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現実じゃない
リアとソフィはレクスを探している。
「レクス、いないなー……」
「…………」
「あたしを無視すんなー!」
「ごめんなさい。ちょっと考え事してて……」
「なんかわかったか?」
「この街の端まで来たでしょ?で、今、どこ?」
「あれ?変わってない?」
「この変化した世界は、街程度の広さしかない。そこを越えようとしても、ずっと同じ場所から移動しないの」
「そうか……言ってること、さっぱりわからんな」
「要するに、この世界は現実じゃないってこと」
「ほんとか!?」
「周囲の世界が変わった瞬間、目の前にいた人たちの怪我が治った。魔術の力を使った気配もなかったのに傷は消えていた。おそらく、あの瞬間、私たちは禁忌の術式に巻き込まれた。たぶん幻術みたいなものね」
つまりこの世界での死は現実としての死ではないということだ。
「当然だな。クロスロード、強いし」
「はやくレクスをみつけましょう。一緒にこの世界を調べれば、脱出できるかもしれない」




