死んで欲しくない
「……助けるわ」
リアはどうしてもレクスを助けたい。それはサリオだって同じなのだ。
「……俺だって医者だ。救えるものなら救いたい。だが、今の技術で、彼を救う方法はない」
「今の技術では不可能でもこの島の禁忌を使えばどうなの?」
「それは……」
「レクスの精神に問題があるんでしょう?その禁忌は他人の精神に干渉できる。……術式を解析して応用すれば、方法はあるはず」
「だが、術式を起動するには、ソウルが必要だ。この島のソウルは禁忌の起動で使われ枯渇が近い。君が魔術を使えば、死ぬぞ」
「どうしてあたしがソウル欠乏症だって知ってるの?もしかして、あたしを助けてくれた先生……?」
[……今では、君の敵だ。それでも自分の患者には死んでほしくない」
「先生に助けてもらった命、無駄にする気はない。でも、レクスの命だって同じだけ価値がある」
「…………」
サリオは考え込んでいる。レクスの命は大切だ。だが危険すぎる。それでも…
「……君がコアの術式を解析をする時間くらいは稼ぐ。急げ」
「ありがとう。先生……」
「ジャアアアアアア!!」
サリオはレクスの前に立った。
「惨虐のサリオの本領発揮といこうか?ま、このあだ名は嫌いなんだがね」




