138話 23歳 木造建築追いついてないよね、マルク君久しぶり、デカくなったねえ
安倍晋三さんが銃で撃たれて亡くなりましたね。
ご冥福をお祈りいたします。
皆、嫉妬や憤怒に呑まれてしまう。
伊藤博文暗殺から人間は何も変わっていない。
雪がしんしんと降る今日この頃、1月の中頃ですよ。どうも、ヘルマンです。新年祭はいいよなあ。才能の振られた子供たちが一喜一憂する1日、様々な才能に振られた子供たちが泣き、笑いする1日。風物詩ですなあ。
面白い才能に振られた子どもなんかがいればパトロンとなって育ててもいいんだけど、そんな面白そうな才能に振られた子供は聞いている限りはいないような感じだったしなあ。文章の才能とか旅行の才能とかあれば紀行の旅に出て貰うんだがなあ。そんな才能あるのか知らんが。
募集もしてるんだけどね、あの代官屋敷の求人票の中から僕の求人を見つける人がいったい何人いるか。使用人の募集で一杯だもんなあ。年間30軒ほど騎士爵魔導爵の屋敷が作られている。…あと何年かかるんだろうね? 先に寿命が来る人も出てくるんじゃない?
大工はそれ程いらんからなあ。しかし、年間何百と出る騎士爵魔導爵。木の需要も爆発的に伸びていることだろう。…霊地の木は禿さそうにも禿る気がしないもんな。3年で丸太よ? それを禿さそうとすると余程切らないと駄目だよ?
まあ、その勢いで樵が切っているだろうけど。暫くは端材の製品単価が下がるんじゃ無いだろうか。供給過多だよ。柱の木は供給不足だろうけど。…領主館の維持管理は大丈夫なんだろうか? …まあ、底辺冒険者の仕事が沢山増えただろうけど。
簡単な作業は作業員という名の底辺冒険者の仕事だもんな。仕事が増えることは良いことじゃんね。…飽きがくるくらい家を建ててるだろうけど。そのうちそのまま職人になってしまえばいいんだけどなあ。文字の読み書きがなあ。
まあ、建築速度を僕がなんとかできる訳も無し。大工さんに頑張って貰いましょう。大工さんもそのうち増えるんじゃないですかね。才能持ちが産まれてくるでしょ。…旅立つのとトントンかもしれませんが。
代官屋敷で思い出しました。代官屋敷に年金を受け取りに行ったら大魔金貨30枚程入ってました。…風呂屋の件の報告書の回答が来てました。貴族にも風呂はなかったようです。水浴びだけだったんだって。…お湯だけど。
そんな訳で、風呂屋の運営もとりあえずしてみてからの金額大魔金貨50枚。の半分の25枚が追加で袋に入っていました。…死蔵するだけなんだよなあ。何かいい投資先はないものか。テイマーギルド辺りが手頃なんだけど、仕事を増やすなと怒られそうですね。
お金もなあ、増える一方なんだよなあ。レイドとかで使っているんですが、どこぞの誰かさんが色々と作るからトータル黒字なんだよなあ。星の雫は本当にいい金になるんですよねえ。青明蝋の使い道も研磨剤の使い道も探したいんだけど、暇がない。
バドランだけよな? 青明蝋使ったのって。バドラン美味しいんだよ。まあ、道場に来た人たちのおやつになってるんですが。いや、食べきれんし。種なしのイチゴとマンゴーを足して割った様な味がするんだよね。潰れたリンゴの様な形をしてるのに。
錬金術の方は星の川製造機と化しております。いやまあ、しょうがないじゃんね。まだまだ供給不足なんだから。…今後の年間需要はどのくらいあるんだろう。他の魔境も活性化させるんだから散らばってくれよな。領都にばっかり来るんじゃねーぞ。
生産が追いつきませんもの。11個の方も材料が尽きるんだもの。…あれだけレイドで狩るのになあ。無くなるんだよ。淡血晶も水晶も鱗も。錬金術ギルドにもお金を沢山払ってますよ。…回ってるのかなあ。錬金術ギルドも大分お金を死蔵させてるよ。
お金の流れは領主様が考えるでしょ。僕らはなるべくたくさん使いましょうね。…芸術品も買い漁ってるんだけどさあ。そろそろ飾るところが無くなる。主に絵と置き物なんだけど。他の芸術品がないのが悪い。なんかあれば買うんだけど、無いもんな。
宝石なんてそもそも自由市で売ってる訳もなし。…でも専門店も無いんだよなあ。そもそも、カーバンクルから取れる宝石しか知らんわけで。…青明蝋と花水晶で作った物もありますが、あれも余ってるからな。
そもそも騎士爵諸君は星の川をアクセサリーにしてるから宝石いらんのよな。後は配偶者だけど、宝石欲しいなら王都に行くしかないんじゃないかな。王都になら専門店があってもおかしくない。宝石の生産地だし。
そんな訳で金余り。…子供の支度金に大魔金貨持たせるとか何処の貴族様だよな。…ああ、貴族だったわ。そう言えば一代貴族だったなあ。…星の川製造機になってるせいで頭が大分やられてるんじゃないでしょうかね。
その所為で戦争に行かにゃならんのだからめんどくさいよなあ。代わりは沢山いるんだから全軍で行かなくてもいいのにね。何のための領軍だよ。…騎士爵の方が多いってやっぱりおかしいよなあ。原因がいうのもなんだけど。
…まあ、才能さんがクールダウン中の現在、子供らと遊ぶしか無いんだけど、現在みんなでお昼寝中。僕は畑を眺めてるだけ。スケルトンさんがせこせこと働いてくれてます。…なごむなあ。構想が降りてこないかなあ。…降りてきても作れないんだけど。
「旦那様、お客様ですよ。」
「はいはーい。今行くよ。」
この時期だと星の川かなあ。…在庫があんまりないからあるかどうか心配ですね。
「お久しぶりです。」
「…お久しぶり。」
「マルクです。何年か前にお世話になりました。」
「ああ、マルク君か。…背が伸びたねえ。」
「僕もここまで伸びるとは思っていませんでした。剣も特別長いものを作って貰いましたし。」
あの腕が取れてた少年がここまで大きくなるとは。…2.2m位あるんじゃないか? ちょっと人間にしてはデカいよな。…いやまあ、鱗竜人なわけないんだけど。獣人はなあ。何の獣人かで大きさが違うからなあ。…ジャイアントならもっとデカいはずだし。
ジャイアントはなあ。家を作り直さないといけないからなあ。…一応ジャイアント用の家も空き家はあるけど、数が少ないからなあ。それにあれらは3m近くになるはずだし、人間の枠で収まってるんだろう。
「ジャイアント用じゃあ、長すぎるか。」
「ですね。流石に長すぎますね。」
「そんで? 何か用があってきたんでしょ?」
「いえ、特には。騎士爵を取ったと報告に。…夏に取ったんですが、いなかったもので。」
「ああ、おめでとう。…夏はちょっと遠征に行っててね。また今年も留守にするんだけど。…家とか大丈夫? 建築間に合ってないよね?」
「はい、大丈夫じゃないです。30年位待ってくれって言われてます。」
「…それ建てる意味あるのかなあ。暫くは普通の家住なんだね。」
「普通の家だとちょっと小さいので、ジャイアント用の家を使ってますが。最近引っ越しまして。…どうしても頭がつっかえるんですよね。まあ、今度は少し大きいような気がするんですが。…まだ、伸びてるような感じがあるんです。」
「…まだ伸びるんだ。今年で幾つになったんだっけ?」
「今年で13になりました。」
「あー、じゃあ下手すると来年も伸びるかもしれんのか。」
「…ええ、本当に大きくなり過ぎまして。」
「ままならんものだね。…騎士爵を取ったんなら新しいパーティーを組んだんでしょ? どんな人たち?」
「え? そうですね―――」
才能のクールダウンに丁度いい駄弁り相手が出来まして。…デカくなったなあ。マルク君。ジャイアントは幅もあるから流石に間違えないけど。いったい誰が来たんだと思ったからね。…ハリー君と並んでいたときはまだ10㎝位しか差がなかったのに。
まあ、僕も暇してましたし、しゃべり相手が出来て良かったですよ。…人間が2番目の短命種だけど、数は一番多いからなあ。パーティーメンバーも順当に人間5人みたいですし。まあ、普通はそうなるよなあ。
何でか種族で固まるんだよ。家みたいなのは例外だったりする。…途中で絶対にパーティーを解散するからさあ。寿命で。順当に僕とルカさんが先に逝くでしょうからね。それにしても領都はスティナラニアのレイドでさえ飽和してきてるのか。僕たちが戻ってきても枠があるかなあ。まあ、絶対にやらないといけない訳じゃ無いからいいんだけどさ。今日の所はそんな感じ。今年もよろしくお願いします。
面白かった面白くなかったどちらでも構いません。
評価の方を入れていただけると幸いです。
出来れば感想なんかで指摘もいただけると、
素人読み専の私も文章に反映できると思います。
…多分。