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脅威再び
(……落ち着きなさい。リア、落ち着いて――)
「すう……はあ……」
ポリスとリアが再び魔物の調査をしているところだ。周囲には、魔術士たちの亡骸が転がっている……!
「グシャグシャだ……畜生……」
「人間の仕業じゃあないな。こいつは……」
「被害者たちは……冒険家のようですね」
「ベテランポリスは、亡骸の一つに目をやった」
「こいつ、グスラーじゃないか……?」
「グスラー……?」
リアはそのままカフェにいった。グスラーという名前に気掛かりなことがあるのだろう。
リアは、手帳を見ながら、悩んでいた。
(グスラーはあたしたち煉園がマークしていた、魔術書の密売人)
(インテラから持ち出し厳禁の魔術書を持ち出した容疑がかけられてたわね)
インテラとは、世界中の知識が集められたインテリゲンチアの国立図書館である。
(あの評議員は、魔術の規制法案を進めてるって話だったわね。グスラーとどんな関係が?)
リアは、コーヒーを口にした……