最深部
サリオとクロスロードは遺跡の深いところまで来ていた。
「この先に禁忌があるのか?」
「ああ、そのはずだ。遺跡の祭壇が術式の中心。そこにコアが置かれていたらしい」
「コア?」
「魔術の術式が記録された器具だ。それを起点にして、島全体を覆う大規模な魔術を展開するらしい」
「あくまで報告書の記載だから事実かどうかはわからないが……」
「奥に光が……」
遺跡の最深部は大きな入口となっていて、何か機械的な空洞になっているように見える。何処かの実験所みたいだ。
「地下の大空洞か……」
2人はあるものを目にする。
遺跡の中央に三人の男女が倒れていた。
「君と一緒にいた少女と、ソフィと少年。三人とも息はある。ソウルに問題も……」
このソウルの反応……やはり、この子は……
「赤い……セルタント……」
赤いセルタントが、壁にはりつけられていた。
「ああ……お前は本当に変わらないな……」
クロスロードは克己薬を取り出し、その針を自分の首に突き立てた。
「待て!なにかおかしい。どうして赤いヴァリアントが眠って……」
「――術式展開――」
「――変身――」
「グルアアアアアアアアッ!!!」
(やっと、ここで!!仇を討てるっ!!)
「持て!!」
クロスロードは異変に気づいた。
(体が動かない?なぜだ!?)
「やはり、術は効いていたか。反応が乏しいから心配だったが……この距離なら問題ないようだな」
謎の人物が現れた。彼は誰なのだろうか…




