高揚感
「ジャアアアア!!」
(不思議だ。いつもより体が軽い……)
「レクス、けっこー、やるんだな」
ソフィの方に魔物が寄る。レクスあんな小さい子が戦えるわけないと思っていた。
だが魔物を全部一人で対処するのはレクスにとって至難であった。
(ソフィ!!)
「おい、レクス、心配無用だ!あたしは古代空手をマスターしてんだぞ!」
「子分よりよえー親分がいるわけねーだろ!」
「あたしがまとめてかたづけてやるよ!」
しばらく戦い続けているが魔物の減る気配がしない。
「もうダメだ――ーっ!」
「数おおい!きもちわるい!キリがない!!」
(ソフィの言うとおりだ。次から次に……でも……)
(どうしてだろう……?)
(心が……)
(高揚……してる?)
レクスは疲労することもなく全ての魔物を仕留めた。
「おお!おまえ、すげーな!全部、倒したのか!?」
(もう……おしまい?そんな……どうして……?僕はまだ……)
(戦えるのに)
「ん?おい、どうしたレクス」
(こんなにも僕は強いのに敵がいないなんて)
レクスは変身を解いた。
「おお、もとに戻ったな。それでこそ、あたしの子分だ!」
「戦うのが怖かったのに……」
(僕は戦いを……)




