声に抗え
レクス!
リアはレクスを止めようとしたが…
「リア、よそ見すんな!」
よそ見したリアがソフィに助けられた。
「ありがとう、ソフィ」
「術式起動。呪文はパス!」
ソフィの人工精霊が出てきた。
「出てくる私がいけないんですかね?ほんと、詔証用の呪文をきちんと……」
「リア、あたしと二号で魔物はぶっつぶす。おまえはレクスのフォローに回れ」
「あのままだと、レクス、負けるぞ。あたしの野生のカンがそう言ってる」
「わかった。魔物は任せる!」
「あいよー。行くぞ、二号!」
「いいんですけど、呪文をね……」
「あとで言うから!ツケとけ!!」
「呪文のツケとか聞いたことないんですけど?」
「ジャアアアアア!!!」
レクスは赤いセルタントと戦っている。
(強い……)
(重い、速い……受けされ……ないっ!?)
「グウ……」
――なにを我慢する必要がある?僕は強い。本気を出せば、こんな奴に負けたりはしない――
頭の中にあの声が響く…
(うるさい……)
――殴るために拳を握る。傷つけるために武器を持つ。敵を倒すために変身する――
――素直になればいいだけだ。僕には欲求を満たすだけの力がある――
(僕は違う!僕は、そんなこと望まない!!)
――なら、死ぬだけだ――




