164話 26歳 写真機ウケる、異常な錬金術ギルド、ジェンガ流行る、考えました戦盤、ノルマが増えた、紀行作家ロマン
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新年祭が終わり、冬の静けさが戻ってきた1月の下旬ですよ。どうも、ヘルマンです。とりあえず、いつも通り年金を貰って来まして、そのついでに手紙を回収。やっぱり新年祭に来る便に入れられてましたね。
まあ答えは単純明快。魔鉄は無い。幽明派調べの様です。…永明派だと思ってたんだがなあ。解剖学には手を出していないのか? 永明派が不老不死に到達するのは遅そうだな。
まあ、色々と手紙には書かれていましたがね。何をする気だと。…別段この結果で何かをしようとは思っていませんが。結果が欲しかった。それだけなので。
まあ、今頃は紙と写真機の報告書がいっている事だろう。何がどうなってこの報告になったのか疑問にしかならないだろうが、勘弁してほしい所。欲しい情報と作りたいものは違うんですよ。
ああ、領主様に買ってもらった写真機ですが、領主様より面白いとの評価を手紙で頂きました。撮りたいものに向けて魔力を流すと絵になって出てくるんだからな。
それもかなり精密な絵が。絵画の才能無しに精密な絵が描ける物として認識されたようです。まあ、間違ってはいない。そういう物ですから。
社交界に出してもいいレベルの物らしいです。…家の領では今はこんなものが出来てるんだぞと自慢しに行くんでしょうか? …豊穣会に報告書、出しちゃったよ?
まあ、此処くらいでしょうけどね。写真機を作れるのは。ブラックダイヤとジュラルトパーズを使うんだからな。素材が集まるかと言われたら難しいと答えるだろう。
…現に僕も光属性の魔境で一番強い奴の素材が欲しいと錬金術ギルドに買いに行ったらそんなものは入ってくるわけがない、との回答を頂きました。
ブラックダイヤやジュラルトパーズ、ドラテルオパール、ソーサリーアメジスト、この4つの素材が定期的に手に入る此処のギルドがおかしいだけだと言われました。
しょうがないじゃないですか。僕が1人だけ忙しいのが嫌だったんですから。他の魔境も忙しくなればいいんだと思ってやったことですので。全く反省も後悔もしてませんが。
副次的に高級素材が定期的に入ってくるようになりましたが、それは結果でありまして。僕は全く意図していなかった結果であります。結果、良かったのでよし。
本当に素材の件は頭になかった。これは嘘ではない。…まさかこんなに上手くいくとは。領主様が動くのがこんなに早いとは思ってもなかった。
結果、騎士爵魔導爵が大量に産まれて、他の錬金術師も忙しくなって良いことずくめじゃないですか。僕の負担が減ったんですから、これは良いこと。
…最近は金にならない仕事を大量にしていますがね。ジェンガ、流行っちゃいましてね。ブロックの大量生産をしていた年始でした。良くて中銀貨の代物ですからね。
しかも、錬金術師で無いと簡単には作れない訳で。…木材は高級品だし、鉄で作るはなんか違う気がするじゃんね。鋳物ならいい線いくと思うんですが、高くなりすぎますよ。
同じくらいの大きさで、変な凸凹もなくて、気軽に使える物といえば土系統の製品ですからね。錬金術師が忙しい冬でした。…まだ冬なんだが。
僕の所以外にもちゃんと行った上で、僕の所にも依頼が来ているんだから、お前らどんな規模でジェンガやってんだよとは思ったが、見に行きたくもない。
どうせ、賭けながら酒飲みながらやってることだろうさ。酒が入ると紛れが入るからな。思考力が落ちて感覚派でも勝てる様になる。賭博が捗りますなあ。
賭けには微塵も興味が無いので僕はやりませんよ。…そろそろ他の遊びも考えないといかんかなあ。まあ考えているのはありますがね。かなり頭を使う系統になるとは思いますが。
戦盤という遊びを考えてます。…かなり好みが別れる仕様だと思います。そうですね、一度説明しましょうかね。
11×11の盤面がありまして、駒の種類が兵士、魔法使い、騎士、鞭使い、斧使い、英雄、賢者、守護者、軍師、将軍、王、の11種類あります。
それを先手が自陣5マスまでの何処かに王を置き、後手が王を置き、他の1駒を1つ選んで置きます。次に先手が2駒置いて、後手が2駒置いてを繰り返し、23駒まで並べます。
後手が最後に1コマ置き終わったら、ゲーム開始、となり駒を1つずつ動かして行きます。この時、注意することが1つ。
駒は兵士、魔法使い、騎士、鞭使い、斧使いは5駒まで、英雄、賢者、守護者、軍師、将軍は1駒までしか置いてはいけないルールです。
駒の動き方としては、兵士が前方と左右の3マス、魔法使いが前方斜めの2マスと後ろの1マスの計3マス。
騎士は前方に2マス行った先の左右に飛んで移動できる計2マス。…要は桂馬の動き。鞭使いは前方に2マス。斧使いは前方とその左右の3マス。
英雄が縦横に11マス移動できる。要は飛車。賢者が斜め4方向に11マス移動できる。これは角。守護者が前後左右と前方の斜め2マスの計6マス。金ですね。
軍師が各斜め方向に1マスずつの計4マス。ただし、一度だけ、王と位置を交換できる。将軍は前後左右に2マスずつ。王は前後左右各斜め方向に1マスずつ。
手番としては、駒を1つ動かし、駒の向きを決めて1手番。軍師と王を入れ替えて1手番かかるものとする。
騎士は飛び越えての移動が可能ではあるが、その他の駒は移動先にある駒を飛び越えられないものとする。
動かした場所に相手の駒があれば、それは倒したとの判定になる。勝敗は動かした方の勝ちとなります。ただし、王では動かした側が必ず負けるものとする。要は王では駒を取れない。負けになります。
先に王の駒を取るか、負けたと宣言する事で勝敗が決まるものとする。勝敗がつかない状況になった場合、駒の多い方が勝ちである。同じ場合は後手の勝利である。
とりあえず、こんなゲームを考えてみた。…要は将棋の違う版みたいな感じ。馴染みやすい物に変えたのと、戦略性を少し足してみた。
…テストプレイも何も無いので、ちゃんとゲームとして成り立つのか分かりません。とりあえず、頭のいい奴が定石なんかを編みだすだろう。
時間制限でも良いしな。3時間で残りの駒が多い方が勝ちとか長考なしとかにして自分らでルールを追加してやってください。
ルールブックと駒と盤は用意した。後は頭のいい奴らが遊ぶだけだ。…基礎のルールは作りはしたが、そのうち守護者2枚までいいようにしようぜ、とか言い出すんだ。まあ好きにルールを作って遊んでください。
まあ、聞かれるまでは出す気はありませんが。リバーシで物足りなくなってきた奴ら用なので、暫くは表舞台に出ることは無いでしょう。
そう言えば、トランプ、手元にあります。適当に捕まえた絵師から帰ってきました。火水風土の四属性のマーク13枚ずつと太陽神が2枚。トランプはこれで完成。…ちょっと強化しましたが、こんなもんでしょ。
これも誰かが暇を持てあまして訪ねてきたら公開予定。自分から投下はしません。残弾が無くなるじゃないか。紙だけは沢山用意しておきますので、絵師を捕まえて描かせましょうね。
そんな訳で、最近は忙しかったわけですよ。主にジェンガ作りに。星の川製造機は続いてますよ。これは終わる気がしない。
他にもポーションの補充やらなんやらをしています。納品義務が初級ポーションが4000に増えたのと上級ポーションが500に増えました。ど畜生。
まあ、残弾は錬金学術院で散々作りましたからね。まだまだありますよ。…追加でも作っているがな。特に上級ポーション。200が500になったんだもん。予定が狂う。
そんなところかな。今は絶賛初級ポーションを補充中。これは才能を使った後でも作れるくらいの簡単さ。とりあえず補充。足りるとは思うけど、追加されるとやばいかもしれない。残弾を作っとかないと。
そんな訳で、いそいそと作業に勤しんでおりますよ。写真機も作っちゃったしな。他に何を作ろうかな。
「旦那様、お客様です。」
「客? …誰だろう。はいはーい。」
…星の川は預けてあるし、誰だろう。買い物客じゃ無いのかな。…誰だっけ。思い出せな…ああ、思い出した。作家だ。食い倒れ紀行作家。
すっかり忘れてたね。野菜売りの行商人だっけか。懐かしいじゃないか。…ここに立ち寄ったという事はだよ。あるんだろうな。
「ヘルマンさん、頼まれていた文章です。…こんなので良かったんですか?」
「ありがとう。こんなのでいいんだよ。野菜も仕入れてくれてるんでしょ? ちょっとサラ、フローラさん呼んできて。」
「分かりました。」
「さて、紀行は…10,20,30,40と2枚。おお、こんなにあるんだ。」
「とりあえず、町で食べた物を幾つか書いたつもりです。同じものだと思ったら書いていませんが。」
「それでいいよ。―――…―――…ふむ、流石、文章の才能と料理の才能持ち。分かりやすい。…42枚だから大魔銀貨42枚で買うから。後は野菜をとりあえず全種類確認させて。家に無い奴は買うと思うから。」
「…ヘルマンさんと話していると金銭感覚が狂いますね。大魔銀貨42枚なんて大金ですよ?」
「まあ、騎士爵やってるから。その辺は問題なし。同じものでもいいから書いてさえくれれば。」
「…その辺は有り難いです。正直始めの方に食べたものと後のものが一緒じゃないか心配だったので。」
「いいのいいの。その時食べた感想なんかも読む対象だから。美味しいと思ったら書いてくれればいいんだよ。パトロンなんて7,8割道楽なんだから。」
「はあ、まあいいですが。儲かるので。」
「そうそう、難しく考えないことだよ。…あ、フローラさん。野菜の買取をお願いします。とりあえず、全種類確認させて貰う事にしましたので。」
「かしこまりました。…では、お願いします。トーキラージも切らしてしまったので。」
「はい、じゃあこれから―――」
そんな訳で、僕は食い倒れ紀行を持って4階へ。エイミーの暇つぶしにもなるでしょ。後でフローラさんとクレアにも読ませるんだ。レシピが増えるかもしれないし。
僕も暫く休憩にしましょう。さてさて、どんな紀行となったのやらだ。読み物はいいよね。子供たちにも読ませるか。文字の勉強にもなるしで良いことだよ。
そんな訳で、紀行作家のロマン君が家に寄って行って、野菜を大量に売って帰って行きましたとさ。またそのうち、忘れたころにやってくるでしょ。読むのが楽しみだなあ。まあまずはこれを読まないとね。
面白かった面白くなかったどちらでも構いません。
評価の方を入れていただけると幸いです。
出来れば感想なんかで指摘もいただけると、
素人作家の私も文章に反映できると思います。
…多分。




