」
「使わないでください。敵が寝返ることになるじゃないですか。後で追加ルールでやってみてください。戦略の幅が広がるとは思いますので。」
「それもそうか。まあ、まずは普通にやるか。」
「多分、最初の内は上手く詰まないとは思いますがね。」
「だろうな。慣れるまで判定で勝負だろうな。」
「王じゃ取れないからな。王だけになった時点で負けだろう?」
「ええ、王じゃ取れないですから、王だけになったら負けです。」
「しかし、中々に時間がかかるな。」
「見てるだけでもおもしれえのは良いな。なんでそっちを動かすんだって言いたくなるが。」
「多分、半日くらい遊べるとは思いますよ。時間制限をしたいなら魔械時計で計ってください。」
「あー、そう言うのも有りか。3時間とか区切って急いで手を指すのも面白そうだな。」
「3分ルールとかも今度付けようぜ。長考有りだと長くなりすぎる。」
「しかし、後手が有利になる様になってんのな。」
「考え方としては先手が攻め込んだという設定ですからね。同数なら後から援軍が来る後手の勝ちでしょ。」
「成る程なあ。中々考えたな。これは別に王を使わなくても遊べるよな?」
「ええ、王なしでも遊べますよ。時間制限を設けることになるでしょうけど。」
「そのうち駒も追加するだろうからな。他の動きをする駒も欲しくなるだろうし。」
「標準ルールがそれってだけですからね。どんどん遊び方を追加してください。」
「向きが重要だよなあ。あの時こっちの向きにしておけばってのが幾つかある。」
「全くだな。……あ、くそそこで騎士か。」
「騎士は中々にクセ駒だな。飛び越えるから思いも寄らない所から奇襲される。」
「ルール通りだと他の駒は飛び越えないからな。まあ、大駒が飛び越えるのは反則だと思うわ。簡単に終わる可能性がある。」
「その辺はルールを追加してみればいいんですよ。強すぎればやめればいい話ですし。」
「リバーシと違って戦略が必要だからな。……そう言う才能ってあったか?」
「将軍の才能や軍師の才能持ちは強そうだよな。後はなんだ?」
「多分、算術の才能とか数式の才能も範囲に入ってくるんじゃないかと思いますよ。」
「成る程なあ。だが、才能で片付けられる物じゃないかもしれんな。」
「違いない。リバーシもそうだが、気付かないと弱いままだからな。」
「まあ、始めは角を如何に取るかから始めれば十分だと思いますよ。」
「そのうち、角周りに如何に置かせるかの勝負になるんだがな。」
「全くだな。先手後手どっちが強いかも未だに解らんからな。」
「俺は後手の方がいいような気はするんだがな。まあ、下手糞とやると何のやりがいも無く勝ってしまうが。」
「暫くはこれで遊べそうだな。リバーシの得意な奴を誘ってやろうぜ。」
「とりあえず、遊べそうで何よりですね。」
「だな、とりあえずこれの決着が付いたら帰るか。」
「もうしばらくいるって事だな。」
「……まあ、いいですけど。追加で作るときは自由市でルールを写して貰うのと戦盤を作って貰ってくださいね。僕の所ばかりに来られても困りますので。」
「その辺は俺らに言わんでくれ。俺らはもう貰っちまったんだからよ。」
「駒とかも覚えたら立体的なのを細工師に作って貰ったらかっこいいと思いますよ。……前後だけ解るようにしてもらわないといけないですが。」
「ほう、成る程な。別に字じゃなくても覚えてきたらそれでいいかもな。」
「いや、字は入れて貰うだろ。人の駒は解らん可能性があるぞ。」
やいのやいの言いながらも戦盤は進む。……十分遊べそうですね。問題なさそうです。まあ、まだ動かしたばかりなので、これから問題が起こってくるだろうが。
とりあえず、明日は献上に行くか。予約を取る段階しかいかない可能性もあるが、結構会えるんだよね。別に渡しといてくれてもいいんだが。
まあ、それは明日以降の話。とりあえず、戦盤の行く末を見守るのだった。
面白かった面白くなかったどちらでも構いません。
評価の方を入れていただけると幸いです。
出来れば感想なんかで指摘もいただけると、
素人作家の私も文章に反映できると思います。
…多分。