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諦めない!
「まだ逆らうか!いい加減……」
暗闇のなかから、赤いセルタントの手が伸びる。
「やめろ!放せ!!」
セルタントは悪のレクスの歌を掴んだ。
「リアだけは僕が守る」
「わかった!彼女は帰す!!だから、放せ!」
「ダメだ。お前も一緒に沈め!!」
「レクス……?」
「リア、ごめん……」
「さようなら」
二人のレクスが闇へと消えていく。
「あんたを助けに来た人間に…………さよならなんて言うな、バカ!」
「バカが……このまま二人で沈めば、二度と意識は戻らないぞ!」
「かまわない。お前がリアを傷つけるくらいなら!!」
「救いようのないバカだな!自ら死を選ぶなんて……」
「レクス!」
暗闇から白い手が伸びてくる。
「つかんで!レクス!!」
「僕のことはいいから!リアだけでも逃げて!!」
「絶対に嫌!あたしはあんたをあきらめない!!」
「四の五の言わず!あたしの手をつかめ!!」
「……わかった」
レクスがリアに手を伸ばす。
「させるかぁぁぁぁ!」
「光よあれ。邪なるものを、あるべき場所に!封印術式展開!!」
「最後の最後まで邪魔をするなぁぁぁぁぁっ!!」
「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」




