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レイルからの期待

「レクス」


カフェを閉めた後レクスはレイルに呼ばれた。


「お、おじさんのことは……あんまりしゃべってないよ」


「私のことはいいさ。ただ、冒険家時代のころは……なんだか気まずくてな」


「ゴメン」


「私の話で彼女との距離が近づくんなら、むしろ光栄だ」


「きょり?あ、あの……えーと……」


「冒険と同じだ、レクス……人が何かに挑むとき、チャンスは必ず訪れる」


冒険と同じものなのかはわからないところもあるが、これはレクスにとって大きなチャンスであることに変わりはない。


「ホントに……?」


「チャンスは逃すな。レクス。逃さず、ものにしろ」


「チャンス……!」

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