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【書籍化】転生少年の錬金術師道  作者: ルケア
オーモンド伯爵領領都オルソン編

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170/201

170話 26歳 錬金術お休み、エイミーと話す、エイミーとお出かけ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/

 新年祭まであと3日という時期です。12月ももう終わりますね。どうも、ヘルマンです。


 今年はまあ早かった。あっという間に終わってしまった。春先からアラクネしか作って無いからな。1500体よく作ったと思いますよ。


 他はなーんにもやってないもんな。朝から夜までアラクネを作っていた。1日に7体、時間がある時は8体作ったりもした。いやー大変でしたね。


 最近は漸く他の錬金術が出来てます。…主に星の川と魔水作りですが。後は空いた時間に青明蝋と研磨剤を作っている。まだ宝石需要は満たされていないみたいなので、一先ず準備だけしておく。


 まあ、家に客は殆ど来ないが。領主様の依頼を熟していると伝えているからな。まあ、メイドさんの持ち物で済むくらいの物は売っているが。


 髪洗液と中級ポーションくらいですし。後は夏ごろにピッタリ長靴が結構な数出ていったくらいで、在庫で対応できたので問題ない。


 ブルーアンバーを買いに来た細工師には申し訳なかったがな。秋に入ったころによく来ていたからな。他の錬金術師の所にもいっただろう。


 で、すでに飽きが来ている今日この頃。星の川作りも作業な訳で。魔水作りも作業な訳で。別のことをしたいわけで。


 そんな訳で、今日は休み。子供たちと遊びます。ああ、そう言えば紹介してませんでしたね。エイミーが最後だという子供を産みました。


 ルーナとミーナです。双子でした。…別に双子だからどうとかいうのは無かった。まあ珍しいわね、程度でした。良かった良かった。


 これで最後と言ったら双子だもんな。合計11人子供が産まれたことになるのか。沢山産みましたね。子だくさんがいいといっても限度はありました。良かった。


 他の使用人に聞いてもみんなもう産まないそうです。…3人から5人が標準なんだろうか。とりあえず、家はそんな感じなんだけど。…出生率が高いならもっと人口増えてもいいのにね。


 冒険者が多いからなんだろうな。人口にブレーキがかかるのは。冒険者は間違いなく危険な職業だからなあ。


 魔境は命がけだし、霊地も火事に気を付けなきゃいけない。割と死ぬもんな。冒険者が世帯を持つのも珍しいみたいだし。…この領は例外みたいですが。誰かさんのせいで金は持ってますからね。


 子供もうちの子が一番小さいんだよな。まあ、沢山産んだエイミーが原因だけど。もう出ていった子供もいるけどねえ。今年はギュンターの番。多分家を出ていく羽目になると思います。


 結局何に成りたいか決められなかったんだよねえ、ギュンター。多分聖職者になると思います。祈ってるし、聖者は無理にしてもいい感じに振られるでしょ。神様のいい感じに。


「そんな訳で、子供たちと遊びに来たよ。」


「今はお昼寝の時間よ。起こしちゃダメよ。」


「あーらら。残念。でも今日は仕事をしたくないからゆっくりするよ。」


「そうしたら? ずっと忙しかったもんね。」


「まあ、領主様の依頼だったからね。受けないって訳にもいかないからさ。」


「アラクネの糸から作った服が高いんでしょ? 私は別に要らないけど。この刺繍もいらないくらいなのに。」


「まあ、流石に最低限はね。無いと一応困るからさあ。僕も要らないけど、割としっかりと刺繍したのを着るようにしてるし。」


「貴族って大変なのねえ。私は今思うと平民のままが良かったかなあ。」


「…結婚に後悔してる?」


「結婚には後悔はしていないし、不満も無いわよ。私も好きに色々とやらせてもらってるし。普通じゃあこの数の子供は産めなかったでしょうから。」


「それなら良かったよ。不満な事があったら言ってね。出来る限りで何とかするから。」


「別に足りないと思うものは無いわね。子供も沢山産まれてきてくれたし。…お金を使わないといけないことが面倒かしら。中々欲しいものが無いのよねえ。」


「お金の使い道ねえ。僕ら賭博もやらないし。拘るって言っても食事くらいかな?」


「食事は貴方が色々と考えてくれているもの。私は食べるだけで十分よ。…強いて言うなら甘味がもう少し増えてくれれば嬉しいわね。フローラさんにお願いしようかしら。」


「そうしたら? 僕も思いついたらフローラさんにお願いして作って貰ってるし。」


「この間の餃子だっけ? あれも美味しかったわね。幾らでも食べられそうだったもの。」


「解る。あれは反則だと思ったよ。」


「貴方は飲まないけど、エールにあう食べ物だったわ。冒険者にも流行りそうな感じがしたわね。」


「今年の出店は餃子に決まったみたいだよ。明日から仕込むってさ。」


「あらそうなの? 私たちも買って帰りましょうか。」


「そんなこと言わなくても全部回るんでしょ? 今年はデュークが大きくなったから皆を乗せていけるし。ちょっと怖いけど、ドミニクも乗せて貰おうよ。」


「ええ、全部回るわよ。…それにしてもデュークは急に大きくなったわよね。ルクスの時もそうだったっけ?」


「だと思ったよ? 多分丁度出張に行ってた時だから余計にそう思った可能性はあるけど。」


「…その時期だっけ? 忘れちゃったわね。子供の成長は覚えてるんだけど、従魔の成長までは覚えてないわね。」


「僕もあんまり記憶が無いよ。急に大きくなったような気がしたからその時期かなあって思っただけ。」


「シャウトもペフタンも大きくなったんでしょうけど、あの子たちは小さいままで居るからわからないのよね。大きくなられても困るんだけど。」


「カータンは大分小さくなったよね。大きいときとは全然違うからさあ。蜜の集める量は変わりないみたいだし。アラクネもどのくらい大きくなるんだろう?」


「さあ? どう大きくなるかも解らないもの。見たことない生き物だし。」


「ほんとそれ。僕もあんな魔物知らないんだよねえ。何処かにいるとは思うんだけど。流石にいない生物が偶然出来ましたってのは無いと思うんだ。」


「貴方、魔境の本を持っていたわよね?」


「この領の奴だけね。この領にはいないみたいだから。挿絵もあるんだし、あれば知っているはずだよ。」


「何時まで独占できるかしらね。攫われても従魔は基本的には戻ってくるし。スライムは別なんだけど。あの子たちは少しテイムしている感覚が違うのよねえ。」


「? どう違うの?」


「なんていったら良いのかしら。目隠しをしたままお布団の上をコロコロと転がっているようなイメージなのよね。あまり遠くには行けないのよ。行ったら帰ってこれないし。」


「…ああ、感覚を共有した時の話ね。まあ、目も手も無いんだし仕方ないんじゃない?」


「アラクネは比較的操作しやすい方よ。上だけ人型なのが良いのかしら?」


「そう言えばアラクネの目って何処にあるの?」


「人型の方を感覚共有してるわね。でも腰の所にあるのも目よ。あんまり使いたいとは思わないけど。見え方が違うもの。でもアラクネについてはアリスの方が詳しいんじゃないかしら。お仕事でアラクネを扱ってるんだし。」


「アリスにも聞いてみるか。…他の錬金生物は割と難しめなの?」


「そうねえ。デュークはそうでも無いわね。シャウトは少し違和感があるわね。カータンも少し難しめ。ペフタンは…なんていったら良いのかしら。才能が足りてない様に感じるわね。あと、魚はかなり難しかったわ。スライムはかなり特殊よね。テイムは簡単なんだけど。」


「? ペフタンってちゃんとテイム出来てるの?」


「出来てるけど、ペフタンが合わせてくれてるって感じかな。多分あの子は私のテイムを振り切れるわよ。してないだけで。」


「え⁉ 初耳なんだけど⁉ それって大丈夫なの? テイマーギルドに報告にいかなくて大丈夫な奴?」


「テイマーギルドには報告をしてあるわよ。…支部長さんが頭が痛そうにしてたわね。でも、ペフタンが此処を望んでいるんだし、今のところは問題無いわ。」


「エイミーの才能は星4つだったよね。…それで足りないのか。じゃああれ以上のは作らない方がいいわけだ。」


「アリスなら問題なくテイム出来ると思うわよ? 私はシャウトでギリギリ位だと思うわ。…まあ、強制的にいう事を聞かせようとしない限りは問題無いわよ。」


「テイマーの才能も星が関係することもあるんだね。知らなかったよ。」


「私も知らなかったわよ。ペフタンの時に違和感を覚えてテイマーギルドに相談したんだから。」


「…まあ、僕が錬金蒸留器を作るまで、殆ど感じてなかったものだろうからね。…錬金学術院の造命派は大丈夫だろうか。…素材がないか? 大丈夫かなあ。」


「駄目な奴じゃない? いつもの様に報告書書いとく?」


「…書いとく。テイマーの限界があることは知らせておいた方がいい気がする。知っていれば問題無いんだけど、知らなかったとき問題になりそう。」


「冒険者のテイマーの方が経験で知っているかもね。夏に倒しに行くやつは流石にテイムできないだろうし。」


「…鉄迎派が知ってる可能性があるのか。一応報告書だけは書いとくよ。…魔鉄があればテイムできると思ってたんだけど、星も関わってくるのか。」


「? 魔鉄が無いとテイム出来ないの? スライムは?」


「スライムにも魔鉄はあったよ。…本当に小さいから皆知らないだけじゃない?」


「そっちは報告書出さなくてもいいの?」


「…出しとくか。知ってどうなるかって話になるんだけど。…アンデッドをテイム出来ない証明にはなるのかな?」


「そう言えばスケルトンには魔鉄は無いわね。テイムできないんだ。」


「出来ないみたいだよ。僕はテイマーじゃないから知らないけど。もう試されてるよ。…幽明派には有用な情報かもしれないな。これも報告書として出しとくか。」


「魔鉄がーってのはテイマーギルドも知らないわよね?」


「…知らないだろうね。教えとくか? 一応まだ仮説なんだけど。」


「多分話しておいた方がいいわよ。…今から行きましょ。子供たちも寝てるし。」


「今から? 別にいいけどね。じゃあ、誰か呼んでこようか。」


「2人で出かけるのなんて久しぶりじゃない?」


「…そうかも。アランが産まれてからはアランとも一緒に行ってたからね。」


「ふふふ、久しぶりねえ。今後も時間が取れればいいんだけど。」


「子供が大きくなってからじゃない? 少なくともルーナとミーナが教会に文字を習いにいかないと、時間が取れないんじゃないかな。今日は珍しい日だったんだよ。」


「そうね。―――あ、ヘザー。ちょっとおねがーい。出かけるから子供たち見てて。寝てるから大丈夫だとは思うけど。」


「3時間くらいで帰ってくると思うから。子守をお願い。デュークもそっちにやるから。」


「多分起きてもレイチェルだけだと思うから。ルーナとミーナはいつも中々起きないし。」


「かしこまりました。行ってらっしゃいませ。」


 子供たちをヘザーに任せてテイマーギルドまでお出かけだ。…2人でってのもいつ以来だろう。…もしかして、家の内見の時以来か? いかんね。エイミーとの時間が取れてないですよ。


 まあ、いつも妊婦だったってのもあるんだけど。妊婦さんを連れて歩きたくない。こけたらどうするんだよ。危なすぎるよ。


 そんな訳でお出かけ。偶にはこんな時間も作らないとなあ。これからの課題だな。…作業の錬金術に飽きたら今度食事にでも誘ってみるか。そうしましょう。

面白かった面白くなかったどちらでも構いません。

評価の方を入れていただけると幸いです。

出来れば感想なんかで指摘もいただけると、

素人作家の私も文章に反映できると思います。

…多分。

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― 新着の感想 ―
[一言] こんだけやらかしていると死後ヘルマンは歴史の教科書に載りそうですね。
[良い点] 久しぶりの夫婦の会話とデート。 お仕事と子供の話題。どっちも好きでやってるものね。
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