落ち着け…レクス
レクスは人を殺してしまったと思い込み…ひと気のないところで佇んでいた。
「……違う。僕じゃない。あれは……僕じゃ……」
(本物の怪物になってしまった。この手で人を……)
(誰かと一緒にいたいって……いられるかもしれないって思ってしまった……)
(僕は本当にバカだ……)
「レクス、みつけた!!」
リアがレクスを見つけた。
「ダメだ、リア!僕に近づかないで!!」
「おかしいんだ、僕。頭のなかで変な声がして、壊せ、殺せって……」
「何やってんだー!レクス!ローキック!!」
ソフィがレクスのスネに蹴りを入れた。
「ぎゃあっ!くううう……スネがあ……」
「うわ……痛そ~……」
「おい、こら、バカやろー!クロスロードは死んでない!!勝手に殺すな、バーカ!!」
「でも、僕はこの手で……」
「この世界は現実の世界じゃないわ」
「え…」
「簡単に言うと、みんなまとめて同じまぼろしを見てるってこと。幻術なんて言ったりもするわね」
「じゃあ、僕は誰も殺してないの?」
「だから、クロスロードを勝手に殺すな!!」
「よかった……本当によかった……」
「レクス、一緒にここから出る方法を探しましょう」
「……ごめん、一緒には行けない」
「なんでだよ?」
「この世界が現実じゃないとしても、僕は殺意をもって攻撃した。それは変わらない、リアやソフィを襲わない保証はないよ」
「襲う保証もないでしょ?」
「それは、そうだけど……」
「ごちゃごちゃ言ってないで、行くぞ、レクス」
「おまえは子分なんだから、おとなしく親分の命令を聞いとけ!」
「仮にレクスがあたしを襲ったとしても、簡単にはやられないし、逃げ切るから安心しなさい」
「安心できないよ……」
「いいから行くぞ!もっかいスネ蹴るか?」
「ちょっと!わかった、行くから!って、蹴らないでってば!」
3人はこの禁忌から逃れるための方法を探すことになった。




