もう1人のレクス
(このコアの術式、見たことない。でも……そっか、そういう……なら、レクスの精神に直接干渉するには……)
「…………」
「できた!!」
「行くわよ、レクス!!術式展開!!」
「…………」
「ここは……?」
レクスの目の前に別のレクスがいた。
「精神干渉によって、現状の僕が視覚化された世界だ。現在、外部からの干渉を受けている」
「僕は僕だ。僕のなかにある破壊衝動を擬似的に人格化した存在とでも言おうか」
「君がセルタント化する度に破壊衝動が僕という形を作ってくれたよ」
今「では立派な単ーの人格だ。だから、君はもう不要なんだよ。無意識の底に沈め」
「なっ!足が……」
レクスが闇に沈んでいく…
「今日から僕がレクスだ」
「そんな、誰か……助け……」
「レクス!!」
「リ……!!」
レクスが闇のなかへと消えていく。
「少し遅かったね。君の知ってるレクスは消えた」
「……別人格?セルタント化の禁忌の影響?」
「おしいな。本来、セルタント化の術式には破壊衝動を煽るコードしかない」
「やっぱりナハト島の禁忌から影響を受けたのね」
「正解だ。優秀だね、君は。ここで消すのが惜しいよ。さようなら、リア」
「くっ!ここで負けたり……しないんだから!」
「無駄だ。消えろ」
――リアに手を出すな――
「今の、レクスの声……?」




