謎の赤いセルタント
レクスはリアに自分の異変について説明した。
「この世界に来てから声が聞こえるか……」
「そうなんだ。変身すると自分の声が戦うことを煽ってきて……」
「レクスも変身の術式を持ってるでしょ?ナハト島の術式と反応してるのかもしれないわね」
「反応?」
「魔術って互いに反応しあうことがあるの。共鳴したり、変質したり。その応用で魔術で魔術を打ち消したりするんだけど……って、これ、基礎魔術学の話よ?」
「つい、ド忘れしちゃって……」
「ただでさえ禁忌は謎が多いわ。その禁忌同士が反応すれば、なにが起こるかなんて、誰にもわからない」
「レクス、もう変身はやめて。あなたが思ってる以上にリスクが大きい」
「……わかったよ」
「それで、その術者ってのは見つかったのか?」
住民達がリアに駆け寄る。あまりにもこの世界が心配なようだ。
「探してみたけど、今のところは……ソフィ、どうだった?」
「んー、そうだな。わかんねーな」
「リア、ソフィは、この島にずっといたんだよね?」
「このなかに術者がいる可能性も否定できないでしょ?ソフィにそれとなく探っておいてもらったの」
「でも、どうして?」
「この世界が術者の作り上げた精神世界なら、街が元になってるわけでしょ?」
「黒幕は、村に長く住んでた人間と見るのが妥当だわ」
「なるほど……」
「おい、これからどうするんだ?」
「ここはー回、襲撃を受けてるし、場所を……」
そう考えてた時…それは屋根を突き破って、落ちてきた。
レクスたちの目の前に現れたのは赤いセルタントだ。
「……どういうこと?どうしてレクスと同じ……」




