表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

71/150

クロスロードの禁忌

(ノエルは俺とは違ってすべてを持っていた。優しい家族、あたたかい布団、友人、未来、夢、希望。俺は彼女が憎かった。すべてを持ってる彼女の笑顔を真正面から見れなかった。


結論をいえば、俺はノエルを憎みきることはできなかった。


太陽があるから日陰がある。日陰者が太陽に挑むのは、無理な話だ。


俺は、いつもなにかに怒っているはずだった。笑い方なんて知らないはずだった。


だが、ノエルの前では自然と笑っていた。


俺には、なにもないと思っていた。自分が不幸なのだとふてくされていた。


生まれてはじめて幸せを感じた。彼女との出会いに希望を見出し、二人の未来に夢を抱いていた。


あの頃に戻れるのなら、俺はなんだってする。


なんだって……)


サリオとクロスロードはとある場所へと歩いていた。街と空は赤く染ってなく元に戻っていた。


サリオが無言のクロスロードに話しかけた。


「どうした?ほうけた顔をして……」


「いや、少し昔を思い出していた。気にするな、よくあることだ」


「医者として忠告する。克己薬を使うのはやめろ」


「…………」


「君の資料はアヴァリスにもある。複数の禁忌を体に施術し、それを強引にコントロールしている。俺も患者に禁忌を施術したことがあるから、わかる」


「禁忌の術式はーつだけでもコントロールは難しい。だからこその禁忌なんだが……」


「術式の抑制と励起のために薬剤を投与しているんだろう?」


「……お前には関係ない」


「記憶の混乱は克己薬の影響だ。まっとうに生きたいならすぐにでもやめたほうがいい」








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ