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惨虐のサリオ

「俺の名前はサリオ、君たちの商売仇」


クロスロードにはその名前は聞き覚えがあった。


「惨虐のサリオ……アヴァリスのエージェントか?」


「そのあだ名は無粋だから嫌いだ。誰も殺しちゃいないのに、噂ばかりが一人歩きする」


「……事実、花園が受けた被害は甚大だ」


「だが、俺は医者として誰かの命を奪ったことはない。それが俺の信条、信念だ。……いや、互いの溝が深くなるだけだろう?」


「……なにが目的だ?拷問にでもかけるには、拘束もされてないようだが?」


「単刀直入に言う。手を組まないか?」


「……俺は敵だぞ?」


「今すぐ戦闘で決着をつけたいなら、それでもいいが、話を聞く余裕くらいはあるだろう?」


「…………」


「煉園の管理する禁忌をアヴァリスが奪ったのは事実だ」


「こちらの研究員はどうなった?アド、カラナ、ソクイ…」


「……報告では皆、排除された。もしかして君の友人でもいたか?」


「いや、いない。お前の表情がどう変化するか見たかっただけだ」


「……なかなかいい性格だな。とにかく、我々はナハト島の禁忌を確保した」


「その後、順調に禁忌の解析を進めていた。だが、いきなり音信不通になった。裏切りにしてはおかしい。それまでは調査報告も逐次されていたからね」


「事態究明のため投入されたエージェントたちも音信途絶。それで俺が派遣されてきたわけだ。だが、予想外なことに禁忌は、すでに起動していた。結果、俺も被害を受けた」


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