163話 26歳 ラファエル才能を振られる
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またこの時期が来ましたか。…もう慣れてしまったんですよねえ。1月の1日、新年祭ですよ。どうも、ヘルマンです。
新年祭ですねえ。星振りの儀の時ですねえ。もう慌てたりドキドキしたりもしなくなりました。慣れって怖いなあ。
今年は家ではラファエルとリチャードの所のヨアヒム君だけかな。他は居なかったはず。…みんな似たような時期に結婚したせいで、子供の産まれる時期も一緒だったんだよね。
まあ、エイミーは毎年産んでいるんだけど。出産は慣れない。多分男親ってのはこんな感じだと思いますよ。何時まで経っても心配なんです。
デュークやシャウト、ペフタンはお留守番です。…デュークはそろそろ子供たちを乗せるくらいには大きくなって欲しい所。来年かなあ。
シャウトやペフタンも大きくなってもいいとは思ったんだが、早々に小さくなることを覚えたせいで、大きくなろうとしない。大きいと子供たちに集られるから。逃げるのに不便なんだ。
2匹とも本来の大きさはどのくらいなんだろう。知らないんだよなあ。食べる量は大分増えたから相当大きくなってるはず。…元素材が5mクラスだからな。
デュークは多分一気にくるタイプ。ルクスの時も大きくなる時は早かったように思います。…アランも元気でやってるかなあ。今年で9歳。もう騎士爵を取っただろうか。
年齢的には大分早いと思うんですが、星の川渡しちゃったしなあ。狙いに行ける才能は持ってるんだよね。ルクスだっているし。
どうしてるだろうなあ。歌とかになってないだろうか。狼をテイムした冒険者の歌とかありそうな気がしますね。…探しませんよ?
乗るのは拒否されていましたし、騎兵では無いとは思いますがね。騎兵の方が映えるとは思うんですがね。ルクスが嫌そうなので違うんでしょう。
しかし今日はラファエルですよ。魔法使い志望ですよ。何の属性を引き当てるのか、はたまた魔術師になるのか。ドキドキワクワクですねえ。
星の雫は準備してありますよ。…全部の属性があるのかは知らないが、とりあえず数は用意しましたので。多分当たりがあるでしょう。
土魔法使いになればここに帰ってくる可能性もありますよね。…王都に残るんならそれでもいいんですが。その辺はラファエルの選択、受け入れはする。邪魔はしませんので。
出来れば魔境巡りはやめて欲しい所。…高性能なテントを作って上げてもいいなあ。そうしますか。もし魔境巡りをするんだったら耐火耐熱のしっかりした、3面張りのちゃんと囲いのあるテントを作ってあげよう。そうしよう。そう決めた。
他の冒険者の事? 知らんな。基本自己責任だから。まあ、火事くらいは逃げれないでどうするんだって感じなんだが。…凡その予想は付きますし、寝る時間を考えれば焼け死ぬ事なんて殆どない。
後は運だ。運が悪いのはどうしようもない。こればっかりはどうにもならんですよ。幾ら耐火耐熱のテントであっても、服に引火したらどうしようもないもんな。
大やけどで済めば御の字。…大綿花、燃えやすいもんなあ。唯一のデメリットなんだけど、冒険者にとっては燃えやすいのが致命的なんだよなあ。
服は流石に用意出来ないので。…成長するでしょ? 毎日同じ服を着るわけにもいかんでしょ? おしゃれもしたいかもしれない。…この世界、基本単色の服ばっかりだけど。
刺繍入りのは高いんだよ。どうしようもないですね。ポケットなんて物も無いですし。『エクステンドスペース』で事足りるからさ。要らんでしょ?
飾りにはあっても良いかもしれないが、所詮その程度。…服飾関係も色々と考えたんだよ。いい案が浮かびませんでした。染める液体は作れるけど、単色になるじゃんね?
染め方なんて知らんしなあ。何か特殊な染め方とかあるのかもしれないけど、知識がない。ない物は作れない。これが真理である。
まあ、僕が服飾関係にあまり興味が無いのも1つの理由だろ。興味があれば前世の記憶を使ってでも捻り出しただろう。…興味なし。これが1番悪い。
まあ、テントは考えましょうね。…3面張りの出入り口付きでいいよな。後は耐火と耐熱を付けておけば火事になっても最悪テントに逃げられれば何とかなるだろう。
…燃焼に酸素を使わないみたいだし、燃えてても大丈夫でしょ。何が燃えてるのか解らんのだが、恐らく火属性の魔力と無属性の魔力が燃えていると思われる。詳しくは解らん。
ヘルマン式精霊学も行き詰っているんだよなあ。人には他の生物には無い肺があることが、まあ確定したと思ってもいいだろう。…魚に鰓も無かったし。多分酸素が必要なのは人間だけだ。
植物に酸素? 解らん。植物は魔鉄が無いからテイムできないのはその通りだったが、そうすると植物の言葉が解らん。光合成してますか? なんて聞けない。
光合成してるとは思いますが、…素材になる草はどうだろうな。葉緑体がそもそもない素材も多々あると思います。緑じゃないのは沢山ある。
とまあ、解らん事だらけで全然進んでおりません。人間に魔鉄があるのかないのかも返事がまだ来てない。多分新年祭に届く荷物と一緒に届いてるはず。
まあ、そんな事は後でもいい訳でして。今日は何の日? 星振りの儀の日。ラファエルの晴れ舞台の日ですよ。そんな事を考えている暇も無い訳で。
「あら、百面相が終わったみたいね。今年も色々と考えてたの?」
「ん? ん-、まあ色々と。必要のないことも色々とね。」
「慣れたものね。アランの時はルクスと一緒に緊張してたのに。」
「ね。慣れって怖いよ。何にも心配してないんだもん。」
「そうよねえ。心配なのは来年よね。ギュンター、本当に何に成りたいのか決まってないの?」
「まだ。よく解らなくて。」
「気持ちは判らなくもないけどね。早く決めないと神様が勝手に振り分けるわよ?」
「解ってるけどさー。だって解らないんだもん。」
「…教会入りかな。まあそう思っておこう。」
「殆どそうなるんでしょ? なんでかはよく解らないけれど。神様が調整だっけ?」
「そうそう、多分ね。聖職者が足りなくなってるからなあ。多分その枠に入ると思うんだ。」
「ギュンターは教会で働くことになるみたいだけど、いいの?」
「んー。別にいいかな。教会でも。」
「いいならいいんだけどね。」
「まあ、聖職者も立派な仕事だから。まあ祈ってるんだから悪いようにはならないよ。…多分。」
「そこはもうちょっと自信を持ってくれた方が安心できるんだけど?」
「いやまあ、神様のすることだからさあ。確定は出来ないよ。」
そんな事を話していると、ゴーンゴーンと鐘の音が鳴る。…さあ、何属性に振られたかなあ。10回鐘の音がなり終わり、教会から子供たちが飛び出してくる。ラファエルはどうだろう。
こういう時は性格が出るからなあ。ラファエルは最後の方に出てきそう。…年甲斐もなく落ち着いてるんだよね。僕も人のことは言えないが。
暫く待っていると、ゆっくりと僕らを探しながらラファエルがやってきた。…随分と遅かったですね。見つけられなかったんでしょうか。
「おかえり、どうだった?」
「ママ、ただいま。うん。思ってた以上の結果になりました。賢者の才能に星を8つ振られました。」
「賢者! いい才能じゃない。良かったわね、ラファエル。」
「おめでとう。賢者とは思ってもみなかったけど、いい才能を貰ったみたいだね。」
「パパ、星の雫は貰えるんだよね?」
「もちろんだ。準備してあるから。…賢者のがあるのかはパパも知らないが。あるのは知っているが、パパが持っているかは解らないからな。…家に行ってから試そうな。」
「他には何の才能を貰ったの?」
「跳躍の才能に星1つと歩きの才能に星1つ貰いました。」
「んー、賢者がいい才能過ぎて他がパッとしないのに振られたのかな?」
「地味だけど、いい才能だとは思うよ。歩きの才能は実際は走っても効果があったりもするし。」
「そうなんだ。良かったじゃない。いい才能だって。」
「はい。パパ、ママ、それでなんだけど、僕、春になったら家を出て霊地を回りたいんだけどいい?」
「私は反対しないわよ。パパは知らないけど。」
「僕も反対はしないよ。…出来れば行って欲しくなかったけど。まあ、ラファエルが決めたことだしね。準備物は幾つか用意するから持っていきなさい。」
「ありがとう。パパ、ママ。」
「じゃあ、出店で何か買ってから帰りましょうね。今年もとりあえず一周しましょう。」
そんな訳で、ラファエルは賢者になりました。…賢者は何処に行ってもいいからなあ。何処の魔境を選ぶかなあ。それとも軍属になるのか。
まあ先に魔術師学校にいかないとお話にもなりませんが。在野の魔法使いもいるよ? でも質が全然違うから。…多分星の数で入学金は免除だろうけど、その辺は情報収集してもらわないとね。
支度金は十分に渡すけどさ。必要ないくらいに渡すけどさ。アランにもあげたし。アリスは出てくときにあげるつもりだし。
魔術師路線に行ったら金食い虫だからね。もしかしたらそれを見越しての霊地巡りなのかもしれないけど。魔術師路線か。楽しそうではあるんだよねえ。金食うけど。
まあ、家は上々でしたね。後はリチャードの所だけど、どうなんだろう。何に成りたいとかは特に聞いていないからな。
あー、そう言えば賢者の才能ってどうやれば愛されるんだろう? その辺全く情報が無いから解らないな。その辺の情報は自分で集めてくださいね。
多分、鉄迎派に似た派閥があると思うので大丈夫だとは思いますが。…魔法をとりあえず使い倒すんだろうか? …解らん。
そんな訳で、家に帰って少し遅い昼食を食べながら、色々と話をしましたよ。とりあえずは王都を目指しながら霊地巡りをするそうです。…ちょっとだけ、寂しくなるなあ。
面白かった面白くなかったどちらでも構いません。
評価の方を入れていただけると幸いです。
出来れば感想なんかで指摘もいただけると、
素人作家の私も文章に反映できると思います。
…多分。