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アイツは生きている
「レクス!!待って!!」
走って行くレクスをリアは止めようとしたが無駄だった。
「……」
レクスを追おうとした瞬間、クロスロードの消えた場所でたたずむソフィの姿が目に入る。
(ソフィ……どんな声をかければ……)
「……あいつ、そんな禁忌、消えたな。持ってたか?」
(死体が消えた?違う。そんな感じじゃなかった。どういうこと……?)
(そうか……もしかしたら、この世界って……)
「ソフィ、クロスロードは生きてる」
「そんなの当たり前だろ。クロスロードは、あたしの子分だ。そう簡単に死なない」
「それより、レクスのほうが心配だ」
「あいつ、優しいバカだから。クロスロード殺したと思って、へこんでると思うぞ」
「そうね、レクスを追いかけないと……」
「ちょっと待ってくれよ!俺たちは嫌だぞ。こんな化け物だらけの場所、歩き回るなんて」
住民たちがリアとソフィを止めた。だが仕方がないことだ。このままだと彼らも危ない目にあうのだから。
「どこか隠れられる場所とか探すのが先決だろ。女性だっているんだし」
(この人たちを放っておくこともできない。でも、レクスも……)




