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【書籍化】転生少年の錬金術師道  作者: ルケア
オーモンド伯爵領領都オルソン編

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169/201

169話 26歳 アラクネ作り最終日、子供用遊具、唐突な餃子、中華を忘れていた

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 季節は巡りもう冬がやってきました。今年ももう終わりなんですね。12月の中旬ですよ。どうも、ヘルマンです。


 夏場はスティナラニアのレイドを楽しみました。ジョンさんたちと連携も結構とれるようになってきましたし。いい感じですね。


 完全に僕が足を引っ張っていますがね。ブーストなしだと星3つですからねえ。星の多い人たちには負けますね。訓練したとはいえ、下地が薄いですから。


 大体コンスタントに8匹と言ったところ。調子がいい時は10匹行けますが。まあ、その分ミズチも沢山狩りますがね。ミズチの鱗もいい感じの素材ですし。


 後は、宝石用にスティナラニアの死体は沢山確保しておきましたよ。去年の二の舞にならない様に気を付けましょうね。去年は無くなっちゃったからなあ。


 まあ、その死体も塩漬けなんですが。…アラクネ作りに精を出しましたからね。領主様からの依頼だもんね。断れないもんね。仕事だしやってやりましたよ。


 毎日毎日僕は錬金釜の前に立ってグルグル回していましたとも。食事と睡眠以外は錬金術してましたね。錬金三昧でしたよ。楽しくなかったけどな。


 始めのうちは良かったさ。アリスと一緒に歩いていくアラクネを見送ったりしたもんだ。30体もつくったら流石に飽きがくる。後は義務感のみでグルグルしてましたとも。


 素材はそもそも錬金術ギルドに貯めこんである素材だけで足りた。最初に領主館から帰るときに寄って買ったら問題なく出てきたもんな。


 大量購入なんていつもの事だけどな。まあいつもはミズチの鱗だったりケルピーの水晶だったりラグーンウルフの淡血晶だったりと此処の魔境の物ばかりだけどな。


 試行回数稼げば錬金術ギルドの職員も作れるんじゃ無いでしょうか。…沢山買ったから後は何をどれだけ使うか決めるだけだから。多少の誤差は許されるのが錬金術ですし。


 研究すれば一番いい配合が見つかるとは思うんですがね。まあ、普通にそのまま作りましたよ。早くなってくれれば嬉しいが、遅くなる可能性もあるし。どっちに転ぶのか経験が足りない。


 まあ秘匿技術指定してしまいましたし。僕はしゃべりませんとも。…絶対と言えないのが弱い所。光属性の魔境の一番高い奴や火属性の魔境の一番高い奴を100個ずつとかなら考えますね。


 想定大魔金貨800枚分ですね。金では動きませんが。金は要らない。素材を持って来い。お金は星の雫を売って沢山あるんだよ。無いのは素材なんです。ソーサリーアメジスト級の素材が欲しい。


 水、風、土、闇はあるんだよ。オーモンド伯爵領の魔境は4つだからさあ。…他3つは隣接魔境ですが。1つでも町があればいいんだから。素材が確保できればそれで。


 でも他の魔境はなあ。オーモンド伯爵領じゃ無いもんな。勝手に色々したらいかんでしょ。勝手知ったるオーモンド伯爵領。ここは自由にしていい領地。そう認識してる。


 大丈夫。損はさせてない。むしろ得しかしてない。…お金の押しつけ先に困ってそうだけど。この前聞いた時、騎士爵が7000人越えてたよな。


 …魔導爵がまだいるんだよな。10000人いってそう。そうすると税金だけで大魔金貨50000枚か。使い切れないな。溜めるのも違うよな。ぱあっと使っても無くならないぞ?


 1日に100枚使っても無くならないんだよ。どうしてるんだろうね? 領地の為に使ってるんだろうけど、そんなに要らんよな。まあ、僕のお金でもないのでどうでもいいですが。


 なんにせよ、騎士爵が出張らないといけない素材を大量に抱えてきてくれないと靡きませんよ。…冗談ですよ。流石に義理は通します。…作らされるのも嫌ですし、絶対にしゃべりませんから。


 他の所でも似たような事をやってるんでしょうね。秘匿技術を知る人物を少なくしながら密かに生産しているんでしょう。…アラクネはレシピさえバレなければいいから大々的にやっているが。


 どうだろうなあ。姿かたちからはレシピは解らんだろうな。死体を持ち帰られたら流石に作れるだろうけど、蜘蛛自体見たことないもんな。…何処かの魔境にはいるんだろうか。


 この辺は勉強不足ですね。オーモンド伯爵領の魔境しかチェックしてません。星の川作りをしてましたしねえ。大抵霊地にこもってましたから。後は鉄迎派のレイドに何回も参加しましたっけ。


 そんな訳で、蜘蛛の魔物自体知らないんですよ。…蜘蛛すら見たことない。なのに何でアラクネになったのか。本当に謎である。羊か何かになる予定だったからな。


 まあ、繊維が取れれば良かったからなあ。蜘蛛でも羊でもアラクネでも、とりあえず繊維が取れたんだから良しでしょう。…僕の方はよろしくないが。


 楽しい錬金術がしたいんですよ。構想を練りたいんですよ。アラクネばかりを作りたいわけじゃ無いんだよ。楽しい錬金術がしたいよー。


「ただいまー。パパ、ただいま。」


「アリス、おかえりー。今日の分は庭でジェンナと遊んでるから。」


「はーい。パパ、あと7体だって。今何体目?」


「今混ぜてるので7体目。これで終わりだから。先にテイムしておいで。こっちはまだまだ時間がかかるから。」


「はーい。―――テイム! テイム! テイム!」


 庭でアラクネをテイムしてるアリス。ジェンナには…恐らく首だろうと思われる人型部分の首にスカーフを掛けてあるから区別は付きます。


 …最初は解らないって言われたから巻いた。多分あそこが首だと思う。…多分。だって解らんし。そもそも人と同じと考えていいのかさえ解らん。


 目も人間部分の目の部分が利いているのか、人間部分の腰と蜘蛛の頭がくっ付いている所にある緑色の玉の部分なのか分かりません。どっちも利いてたら知らん。どう見えてるんだろう。


「パパー。テイム終わったー。」


「はーい。ご苦労さん。こっちはまだまだだからね。」


「でも錬金術って不思議だね。何でアラクネが出来るんだろうね?」


「ね? パパも解らんからな。アラクネの形になるとは思ってもなかったし。」


「そうなの?」


「うん。デュークに毛が沢山生えた様なのになると思ってたから。」


「えー、全然違うじゃん。」


「そうなんだよねえ。アラクネみたいな魔物も知らないし、本当になんでこんな形になったのか。」


「ねーねー。ミレーナは錬金術師になるんでしょ? ミレーナも何か動物を作れるようになるのかな?」


「まだ錬金術師になるって決まってないけどね。まあ、でも成れたら沢山動物を作るんじゃ無いかな。テイマーも欲しいって言っていたし。」


「自分で作れるのもいいなー。錬金術師にもなるんだった。」


「今からじゃあ無理だからなあ。…無理なんかな?」


「? パパ、どうしたの?」


「ん? 何でもないよ。それよりも何か作ってみたい動物でも出来たの?」


「んーん。なんか作ってみたくなっただけ。それでね、私アラクネの係になったの。最初だから10体の面倒を見ることからなんだって。」


「そうかー。アラクネは基本的に快命草の葉っぱを食べさせておけばいいからね。後はお家の分は糸はとっちゃダメだからね。お家にも糸を沢山使ってるでしょ?」


「使ってるー。なんか楽しそうな家になってたよ。」


 そうなんだよねえ。家の部屋にもハンモックが出来てたし。子供から逃げる用と寝る用と兼用みたいだけど。畑にも作ってるんだよね。精霊樹と家の壁を使って。


 ジェンナはとりあえずそれだけかな。テイマーギルドの方のアラクネの建物は凄いことになってそうだけど。蜘蛛の糸だらけなんじゃなかろうか。


 まあ、思いっきり引っ張らないと外れないんだけど。粘着力も凄いんだよね。僕もハンモックに乗れたからな。…90㎏はあると思うんだけど。生まれつきなのか知らんけど、がたいはいい方だと思います。まあ剣を振り回しますし、このくらいじゃない?


「あの糸の家って私は遊んじゃ駄目なの? パパは畑ので偶に寝てるよね?」


「疲れたときに借りてるよ。遊んでいいかはアラクネさんに聞きなさいな。ジェンナは良いって言ってくれたから使ってるけど。アリスもジェンナに聞いてみたら?」


「聞いてみる。―――ジェンナー。これ使っていーい?」


 アリスが畑に飛び出して行きました。…もう夜の時間だよ。昼寝にはいいんだよなあ。丁度木陰になるんだよ。


 あ、乗って揺らしてる。遊具みたいに使えるのか。…ブランコとかもあってもいいかもしれんが…目を離すと危ないことになりそうだから作らないけど。


 公園みたいなのがあってもいいよな。多分、教会に作る羽目になると思いますが。主に託児所で使うだろう。滑り台とか。登り棒とか。肋木とか。


 …報告書にまとめるかあ。とりあえず領主様当てでいいよな。託児所に作れば面白そうな遊具をまとめて出しとこう。また変なもん考えやがってとか思われてそうだが。


 あーあー。回って落ちた。餃子の中身だけ吐き出された感じ。ポロっといった。…餃子、餃子か。そういやまだ作って無かったな。作って貰おう。明日の晩飯は餃子。決まりだな。


 中華系統にはあんまり手を出してなかったな。点心くらいか? チャーハンもまだだ。中華鍋も作ってないじゃないか。何やってんだよ僕は。くそ、5年くらい損した気分だ。


 なんでもっと早く思いつかなかったんだ、畜生。米があったらチャーハン位直ぐに思いつけよ。とろみがいけるんだから餡も作れる。天津飯もいけるじゃないか。


 あーあー、食べたいものが一気に出てきたよ。前世の僕が食い専なのがいけないんだ。食い専でも思いつけよ。中華か、…流石に中華麺は無理か。灰汁が無いもんな。


 …灰になればいいんだから何でもいいじゃん。普通にウォーターウルフの毛皮燃やそうぜ。木材は高いからやめておくにしても灰汁もいけるじゃねーか。


 スライム燃料が灰にならないからすっかり頭から抜け落ちてたぞ、中華。灰汁作れるよ。中華麺いけるよ。うおー、早くアラクネ出来ねえかなあ。


 せっかくの思い付きが頭から抜け落ちる。書き留めておきたい。でも錬金術もここまで来てやめられない。うおー。僕の馬鹿野郎。美味しい思い付きをこんな時にしやがって。


 中華、今まで洋食と和食は作って来たのになんで忘れるんだよ。和洋中とセットだろ。くっそ、今さら錬金術もやめられないし。後1時間位混ぜないといけないんだよ。


 早く終われ、今すぐ終われ。早くできてくれ。今この思い付きを忘れないうちに書いておきたい。回すのを早くしたって終わる時間は変わらねえよ。


 遊具も忘れねえからな。遊具と中華。くっそ。これほど錬金術が早く終われと願ったのはペフタン作った時以来じゃないか? 早く終わってくれー。頭から思い付きが零れ落ちる。


「痛たた、こけちゃった。…パパ? どうしたの? 難しそうな顔しながらもの凄い勢いで混ぜてるけど。」


「良いものを思いついたんだけど、錬金術から手が離せないから。とりあえず、アリスはこけたんならお風呂に入ってきたらどうだ? まだまだ時間がかかるぞ。」


「分かった。そうする。なるべく早く戻ってくるよ。」


「後1時間はかかりそうだからゆっくりでいいよ。ゆっくりしてきな。」


「はーい。シャウトー、行くよー。一緒に入ろー。」


 シャウトと一緒にアリスは風呂にいった。遊具と中華。ちゃんと覚えてるぞ。絶対に作って貰うんだからな。忘れんからなー。

面白かった面白くなかったどちらでも構いません。

評価の方を入れていただけると幸いです。

出来れば感想なんかで指摘もいただけると、

素人作家の私も文章に反映できると思います。

…多分。

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― 新着の感想 ―
[一言] この時点でアリスは読み書きが出来たはず。 来たのを幸い口述筆記させれば良かったんじゃ……・
[気になる点] 「唐辛子っぽいもの」49話で出てきたのに(>_<)
[気になる点] これだけ色々好き勝手やってるのに豊穣会のメンバーが誰も主人公のところに突撃してこないこと。 [一言] アラクネ製造専属で他に手が回らず、起こしている事業に支障が出てそう。 それにアラク…
感想一覧
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